ソーラーパネルを使った太陽光発電のDIYが人気だ。
おそらくこの記事を読んでいるあなたも興味深々なのであろう?
本記事では、車の屋根や自宅のベランダで、DIYで手軽に取り扱うことができる100W出力のソーラーパネル(ハードフレームタイプ)を徹底比較してみた(もちろん2025年2月時点の筆者最新調査による※①)。
※①筆者は2022~2023年にも調査を行い記事を執筆していたが、最新調査結果に基づき今回大幅に内容を刷新している!
筆者もDIYでソーラーパネル発電システムを構築して電気自給生活を楽しんでいる。興味がある方はこちらの記事も合わせてどうぞ!
ソーラーパネル徹底比較
今回比較したパネルメーカーは以下の通りである。
ソーラーパネルは今や汎用品になってきたので、パネルメーカーの淘汰・入れ替わりも激しい。
今回の調査では2022~2023年の調査から一部入れ替えた。
調査したパネルメーカー
- RENOGY(レノジー)
- EcoFlow(エコフロー)
- ECO-WORTHY
- Oasis Solar
- DOKIO
- LVYUAN(リョクエン)
- HQST(HIGH QUALITY SOLAR TECHNOLOGY)
では早速比較結果を紹介しよう(価格は毎月の変動が激しいので定価・参考扱いとしている)。
メーカー | ![]() | ![]() EcoFlow | ![]() ECO-WORTHY | ![]() Oasis Solar | ![]() DOKIO | ![]() LVYUAN/リョクエン | ![]() HQST |
おすすめ度 | (5 / 5.0) おすすめ🥇 | (4.5 / 5.0) おすすめ🥈 | (4 / 5.0) おすすめ🥉 | (4 / 5.0) 注目! | (3.5 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (3 / 5.0) |
本社/設立年 | 米国/2010 | 中国/2017 | 多国籍/2007 | 中国?/不明 | 中国/2007 | 中国/2010 | 米国/2015 |
種類 | 単結晶 | 単結晶 | 単結晶 | 単結晶 | 単結晶 | 単結晶 | 単結晶 |
出力/W | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 |
サイズLWT/cm | 106.2/53.0/3.5 | 98.0/58.6/3.0 | 89.5/58.5/3.5 | 119.0/45.0/3.0 | 97.0/56.5/2.5 | 106.0/53.5/3.5 | 106.0/53.0/3.0 |
重量/kg | 6.4 | 6.2 | 5.98 | 5.76 | 5.3 | 5.9 | 6.2 |
変換効率/% | 21 | 23 | 23 | 23 | 20 | 21 | 21.5 |
耐雪/耐風 | 5400/2400Pa | 209㎞/h ≒2300Pa※① | 5400/2400Pa | 5400/2400Pa | 5400/2400Pa | 3600/2400Pa | 5400/2400Pa |
製品保証 | 5年 | 5年 | 1年 | 1年 | 1年 | 1年 | 不明 個別毎 |
品質※② | ◎ | ◎ | 〇 | – | 〇 | 〇 | △ |
価格(参考)/円 定価 | 12,900 (2枚25,800) | 16,500 (2枚33,000) | 10,800 | 8,980 | 9,599 | 10,998 | 7,680 |
「RENOGY(レノジー)」おすすめ🥇
2022~2023年の調査では僅差で「EcoFlow」をNo.1、「RENOGY」をNo.2にあげていたが、今回は「RENOGY」をおすすめNo.1としたい。
RENOGYがおすすめNo.1である理由
「RENOGY」は「EcoFlow」とともに品質を二分しているほど信頼性の高いメーカーである。
前回の調査では、変換効率と重量の点で「EcoFlow」に軍配を上げていたが、新品時の変換効率の数%は長期信頼性に対して誤差程度の影響しかないだろう!

変換効率ってなに?

ざっくり言うと、ソーラーパネルに入射した光(太陽光)エネルギーの内、電気エネルギーに変換された割合のことだ。ソーラーパネルの場合はおおよそ20%前後と考えておけばいいだろう。水力発電が80%前後、風力発電が30~40%前後って言われているから、太陽光発電はまだまだ改善の余地アリだな。
加えて、私は現在「RENOGY」のソーラーパネルを使っているが、不満な点は全くと言っていいほどない!
5年保証は品質が安定していると自負できるメーカーしか採用することができない。その分、品質コスト※③がかかるため、価格はややお高くなるが、長期的にみれば圧倒的に安いと感じるのに時間はかからないだろう!
※③品質検査にかかる装置や人件費、不良品選別工程で規格に満たない製品を一定数リジェクトしている。価格が極端に安いメーカーはココのコストを削っている可能性が高い。

