昨今のSDGsブームを受けて、自宅や車の屋根に小規模なソーラパネルをDIYで導入する人が増えてきたように感じる。
かくいう私も2023年に100Wパネル2枚を購入し、自作でポータブル電源に充電するシステムを構築した。
愛車、ハイエースの屋根にも搭載できるようにした。
![筋肉おやじ](https://second-life.blog/wp-content/uploads/2024/02/筋肉おやじ-150x150.jpg)
この時感じたのは、戸建ての屋根に何枚も載せる大規模なソーラーパネルや、キャンプ等で使う折り畳みタイプについてのパネルメーカー比較情報はソコソコあるものの、DIYレベルの小型ソーラーパネルについての有益な比較情報については、意外にも少ないということであった。
また、現状ネットから得られる比較情報は、価格や目先の性能視点が重要視され過ぎており、長期の品質について言及されているものはほぼないのも気になった。
そこで、今回DIYレベルで扱いやすい100W出力クラスをベースに、各メーカーの特徴を徹底比較してみた。
また、価格だけでは見えてこないTotalとして本当におすすめできるメーカーを、ユーザー目線+商品開発視点※で紹介することにした。
これから導入しようと考えている方は是非参考にしてほしい。
※筆者は一時期関連の商品開発をしていたことがあり、この辺の開発事情には詳しい・・・
ソーラーパネル徹底比較
比較の前提
今回の調査の大前提として、据え置き型のいわゆるハードフレームタイプのソーラーパネルを対象とした。
最近出回っているフレキシブルや折り畳みタイプは、短期的な持ち運びには便利だろうが、故障率が高く寿命は期待できない。また、発電効率もすぐに落ちる傾向がある。これはパネルに過度なストレスがかかりやすいためと想像できる。
2-3年使いの消耗品扱いとして考えるならばこのタイプでもいいが、よほどのこだわりがない限り、ハードフレームタイプをおすすめする。
また、今回の紹介では2枚セットで売られている商品は、1枚当たりのパネル価格に換算して比較した。おそらく多くのDIYを考えている人達は、パネルは1枚ではなく2枚以上でシステムを組むはずだ。
ちなみに、1000Whクラスのポータブル電源だと電源1台につき、100W出力パネル2枚程度が最も取り回しがいいように感じる。つまり1日当たりの充電量と使用量がマッチするってことだ。
パネル出力とポータブル電源容量の関係をチョットだけ考えてみよう!
1000Whのポータブル電源の場合、
100Wパネル1枚 :100W × 10h = 1000Wh
100Wパネル2枚(並列) :200W × 5h =1000Wh
つまり、パネル2枚並列接続だと、理論上は5時間でフル充電になる。ただし、1日中カンカン照りってことはないし、パネルの出力も100%ではないので、実際には100Wパネル2枚でおおよそ1日(6~7時間)でフル充電になるってことだ。
比較結果
では早速比較結果を紹介しよう。
メーカー | ![]() EcoFlow | ![]() | ![]() ECO-WORTHY | ![]() LVYUAN/リョクエン | ![]() GW-SOLAR | ![]() GW-SOLAR |
おすすめ度 | (5 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (3 / 5.0) | (2 / 5.0) | (1 / 5.0) | (4 / 5.0) |
本社/設立年 | 中国/2017 | 米国/2010 | 多国籍/2007 | 中国/2010 | 日本/2010 | 日本/2010 |
種類 | 単結晶 | 単結晶 | 単結晶 | 単結晶 | 単結晶 | 単結晶 |
出力/W | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 110 |
サイズLWT/cm | 98/58.6/3.0 | 106.2/53.0/3.5 | 101.0/46.0/3.5 | 106.0/53.5/3.5 | 84.3/66.5/3.0 | 103.1/53.0/3.5 |
重量/kg | 6.2 | 6.4 | ? | 5.9 | 6.1 | 7.0(110W) |
変換効率/% | 23 | 21 | 21 | 21 | 17.8 | 20.1 |
耐雪/耐風 | 209㎞/h ≒2300Pa※① | 5400/2400Pa | 5400/2400Pa | 5400/2400Pa | 5400/2400Pa | 5400/2400Pa |
付属ケーブル | MC4 | MC4 | MC4 | MC4 | MC4 | MC4 |
口コミ/品質※② | 十分 | 十分 | 不十分 | 不十分 | 不十分 | やや不十分 |
価格 Amazon2024年7月 | 12572 (2枚25143) | 12700 (2枚25400) | 8640 | 11499 (2枚22998) | 9780 | 12980※③ |
メーカーHP | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ベストチョイス 「EcoFlow」
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今回EcoFlowをベストチョイスに挙げた。
多くの人は価格を最重要視する傾向があるので違和感がある人が多いかもしれない。だが、必要以上に価格が気になるのはいつも買う前だけであることを忘れてはいけない。
最も重要なことは、不具合を起こさないでできるだけ長く使い続けることができる商品を選ぶことである。
今回、各メーカーのHPやネット情報、口コミ、筆者の予備知識等様々なデータを検証したが、品質が抜きんでていると感じられたのはEcoFlowとLENOGYの2社であった。
この2社については信頼性の低い口コミ(クレーマー?)以外、重篤な初期不良は圧倒的に少なかった。これは品質のために十分なコストをかけているためだろうと想像する。
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価格が他社よりも高めなのはそのためだろう。これは消費者として歓迎すべきことであり、納得すべきことだ!
