昨今の電気代高騰やエコ意識の高まりを受けて、自分で電気を自給してみたいという方、多いのではないだろうか?
でも自分は理系出身ではないし、電気の知識もプラスとマイナスくらいしかわからないので、難しそう。。。あきらめようかな。。。
だいじょうぶ。この記事ではたっぷり写真入りで紹介しているので、だれでもDIYで電気を一部自給するシステムの構築は可能だ!
本記事では、このように電気の知識ゼロの方でも、DIYでソーラーパネルからポータブル電源に充電するシステムを構築できることを目指して紹介してみた。
興味のある方は是非挑戦してみよう!
設置場所の前提
まず初めに今回ソーラーパネルを設置する場所は、一般住宅のバルコニーや庭を前提としている。
設置したといっても、上の写真のように、ただ架台に取り付けてポンと置くだけなので、我々のようなシロウトでも簡単にできる。
本記事では初心者向けとして、また、ニーズの多くを占めるであろう部分給電(一部の家電を個別に動かす)を前提にシステムを紹介しているが、ごく一部の部分給電では物足りなくなったあなたは、本格的な半オフグリッド生活に移行したくなるかもしれない。このような方に最適な蓄電池の選び方を記事にしているので、興味のある方は合わせてどうぞ!
DIYではなく、施工業者に依頼して本格的な太陽光発電生活を始めたい方は、「一括見積もりサイト」を利用するだろう。この場合の注意点や選択基準をわかり易く説明しているので、興味のある方はこちらも是非!
システム構築に必要なもの
早速、今回のシステム構築に必要なパーツ一式を下記にまとめてみた。
準備した材料・機器一式
- ソーラーパネル(今回は2P1Sの並列なので、2枚:100W RENOGY社)
- ポータブル電源(EcoFlow DELTA2)
- ソーラー充電ケーブル(LMC4-XT60i)
- 並列用MC4コネクター(パネル2枚をつなげるためのもの)
- MC4ダイオード(念のため、パネル間ケーブル経由で充電されないように整流化。Max.15A)
- 架台(DIYで製作を考えていたが、いろいろ考えた結果ネット購入にした)
①ソーラーパネル
ソーラーパネルがないと始まらないので、準備しよう。
ネットで購入するのがおすすめだ。
ひと昔前はとても高価なイメージだったが、今は大量普及商品になった(このために日本メーカーはことごとく市場から駆逐されてしまったのであるが)ので、びっくりするくらいの安価な価格で売られている。
ただし、購入メーカーは十分に吟味した方がいい。
次に紹介するポータブル電源の電池もそうなのだが、激安海外品は不良品が一定数まじっているのも事実なのだ。
DIY用途に最適なソーラーパネルについては、こちらの記事を参考にして選んでいただければまちがいないだろう。ちなみに、私はレノジーを選んでおり、本記事もレノジーで紹介している。
最初は1枚のパネルだけで十分と思うかもだが、すぐに2枚並列の威力が魅力的になってくると思うので、必ず最初から2枚購入しよう。
直列・並列どっちがいいの?はよくある質問であるが、深く考えるまでもなく、発電効率・パネル寿命を考えると並列一択だ!本記事も並列で紹介している。
②ポータブル電源
せっかくソーラーパネルで発電しても、電気をためておく機器がないと、必要な時に必要な分をコントロールして使うことができない。
ポータブル電源も絶対に必要なので、準備しよう。
ポータブル電源もメーカー乱立で選択に迷うと思うが、私も使っているEcoFlow DELTA2が最もトータルパフォーマンスが良い。
EcoFlow DELTA2の後継モデルDELTA3 Plusが2024年9月にリリースされている。家庭用の他、車中泊でもガンガンポータブル電源を使いたいと思っている方は、DELTA2とDELTA3の比較記事を書いているので、興味がある方は是非訪問を!
尚、家庭での電気の使用(おそらく電子レンジでチンが一番使うだろう)やアウトドア・車中泊等での使用を想定しているならば、1000Wh前後の容量の製品が使い勝手が良いだろう。
車中泊用途に最適な1000Whクラスの各主要メーカーのポータブル電源を徹底比較しているので、是非選択の参考にしていただきたい!