「RENOGY」の100Wソーラーパネルは間違いなくおすすめできる商品だ!
「EcoFlow」おすすめ🥈

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今回は「EcoFlow」をおすすめNo.2にした。
EcoFlowがおすすめNo.2である理由
品質信頼性に関しては「EcoFlow」も申し分ないメーカーである。
変換効率も23%と業界最高水準であり、性能も申し分ない。
ただ、EcoFlowは
ハードフレームタイプのソーラーパネル事業にあまり熱心ではない?ように感じられる※④
※④あくまでもソーラーパネルを長くWatchしてきた筆者の主観だ。
EcoFlowのソーラーパネル商品ラインナップを見ても、ほとんどが折りたたみタイプやフレキシブルタイプばかりで、ハードフレームタイプの出力違いは100W(しかも2枚セットのみ)と超大型タイプの400Wの2モデルしかない。
どちらかというと、人気の高い折りたたみタイプやフレキシブルタイプの方に力を入れているように感じるのだ。
もう少し、ハードフレームタイムのラインナップを充実させてほしいものだ。
EcoFlowはポータブル電源では矢継ぎ早に魅力的な新商品を出し続けており、イチオシのメーカーだ。ソーラーパネルに合わせてポータブル電源も検討している方は、下記の記事も参考になるだろう!
「ECO-WORTHY」おすすめ🥉

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実はECO-WORTHYは、2022~2023年の調査ではランク外にしていた。
今回はおすすめNo.3として紹介したい。
ECO-WORTYがおすすめNo.3である理由
2022~2023年の調査時は、ECO-WORTYのパネル変換効率は21%であったが、現在ラインナップされているパネルは23%と改善されている。
また、品質改善や品質クレーム対応にも力を入れてきているようで、この点も評価できる。

RENOGYやEcoFlowには及ばないものの、コスパの優先度が高いと考えている方にとっては選択肢に入るレベルになってきていると思う。
「Oasis Solar」注目!
注:残念ながらまだYahooショッピングでは取り扱っていない
「Oasis Solar」は私も今回の調査で初めて知ったメーカーである。
Amazonの情報では、2024年9月以降に各出力違いのソーラーパネルの新商品を出しているようだ。
なので、実績はまだまだ未知数ではあるが、初期使用者のレビューを見る限り悪くなさそうだ。
性能も詳しくチェックしたが気になる点はない。

「Oasis Solar」は、今後注目のメーカーになりそうだ。クールなブラックのパネルカラーもそそられる!
その他メーカー
その他ランク外の「DOKIO」、「LVYUAN」、「HQST」についても、解説しておこう。
DOKIO
2007年中国で設立されたソーラーパネルの製造・販売を専門とするメーカーである。
日本ではあまり知られていないメーカーであるが、海外では比較的メジャーなメーカーだ。
「DOKIO」は唯一パネル厚みが2.5cmと非常に薄い。
結果として一番軽いモデルになっている。

重量にこだわりがある方は選択するのもアリだろう。
LVYUAN(リョクエン)

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「LVYUAN」は日本代理店(アコラデイジャパン株式会社)が販売運営しているので、日本ではよく知られているメーカーだ。
なので、万が一問題が発生した場合でもサポートを受けやすいのはメリットだ。
以前は品質に大きな不安があったが、最近は改善されてきた。
コスパ重視の方は選択肢としてアリだろう。

ただし、他メーカーに比べて唯一耐雪性能低いので、冬に雪が多く降る地域の方はやめておいた方がいいだろう。
HQST

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「HQST」はあまり聞きなれないメーカーであるが、HIGH QUALITY SOLAR TECHNOLOGYの略だ。
2015年からアメリカを中心に事業展開しているので、アメリカでの口コミの方が参考になるのだが、調査していくと品質にばらつきがありそうな印象だ。
この辺は先に紹介したように、価格にもあらわれている(Amazon価格で非常に安い)のではないかと思う!
また、「HQST」はHPやモールサイトの商品紹介に製品保証を明記していないのも気になる。
FAQを探っていくと、どうやら個別の事案毎に対応しているようであった。

