グランドカバーと言えば一番に思いつくのが芝生だろう。
確かに芝生は安価で、一度に大面積をカバーすることができる。
すぐにグリーンカバーの庭が欲しければ一番最適だろう。
ただ、今回は芝生とは違ったグランドカバー「クラピア」を紹介したい。
おそらくこの記事を見れば芝生より絶対に良いと思うはずだ!
庭づくり、特にグランドカバーに悩んでいる方はとても参考になるのではないだろうか?
さて、グリーンカバーに何を使おうか?
構想段階では庭のグリーンカバーとして一般的な芝生を使う予定であった。
日本の気候にあっているのは間違いないし、何よりも安くて施工が簡単だからである。
ただ、我が家の庭はそれほど広くない。以前、実家の同じく広いとは言えない庭に芝生を植えていたが、青々としていたのは最初だけで、踏みつけられる回数が多いためか、自然消滅していったという残念な記憶があった。
芝生の代わりになるようなグランドカバーについて色々調べていくと、どうやら「クラピア」という植物が良さそうな気がしてきた。理由は・・・
クラピアを選ぶメリット
- 踏みつけに強い
- 背が高くならない
- 早く広がり、大面積を一気にカバーする
- 在来種イワダレ草の改良版であるので日本の気候に適している
- 日本人の教授(宇都宮大学、倉持さん)による開発とのことで信頼できる
- 公共施設ですでに幅広く使われており、実績も十分ある
ということで、今回調べるまではクラピアなる植物の存在すら知らなかった私であったが、思い切ってこれに決めた。
クラピアの種類
クラピアにもいくつか種類がある。
クラピアの種類
K3:背が高い。花がピンクで背が比較的高い。成長が遅い(2021年から発売の新種)
K5:背がやや高い。花は薄いピンク
K7:背が一番低い。花は白。迷ったらK7とよく紹介されている
ピンクの花にもひかれたが、背が低くてオーソドックスなK7に決めた。
早速ネットでとりあえず試しに、3株注文した。
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クラピアK7下準備(基礎工事&土壌改良)
以前にも書いたが、何事にも何かを始めるには基礎が大事である。これは私の本業の趣味である筋トレにも通ずる。
Everything leads to weight training!
クラピアの根は地中1mくらいまで到達するらしい(ゆえに踏みつけに強いし、毎年春に復活するとのこと)。
我が家の庭は粘土質であり、雑草退治の時に30㎝ほど掘り返した際も地中からでかい石がゴロゴロでてきたので、まずは基礎工事を行う必要があった。
ここは筋肉おやじ得意の穴掘りである。
庭の1/3ほどの面積(約5m×5m)の範囲を80㎝程度掘り返し、石を取り除きながら、腐葉土をガンガン入れてフカフカにして埋め戻した。
重要
クラピアを植える前には最低でも30cm、できれば50cm以上は掘り返して腐葉土や市販の培養土等を混ぜ込むこと!これをやるとやらないでは数年・数十年後の成績に大きな影響がでるぞ!
いよいよクラピアの植え付け
2023年5月にクラピアを3株ほど植え付けてみた。写真手前左側の3つの点がクラピアだ。ポットにこれくらいの束で送られてきた。
尚、写真左の株立の夏ツバキの周辺には3種類のリシマキアを植えてみた。
踏みつけには弱いが、踏まないところをちょっと色違いでカバーするのも面白いと思ったからだ。
リシマキアにはいくつか種類があるが、今回選んだのは「ミッドナイトサン×1左端」、「ペルシャンチョコレート×2」「ヌンムラリア×1右から2番目」、の3種類だ。
定点観測‐1か月後(6月)
約1か月後の6月の状態が下記だ。ちなみに、5月植え付けの直後にあまりにも隙間が空いていたように感じたので、すぐに5株追加購入をした。なので、元株は8か所になっている。
先人の情報では広がりが早いと聞いていたが、なかなか思ったよりも広がらないので、もっと購入すべきか迷っていたが、結局そのままにしておいた。結果はこれで正解だった。。。
また、この頃から白い花がポツポツと咲き始めた。ここまではリシマキアの方が成長が早い。特にヌンムラリアとペルシャンチョコレートが勢いが良い。
定点観測‐2か月後(7月)
約2か月後の7月の状態が下記だ。
日中の気温が25度を超えてきた頃から、急激にランナーを伸ばして広がってきた印象だ。あまりにも早いので、毎週末、一部を土ごと掘り出して、別のところに移植を繰り返した。
追加の追加購入を思いとどまって本当によかった!(追加購入5個も不要だったかも。。。)
一口アドバイス
植え付け直後は広がりが鈍いように感じるが、気温が上がってくると急速に広がるから心配無用。今回の広さだと3株程度購入すれば十分だった!ただし、広がるまでは草取り等整備が必要なので、早く全面カバーしたい方は最初から多めに植えた方が良いだろう
定点観測‐3か月後(8月)
約3か月後の8月の状態が下記だ。
あっという間に予定地が全面カバーされた。
まさに前評判通りだ!この頃から、白い花が全面に咲き始めていた。しかも長く次々と咲き続ける。
私は登山が趣味で2000m以上の高山にも行くことがあるが、この花は高山植物の一種チングルマのような雰囲気でナイスだ。
ランナーが手前のレンガブロックを超えてくるので、土ごと掘り出して別の場所に何度も移植を繰り返した。
また、株立夏ツバキの周辺に植えたリシマキアも狙い通りいい味を出している。
クラピアと競合するように上を這っており、クラピアのグリーンカバーとのコントラストが素晴らしい!ただ、一番左に植えた「ミッドナイトサン」は、この夏の暑さのせいか、生存競争に負けたのか?いつのまにか姿が見えなくなってしまった。
リシマキアの中では「ペルシャンチョコレート」が一番元気が良く育っていた。
定点観測‐6カ月後(11月)
これが2023年11月27日の様子だ。
根付いた夏以降は何度もクラピアの上を歩いているが、まったく弱る気配はない。うわさ通り、踏みつけ耐性はかなり強そうだ。
我が家の地域はすでに初雪も降り、何度も霜に見舞われているので、だいぶ冬モードになってきた。
クラピアは冬は枯れるとのことであるが、根は生き続け、春にはまた芽吹くとのことなので、そこまでは定点観測を続けていく予定である。
その後冬越しを終え、無事に復活した!こちらも記事も合わせて訪問を↓
最後に
最初はなかなか成長せずヒヤヒヤしたが、最終的には予定通り、ひと夏で全面カーバーできた。
しかもたった8株で。
今思えば3株でも十分間に合ったかもしれない。
また、芝生だと花は咲かないが、クラピアの白い花は本当に高山植物チングルマのようであり、これは想定外のサプライズであった。
グランドカーバに「クラピア」、アクセントに「リシマキア」の組み合わせ、これは絶対におすすめできる!
グランドカバーに悩んでいる人は是非参考に!
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