DIYに興味を持ち始めたら、必ずほしくなる工具の一つがインパクトドライバーだ。
実際にインパクトドライバーを手に入れると、作業が圧倒的に楽になり、DIYも楽しくなる!
本記事では日本で絶大な支持を得ているパワーツールメーカー「マキタ」のインパクトドライバーについて、DIY目線で徹底調査してみた。
マキタのインパクトドライバーが気になっている方は、是非参考にしていただきたい!
インパクトドライバーとは?ドリルドライバーとの違いは?
DIY初心者の方にとっては、インパクトドライバーって何?インパクト?ってなるだろう。
一方でドリルドライバーはなんとなくイメージがつきやすいのではないだろうか?
まずはドリルドライバーとインパクトドライバーの違いについて、簡単に解説しておこう。
ドリルドライバー
小型の家具製作、ホームセンターで購入した家具の組み立て等、ネジの長さも短く、扱う板も薄い一般家庭でのDIY作業の多くは、実はドリルドライバーでも事足りることも多い。
インパクトドライバー
インパクトドライバーはとにかくパワーが魅力的だ。分厚い板でもグイグイネジを押し込んでくれる。また、作業数が多い場合は、ドリルドライバーよりもインパクトドライバーの方が圧倒的に作業効率が良い。

じゃあDIY初心者の人はドリルドライバーを購入した方がよさそうだね。価格も安いし。

いや、DIY初心者の人でもインパクトドライバーから購入することをおすすめする!少なくともDIYに興味があり、今後もチョクチョク作業をしたい人は、インパクトドライバーから購入した方が良い!

え、なんで?

インパクトドライバーは、ある程度慣れてくるとドリルドライバーできることができるようになるが、ドリルドライバーではいくら慣れてもインパクトドライバーのようなパワフルな作業はできないからだ!
【マキタ】のインパクトドライバー
「マキタ」のインパクトドライバーをネットやカタログで探し始めると、実に多くのモデルがあり、選ぶのが嫌になってしまった人もいるのではないだろうか?

正直、私も購入時に戸惑った!似たようなモデル・型番がたくさんあるのだ!
本記事では次項に記載の前提で、どのレベルの方(プロは別だ)でも満足できる「マキタ」のインパクトドライバーを網羅している。
おすすめモデル選定の前提
本記事で取り上げたモデルの前提は以下である。
マキタの場合、プロ向けに40VMaxシリーズが商品化されているが、私も含め本記事の読者層には明らかにオーバースペックだと思われるので除外した。また、商品はいずれもセット商品のみを紹介した。初めての方はバッテリー等別々に買い足すよりも、ケース付きのセット商品を購入することを強くおすすめする。DIY現場まで持ち歩いたり、使用後に収納したりに圧倒的に便利だからだ。やがて増えてくるであろうサイズ違いのドリルビットなどの小物もまとめて保管することができる。私も最初は悩んだが、結局セット商品にして大正解であった!
インパクトドライバーの形状にはガンタイプとペンタイプがあるが、ガンタイプ一択でいい。ペンタイプは力をうまくドリル先端に伝えることができない。おもちゃの工作レベルしか役に立たないだろう。
【マキタ】のインパクトドライバーおすすめモデル
前置きが長くなってしまったが、早速DIYレベル・熱意度に合わせた「マキタ」のインパクトドライバーおすすめモデルを紹介していこう!
DIY初心者の方におすすめのモデル3選
まず初めに紹介するモデルは、DIY初心者で、かつ今後も小規模な家具の組み立て作業をメインに考えている方に向けたモデルである。
【TD111DSMX】 おすすめ🥇

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おすすめNo.1は「TD111DSMX」だ。
「TD111DSMX」がおすすめNo.1である理由
「TD111DSMX」は、ネジ止めや比較的浅い穴あけ中心の作業を行うであろう多くのDIYを趣味とする方のニーズに一番合っていると思う。それでいて、上位モデルで採用されている楽らくモード※①や打撃強弱機能を搭載しており、お得感もある。
※①楽らくモードとは打撃開始までは低速回転し、打撃開始後は自動で最高速度をあげていくマキタ独自の機能
電池容量は4Ahと比較的長時間の連続作業でも安心だ。セット商品の場合は2つのバッテリーが付いているので、交換しながら作業すれば作業が中断することはほぼないだろう。
硬い板や長いネジを何本も打ち込むときは作業性が悪いと感じる。