失敗してもいいから当たりを信じて初期費用を抑えたい人はチャレンジしてみるといいだろう?
DIY用ソーラーパネルの前提条件

説明が前後するが、今回のDIY用ソーラーパネル比較の前提は以下としている。
本記事の前提
- DIYで扱いやすい100Wクラスのパネルを対象とする
- ハードフレームタイプを対象とする
- 比較的細長の長方形状を対象とする
①100Wクラスで比較
今回比較するソーラーパネルの出力は100Wクラスとした。
理由はこのクラスがサイズ的にも重量的にもDIYで最も取り扱いやすいからである。
また、最近ようやくチラホラ見かけるようになってきた車の屋根にソーラーパネルを装着したくなった場合を考えても100Wクラスが適している。
なぜ車の屋根に100Wクラスのソーラーパネルが適しているのか?
数日間の滞在を想定した一般的な車中泊用途に適したソーラーパネルの出力は合計で200W前後であると筆者は考えている(詳細な理由はこちらの記事を参照いただきたい)。

じゃあ、200Wパネル1枚でいいんじゃないの?

そう思うだろう。だが、ソーラーパネルを車の屋根に設置する時に、200W1枚だと大きすぎて一人作業するには作業性が悪いのだ!
これは自宅用においても少なからず同じことが言える。
なので、100Wパネルを2枚並列に接続して使うのがおすすめだ!

もちろん私も100W×2枚で使用している!
パネル出力とポータブル電源容量の関係をチョットだけ考えてみよう!
1000Whのポータブル電源の場合、
100Wパネル1枚 :100W × 10h = 1000Wh
100Wパネル2枚(並列) :200W × 5h =1000Wh
つまり、パネル2枚並列接続だと、理論上は5時間でフル充電になる。ただし、1日中カンカン照りってことはないし、パネルの出力も100%ではないので、実際には100Wパネル2枚でおおよそ1日(6~7時間)でフル充電になるってことだ。
②ハードフレームを選択
ソーラーパネルタイプで人気が高いのは、折りたたみタイプやフレキシブルタイプだろう。
確かに、折りたたみタイプは持ち運び前提であればとても便利だ。
ただし、折りたたみタイプは故障率が高く、寿命は期待しないほうがいいだろう。
これはパネルに過度なストレスがかかりやすいためと容易に想像できる。
フレキシブルタイプは扱いが楽で、車の場合は貼り付けるだけで一見簡単に取り付けることができそうに見える。
ただし、シーリングや両面テープで貼り付けるので、一度貼り付けたら取り外すのが大変だ。
だが、何よりも直接貼り付けることが一番問題なのだ!

想像してみてほしい。あの炎天下で目玉焼きができてしまうほど焼きついている鉄板の屋根に貼り付けるのだ。寿命を期待する方が間違っている。
2-3年使いの消耗品扱いとして考えるならばこのタイプでもいいが、よほどのこだわりがない限り、ハードフレームタイプをおすすめする。
フレキシブルタイプは話題のペロブスカイトの登場まで待っておこう!

車にソーラーパネルを取り付ける方法について、代表的な方法とそれぞれのメリット・注意点について詳細かつわかり易く解説しているので、是非こちらも参考にしてほしい。
③比較的細長の長方形状とする

車の屋根に2枚のソーラーパネルを載せる場合、細長い長方形状の方が扱いやすい。
例えば私のハイエースの場合だと、ルーフキャリアを使ってソーラーパネルを装着する場合、見た目にも機能的にも幅65cm程度までが望ましい。
また、自宅の狭いベランダに設置する場合でも細長い方が扱いやすいだろう。
DIY用のソーラーパネル

私が以前DIY用のソーラーパネルを探していた時に感じたのは、
戸建ての屋根に何枚も載せる大規模な業務・家庭用ソーラーパネルや、キャンプ等で使う折り畳みタイプについてのパネルメーカー比較情報はソコソコあるものの、DIYレベルの小型ソーラーパネルについての有益な比較情報については、意外にも少ない
ということであった。
また、現状ネットから得られる比較情報は、
価格や目先の性能視点が重要視され過ぎており、長期の品質について言及されているものはほぼない
のも気になった。
そこで、本記事では価格だけでは見えてこないTotalとして本当におすすめできるメーカー・製品を、ユーザー目線+商品開発視点※⑤で紹介することにした。
※⑤筆者はサラリーマン時代の一時期、関連の商品開発をしていたことがあり、この辺の開発事情にはそれなりに詳しい・・・
太陽光発電について
ひと昔前はソーラーパネルを個人で購入して太陽光発電システムを構築しようなどという人は、一部のマニアに限られていた。
普及していないからパネルの価格も恐ろしく高いという悪循環だった。
また、ソーラーパネルからの充電システムを構築するための配線取り回しがややこしく、それなりの電気の知識が必要だった。
ところが、今はどうだろう。
ソーラーパネルの価格は大幅に下がった。
個人で躊躇することなくネットでポチっと購入できるようになった。
DIYレベルでのソーラーパネルの普及に一番大きく貢献したのは、高性能なポータブル電源の登場であろう。
このおかげで面倒な配線がすこぶるシンプルになった。
何も考えずとも、ポータブル電源側のソーラーパネル充電端子につなげるだけで充電ができるようになった。
電気の知識がなくても、だれでもシステムが構築できるようになったのである。