③ソーラー充電ケーブル(LMC4-XT60i)
ポータブル電源を購入しても、ソーラーパネルとポータブル電源を接続するケーブルが付属しているか否かは各メーカー次第である。
私が購入したEcoFlow DELTA2は付属していない。
USBケーブルのようなヤワなケーブルではなく、大電流や耐候性を備えたソーラー専用ケーブルが必要(端子形状も異なる)なので、付属していないメーカーの場合は、これもネットで購入しておこう。
ポータブル電源がEcoFlow DELTA2の場合は、下記のケーブルがメーカーから指定されている。
こういったケーブルは最終接続機器のメーカーと合わせておくのが間違いがなくて良いだろう。
なぜならば、メーカーの開発段階で特性・信頼性試験を十分に行った上で商品化しているからだ。
④並列用MC4コネクター
今回はソーラーパネル2枚を並列に接続することを前提にしているので、そのためのコネクターが必要になる。
これも並列とか小難しそうな単語は無視して、2枚のパネルのプラス端子どうしとマイナス端子どうしを「それぞれまとめて一つずつの端子に束ねるための部品」と思って準備しよう!
⑤MC4ダイオード
ダイオードと聞いただけでブルブルしそうだが、要は「電気の逆流を防ぐために電気の流れを一方通行にするための部品」だ。なので、和名では整流子という。
念のため入れておくくらいに考えておけばいいだろう。
補足すると、今回のようにパネルを並列で使う場合は隣のパネルから電流が流れこんでくる可能性があるので、そうならないように逆流電流を止めるために入れることにした。レノジーパネルの動作電流値:4.91A、短絡電流値:5.21Aなので、安全係数2倍以上の15A仕様で十分だと思う。
⑥架台
ソーラーパネルをベランダや地面に寝かせておくだけでも発電はするが、太陽の入射角度が小さくなるので、発電効率が悪くなる。
DIYで製作する手もあるが、私はそうそうに断念した。
詳細は後述しているように別記事にしているので、興味のある方は合わせて訪問していただきたい。
いよいよDIYで構築
早速システムを構築していこう。
接続方法は、だれでも一人でできるように写真で分かりやすく説明していく!
もちろん、私も初めてではあるが、全ての作業を1人で行った。
作業の流れ
以上が接続方法だが、はっきり言って電気の知識はほとんど不要であることがおわかりいただけただろう。
余計なことは考えずに、端子の雄雌を手順に沿ってつなげていけばいい。
発電量をチェックしてみたが・・・
架台はまだ組み立てていなかったが、早速発電量をチェックしてみた。
この日はあいにく曇り空で、並列接続の発電量は確認は翌日に持ち越しとなった。。。残念!
ソーラーパネル架台
発電量チェックの前に、架台を組み立てることにした。
DIY好きの私は、もともと架台もDIYで製作する予定であったが、いろいろとリサーチした結果、ネット購入に切り替えた。
架台についての詳細は別記事で紹介しているので、興味のある方は是非こちらの記事も!
翌日改めて発電量チェック
翌日、雪がチラチラ降っていたが、少し晴れ間が出た瞬間に発電量をチェックしてみた。
短い時間ではあったが、100W以上になっていた。
一つのパネルでは100Wまで(実際には負荷分出力が低下するのでMax.90Wくらいか?)なので、きちんと2枚のパネルから出力できている、つまり並列接続ができているということである。
残念ながら、この後吹雪で発電はしばらくできなくなってしまったが。。。
将来的にバッテリーだけを並列・直列に並べてもっと容量を増やしたい方は、「Li Time」のような商品(バッテリー+ソーラーチャージャーコントローラー+インバーター)を用意してシステム構築するのもおもしろいだろう!こちらもやり方をわかり易く紹介しているので、興味がある方は合わせて訪問を!
最後に
いかがだろうか。
「ソーラーパネル発電システムの構築」と聞くと、とても難しそうなことをやっていると思われるかもだが、やっていることは必要な機材や部品を購入して、つなげているだけだ。
つなぎ方だって本記事を見ればだれでもできるだろう!
このような自家発電システムを備えておくと、万が一の大規模災害でも大きく役に立つはずだ!
興味が湧いてきた方は、是非挑戦してみよう!
ところで、筆者は車中泊をしながら登山をするのが趣味でもあり、、、愛車ハイエースにもソーラーパネルを設置してみた。これは自分でも最高傑作の一つになったと思う!興味がある方は是非訪問を!ハイエースではない普通車でもここに紹介した方法で取り付けることができるぞ!
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