大掛かりなDIYは想定しておらず、趣味として小規模な家具の組み立てをメインに考えている方は、コスパの良い10.8Vの「TD111DSMX」がおすすめ!
【TD111DSHX】 おすすめ🥈
おすすめNo.2は「TD111DSHX」だ。
「TD111DSHX」がおすすめNo.2である理由
「TD111DSHX」もおすすめNo.1にあげた「TD111DSMX」と同じく、楽らく機能や打撃強弱機能を搭載している。重量は本記事紹介モデルの中で最軽量のわずか0.97㎏だ。
バッテリー容量が1.5Ahなので、長時間連続作業する時は2つのバッテリーをうまくやりくりしながら作業する必要がある。また、硬い板や長いネジを何本も打ち込むときは作業性が悪いと感じる。

長時間の作業は想定していない方、比較的力の弱い女性の方には「TD111DSHX」がピッタリだろう。
【MTD001DSAX】 おすすめ🥉
おすすめNo.2は「MTD001DSAX」だ。
「MTD001DSAX」がおすすめNo.3である理由
これまでに紹介した2モデル「TD111DSMX」、「TD111DSHX」は10.8V仕様であったが、「MTD001DSAX」は14.4Vとよりパワフルだ。トルクも145N・mと初心者向けとしては十分。
本体サイズが143mmとやや大きい。狭い隙間などの作業性はやや劣る。

これまでに紹介した2モデル「TD111DSMX」、「TD111DSHX」よりももっと高いトルクが欲しい方には「MTD001DSAX」が良いだろう。
DIYを趣味として長く続けていきたい本格派の方におすすめのモデル3選
ココから紹介するモデルは、
方におすすめのモデルである。
プロレベルでも十分に満足できるモデルもある!

私はプロではないが、DIYを長く続けているしこれからも長く続けていきたいので、ココにあてはまる!
では早速紹介しよう!
【TD162DRGX】 おすすめ🥇

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おすすめNo.1は「TD162DRGX」だ。
「TD162DRGX」がおすすめNo.1である理由
初心者向けに紹介したモデルとの一番の違いはパワーだ。14.4Vから生み出される175N・ⅿのトルクは硬くて分厚い板でもねじ込んでくれる。それでいて、サイズはコンパクトで取り回しは最高に良い。
バッテリー容量が6Ahもあるので、作業中に2つのバッテリーが電池切れで作業中断になるケースはほぼない。私も3年くらい「TD162DRGX」を使っているが、このようなケースは一度もない。
熟練ではなくても用途に合わせて最適な作業モードに設定してくれる楽らくモードが①木材②ボルト③テクス用(薄板)④テクス用(厚板)と4つもある。

私も初めは楽らくモードの細かな違いがよくわからなかったが、材料違いで実際にモードを変えて作業をしていると、その便利さに唸ってしまった。今では頻繁に切り替えて活用している。
筆者の使用シーンの一部を紹介
私はハイエースの車中泊仕様への改造や家のDIYを中心にインパクトドライバーを頻繁に活用している。


使うときも収納時もコンパクトにまとまるので、初めて購入するならセット購入一択しかないと思う!


これらの作業の詳細に興味のある方はこちらの記事もあわせてどうぞ!
特にハイエースの収納ボックス兼座椅子は80mm前後の長い木ネジをいたるところにねじ込んでいるので、パワフルな「TD162DRGX」がとても役立った。
狭いスペースでも楽に作業できた。

このレベルの作業になると、ドリルドライバーや非力なインパクトドライバーではフラストレーションがたまるばかりだ・・・
また、精密な作業のDIYとは少々おもむきが異なるが、、、筆者のライフワークである筋トレ用に、ベンチプレス時の足場が少し高い位置になるように足置き場を自作している。


もらった建築端材30mmを2枚重ねて木ネジで4カ所ねじ込んで製作しているのだが、このような硬い集積材だとドリルドライバーでは全く歯が立たない!
「TD162DRGX」レベルのパワフルなインパクトドライバーでガンガン打撃を加えてこそ製作できるのだ!

だからこそ、初心者でも最初からインパクトドライバーを選択してほしいのだ!
「TD162DRGX」のデメリットは価格が高いくらいしか思いつかない!