というわけで、EcoFlowについては価格以外デメリットが見当たらなかった。
ちなみに、EcoFlowはポータブル電源でも品質の高い消費を矢継ぎ早に商品化している。
2017年設立の後発メーカーであるが、バッテリーに詳しいエンジニア集団が開発陣に加わっているので、商品開発技術力は非常に高いと思う(中国メーカーという先入観はココに関しては持たない方がいい)。
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実は、、、私が2023年に購入したのはLENOGYであったのだが、、、今回の調査結果を受けて、今購入するならEcoFlowも最有力候補になりそうだ。
2位 「LENOGY」
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EcoFlowとともに品質を二分しているほど信頼性の高いメーカーである。
今回の調査では、変換効率と重量の点でEcoFlowに軍配を上げたが、この2社は甲乙つけがたいと言っていいだろう。
私は同社のパネルを使っているが、不満な点は全くない。
価格の観点ではもっと安いパネルメーカーという選択肢もあったが、今となっては全く気にするところではない。数千円の初期価格差は、使い始めた後は品質安定性の方が重要度が高くなり、簡単に吹っ飛ぶのだ!※
3位 「GW-SOLAR(110W)」
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100W出力パネルという前提においては、はっきり言ってEcoFlowとLENOGY以外、自信をもっておすすめできるメーカーはなかった。
GW-SOLARも従来の100Wパネルは全くおすすめできないのだが、110Wで商品化されているタイプはチョット様子が違うので、あえて110W枠として追加した。
まず旧タイプは変換効率が17.8%と話にならなかったのだが、このタイプは20.1%と他社に近づいてきている。
また、サイズにおいても旧タイプは幅66.5cmと車載時に横並び2枚では使いづらかったのだが、他社同様縦長タイプになっている。
口コミ情報も、旧タイプはひどかったが、このタイプは改善されていることがみて取れた。
日本の中小企業メーカーということで、技術的な面を頑張って改良してきたのだろう。
ソーラーパネル今昔
ひと昔前はソーラーパネルを個人で購入して充電システムを構築しようなどという人は、一部のマニアに限られていた。普及していないからパネルの価格も恐ろしく高いという悪循環だった。
また、ソーラーパネルからの充電システムを構築するための配線取り回しがややこしく、それなりの電気の知識が必要だった。
ところが、今はどうだろう。ソーラーパネルの価格は大幅に下がった。個人で躊躇することなくネットでポチっと購入できるようになった。
DIYレベルでのソーラーパネルの普及に一番大きく貢献したのは、高性能なポータブル電源の登場であろう。
このおかげで面倒な配線がすこぶるシンプルになった。何も考えずとも、ポータブル電源側のソーラーパネル充電端子につなげるだけで充電ができるようになった。
電気の知識がなくても、だれでもシステムが構築できるようになったのである。
このような好環境下であるにもかかわらず、電気の自給に着手しないのはもったいない。いうまでもなく、電気は生活にかかせない存在なのだから。
特に自然災害の多い日本では、一家に一システムあってしかるべきではないかと思うのだ。
最後に
今回は「DIYで自宅や車載用におすすめできるソーラーパネルメーカー」ということで調査してみた。
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大多数の人は価格につられて安い商品を選んでしまいがちだと思うが、ココは十分冷静になって考えてみてほしい。今回の調査でも明らかだったが、価格の安いメーカーは初期段階で重篤なクレームが多い傾向がはっきり出ていた。
これはモノづくりの商品開発にかかわったことがある筆者の目から見ると、品質がばらついていることを意味していることが手に取るように分かるのだ。
おそらく品質にかけるコストを削って安く販売しているのだろうと想像する。
確かにこれらのメーカーで購入しても全く不具合なく使えている人は一定数いる。
口コミでは
![口コミする人](https://second-life.blog/wp-content/uploads/2024/02/店員-150x150.png)
安くても全然使えるしコスパ最高!高い商品なんか買わなくてもこれで十分だよ!
って書くだろう。
ただ、このように運よく当たりを引けば良いが、外れを引く可能性もとんでもなく高いのだ。
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宝くじならまだ許せるが、ソーラーパネルの購入にそんなギャンブルのようなスリルを味わうのは本意ではないだろう?
本文にも記載したが、価格差が気になるのはネットでポチる直前だけだ。
安く購入した商品は早く故障する可能性が高いので、商品が配送されてきた途端に自分に対して後悔する。
逆に高く購入した商品は、長く使える可能性が断然高いので、配送されてきた後は、きちんとコストを払った自分に対して満足するのである。
皆さんも思い当たる節はないだろうか???
今回は一ユーザー+事情通の視点から、一味違った切り口で検証とおすすめの提案をしてみた。
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