ハイエースで車中泊をするためには、ただベッドとマット等の寝るスペースがあればいいというものではない。
どこかに出かけるということは、必ずそれなりの荷物が伴うのだ。
まあ、百歩譲って一泊程度なら何とかなるだろう。
だが、連泊ともなると、生活用品が散乱して収拾がつかなくなる。
こんな時に収納ボックスがあれば便利だろう。
これまでにハイエースの車中泊化計画で様々なカスタムを紹介してきた。
今回は、「簡単に取り外せる収納ボックス」をDIYで製作してみたので、全行程を紹介しよう!
尚、収納ボックスは結構なスペースを占領するので、ただ収納用途だけだともったいない。
ということで、座椅子を兼ねた収納ボックスにしてみた!
収納ボックスDIY構想&制約
DIY設計構想にあたって、以下を前提とした
設計構想の大前提
- ほとんどは私1人が登山目的で日本中を走り回ることを想定しているが、たまにはかみさんがついてくることもあるだろう。なので、大きさは2人が座れるくらいの長さ・強度が必要
- 私のハイエースはベッドキッドが展開できる。このため、高さはベッドキッド展開時に干渉しない高さに制限する必要がある。
- ベッドキッド半開時にテーブルを兼ねて食事ができるような位置に配置する
- 走行時に動き回らないように車体とガッチリ固定する
- 収納効率UPや重量軽減のため、収納は引き出し方式ではなく、上開き方式にする
収納ボックス製作
材料切り出しの写真はロストしているのでいきなり完成写真になるが、ポイントを説明していく。
材料選定&骨組み
まず、座椅子の骨組みであるが、強度と重量などを考慮して30㎜角材を採用した。
細いと思われるかもだが、これに9㎜べニア板と表面にも5.5㎜のべニア板で合計14.5㎜で補強しているので、問題ないだろう。
念のため、さらに中央に仕切り板も入れて補強している。
組み立て
30㎜角材を必要寸法に合わせて切り出し、Φ3.3×50㎜の木ネジと木工ボンドを使って慎重に固定していく。
木が割れないようにドリルで下穴を開けた後にネジを打ち込んでいくので、電動ドリルがないと日が暮れるだろう。
先のブログでもコメントしているが、このような長い木ネジを打ち込むには通常の電動ドリルドライバーではパワーが不十分だ。
購入するなら少々値がはるが、インパクトドライバーをおすすめする。
インパクトドライバーでドリルドライバーの用途はカバーできる(少しコツがいる)が、ドリルドライバーでインパクトドライバーの用途はカバーできないのだ!
横長なので、中央の仕切り板(実はいらなくなったスノコを分解して再利用している)があるとないとでは、強度が大きく違う。
仕切り板採用は大正解!
車体への固定方法
私のハイエースリア内装は、モデリスタType2仕様なので、車体の床面に荷物固定フック用のネジ穴が数か所開いている。
なので、この位置に合うようにボックスにL字金具を取り付けて固定する方法を採用した。
事前にカーペットにも穴を開けておいた。
ハイエースにセッティング
では、実際にハイエースに取り付けてみよう!
この可動式の車体固定システムは我ながらナイスアイデアだと思う。普段使いのときは、座椅子が場所を占有するので、外すこともよくあるのだが、再度装着する時でも簡単に位置合わせができるので、素早く装着することができるのだ!
車中泊使用想定時の紹介
次に実際に車中泊で使う場面を想定してみよう。
ちなみに、写真のテーブルモードであるが、モデリスタType2にはこんなモードはない!実はこれもDIYだ!
モデリスタ仕様ではベッドキッドの裏面はペラペラしたプラスチック製のシートが両面テープで接着されているだけだった。。。
これが経年で剥がれたり割れたりしてきたので、いっそ取り払い、9㎜厚のべニア板を切り出し、木ネジで12か所固定した。仕上げに座椅子で使った水性塗料の残りで仕上げた。
もちろん木ネジはネジ山が飛び出さないようにホールソーで掘って打ちこんでおり、ネジ山はパテで埋めている。
このテーブルは広いので食事やちょっとした作業スペースにも使える。もちろんマットを敷いて寝ることも可能だ!座椅子と合わせていい感じに仕上がった。
その後、、、雪の凸凹道で思いっきりジャグリングすることが判明!追加補強を行った。興味のある方は是非↓
最後に
今回は、以下のことを考えて事前設計を行い(と言ってもいつもメモ帳に寸法と漫画絵程度であるが)DIYを開始した。
といってもやはり事件は現場で起こるわけで、、、結局現場合わせで微調整に終始した。
写真を見てもらえればわかると思うが、車内の形状は単純な直線ではないので、ざっくり設計のイメージができたら早速取り掛かって、後は現場合わせで調整していった方が最終的には早いのだ!
収納ボックス兼座椅子のおかげで車中泊旅の快適度が明らかにUPした。
ハイエースをDIYで改造しようとしている方、是非参考に!
本格的なDIYをやるには作業台があった方が圧倒的に作業性が良くなる。下記にDIYレベルでおすすめの作業台を徹底比較しているので是非参考に!
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