DIYの良き相棒として長く使いたい方にとって、「TD162DRGX」はイチオシのおすすめ商品である!価格は長く快適に使えることを考えると大した話ではない!
【TD173DRGX】 おすすめ🥈

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おすすめNo.2は「TD173DRGX」だ。
「TD173DRGX」がおすすめNo.2である理由
「TD173DRGX」はおすすめNo.1にあげた「TD162DRGX」をトルクで上回るハイパワーだ。プロの方にも十分に使えるレベルのモデルである。性能面・パワー面ではNo.1のモデルだ。
一般のDIY用途ではパワフルな性能を活かしきれず、オーバースペック感は否めない。また、プロ仕様を意識した高性能であるがゆえに重量が1.5㎏と少々重い。

趣味の域を超えた腕前の方(これからそれを目指す方も)や、最高レベルのインパクトドライバーを手に入れて、悠々と使いたい方には「TD173DRGX」がおすすめだ!性能視点なら間違いなく本記事紹介モデルの中でNo.1である。
【TD146DSHX】 おすすめ🥉
おすすめNo.3は「TD146DSHX」だ。
「TD146DSHX」がおすすめNo.3である理由
「TD146DSHX」は、パワフルと軽量化を両立させた仕様だ。このため、バッテリー容量は1.5Ah仕様となっている
バッテリー容量が1.5Ahと小さいので、長時間の連続作業には向かない。2個のバッテリーをうまくやり取りしながら作業をする必要がある。

長時間の連続作業は行わないが、ある程度のパワーは欲しいと考えている方にとって、「TD146DSHX」は有力な選択肢に入るだろう。
補足情報
マキタのバッテリーパックは14.4V仕様と18V仕様に互換性がある。なので、インパクトドライバー以外のパワーツールを購入する時は、バッテリーパックが使いまわせる機器を意識することをおすすめする。
その他モデルを一挙に紹介!
その他ランク外のモデルを一挙に紹介しよう。
【MTD002DSAX】

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「MTD002DSAX」の特徴
本体サイズが143mmとやや大きい。狭い隙間などの作業性はやや劣る。また、楽らくモードや打撃強弱切り替えがないため、高いトルクをうまく使いこなすまでは少々扱い難いと感じるかもしれない。
【MTD002DSX】
「MTD002DSX」の特徴
バッテリー容量が1.5Ahと小さいので、長時間の連続作業には向かない。2個のバッテリーをうまくやり取りしながら作業をする必要がある。また、「MTD002DSAX」と同じく本体サイズが143mmとやや大きい。楽らくモードや打撃強弱切り替えもないため、最初は少々扱い難いと感じるかもしれない。
【TD110DSHX】
「TD110DSHX」の特徴
トルクは110N・ⅿとインパクトドライバーとしては小さい。また、サイズが153mmと長いので、狭い隙間などの作業性はよくない。

「TD110DSHX」は小規模な家具の組み立て用にとりあえずインパクトドライバーを持っておきたい方にはアリだろう。ただし、いずれ色々な作業にチャレンジしていきたい方にはおすすめできないモデルである。
マキタと他メーカーの違いについて一言
インパクトドライバーの各メーカーを比較した記事では、性能やサイズ、価格等にフォーカスしている記事ばかりが目立つ。
だが、マキタのモデルが新興モデル(例えばホームセンター等の廉価版)と大きく異なる性能の一つにバッテリーの品質がある。

いくらお得感満載で購入しても、数カ月使ったら急に使用時間が短くなってしまうようでは本意ではないだろう?
特に1.5Ahや2Ahの商品は、すでにバッテリーメーカー側の開発が長期間止まっている汎用品が使われてる可能性が高いので、電池製造品質の差が出やすいと想定される。
ホームセンター等で販売されている廉価版も性能自体は向上しているが、バッテリー納入時の品質チェックは、マキタ等のパワーツール専門メーカーに比べて高くないと思われる。この辺も考慮した上で購入メーカーを選択した方がいいだろう!※②
※②筆者はサラリーマン時代の一時期、関連商品の開発にかかわったことがあり、それなりに詳しい
最後に
初心者用からプロレベルまで様々なモデルを紹介してきたが、マキタのインパクトドライバーは本当によくできているので、どのモデルも安心して使用することができる。
DIYに少しでも興味が出てきた方は、本記事を参考にしてご自分に合ったインパクトドライバーをGetしていただきたい!
本格的なDIYをやるには作業台があった方が圧倒的に作業性が良くなる。下記にビギナーから本格派までの方におすすめの作業台を紹介しているので、興味のある方はあわせてどうぞ!
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