このような好環境下であるにもかかわらず、電気の自給に着手しないのはもったいない。
いうまでもなく、電気は生活にかかせない存在なのだから。
DIYではチョット・・・という人は、業者を使って太陽光発電を始めてももちろんいいだろう。でもどんな方法があるのか?気になる方はこちらの記事で詳しく解説しているので、合わせてどうぞ!
価格だけで選ぶ人へのアドバイス?


多くの人は価格最優先で商品を選んでしまいがちだと思うが、ココは十分冷静になって考えてみてほしい。
確かにソーラーパネルは汎用品になってきたので、各メーカー間の品質・性能差も以前よりはなくなってきたが、まだまだ上位メーカーとの差があると言える。
品質に自信がないメーカーは
傾向がみられる。
特に価格が極端に安いメーカーは品質にコストをかけていない疑いがあるので要注意だ!
このようなメーカーは、製品のばらつきが大きいってことを意味する!
確かにこれらのメーカーで購入しても全く不具合なく使えている人は一定数いる(これが混乱の原因!)。
このような人は口コミで

安くても全然使えるしコスパ最高!高い商品なんか買わなくてもこれで十分だよ!
って書くだろう。
ただ、この人のように運よく当たりを引けば良いが、外れを引く可能性もとんでもなく高いのだ!

宝くじならまだ許せるが、ソーラーパネルの購入にそんなギャンブルのようなスリルを味わうのは本意ではないだろう?
価格差が気になるのはネットでポチる直前だけだ。
安く購入した商品は早く故障する可能性が高いので、商品が配送されてきた途端に自分に対して後悔する。
実際にすぐに故障してしまったらもっと後悔するだろう。
逆に高く購入した商品は、長く使える可能性が断然高いので、配送されてきた後は、きちんとコストを払った自分に対して満足するのである。
皆さんも思い当たる節はないだろうか???
最後に

通常の商品紹介記事と一味違った切り口でソーラーパネルのおすすめを紹介してみたが、2022~2023年の調査時と違って、どのメーカーも確実に品質のレベルは上がってきているように感じた。
あなたも是非本記事を参考にして、楽しくて実用的な電気の自給生活の世界に踏みこんでいただきたい!
メーカー | ![]() | ![]() EcoFlow | ![]() ECO-WORTHY | ![]() Oasis Solar | ![]() DOKIO | ![]() LVYUAN/リョクエン | ![]() HQST |
おすすめ度 | (5 / 5.0) おすすめ🥇 | (4.5 / 5.0) おすすめ🥈 | (4 / 5.0) おすすめ🥉 | (4 / 5.0) 注目! | (3.5 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (3 / 5.0) |
本社/設立年 | 米国/2010 | 中国/2017 | 多国籍/2007 | 中国?/不明 | 中国/2007 | 中国/2010 | 米国/2015 |
種類 | 単結晶 | 単結晶 | 単結晶 | 単結晶 | 単結晶 | 単結晶 | 単結晶 |
出力/W | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 |
サイズLWT/cm | 106.2/53.0/3.5 | 98.0/58.6/3.0 | 89.5/58.5/3.5 | 119.0/45.0/3.0 | 97.0/56.5/2.5 | 106.0/53.5/3.5 | 106.0/53.0/3.0 |
重量/kg | 6.4 | 6.2 | 5.98 | 5.76 | 5.3 | 5.9 | 6.2 |
変換効率/% | 21 | 23 | 23 | 23 | 20 | 21 | 21.5 |
耐雪/耐風 | 5400/2400Pa | 209㎞/h ≒2300Pa※① | 5400/2400Pa | 5400/2400Pa | 5400/2400Pa | 3600/2400Pa | 5400/2400Pa |
製品保証 | 5年 | 5年 | 1年 | 1年 | 1年 | 1年 | 不明 個別毎 |
品質※② | ◎ | ◎ | 〇 | – | 〇 | 〇 | △ |
価格(参考)/円 定価 | 12,900 (2枚25,800) | 16,500 (2枚33,000) | 10,800 | 8,980 | 9,599 | 10,998 | 7,680 |

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