皆さんは登山に椅子を持っていくだろうか?
私の印象だと、山ではあまり見かけないような気がするので、まだ多数派ではないかもしれない。
私も登山に椅子なんぞ必要ないと思っていた。。。最近までは。。。
だが、試しに軽量折りたたみ椅子を持っていったら、、、思いのほか便利であることに気づいてしまった。
本記事は登山に「軽量でコンパクトな折りたたみ椅子」を持っていくことのメリットについて紹介する。
登山に椅子は必要ないのか?
確かに椅子がなくても登山はできる。
だが、椅子があればもっと快適に登山を楽しむことができる。
これは椅子を持って登山している人だけが味わうことができるのだ。
登山に椅子を持っていくメリット・デメリット
では、登山に椅子を持っていくメリット・デメリットを具体的に紹介しよう。
メリット
登山に椅子を持っていくメリット
- どこでも安定した座面を確保することができる
- しっかりと休息をとることができる
- 雨天や雨上がりでもお尻周りの汚れを気にする必要がない
- ザックの上に座っていた人はザックの汚れが少なくなる
①安定した座面の確保
登山では腰を下ろしたい時に、都合よくフラットで座るのにちょうどいい高さに岩や丸太があるなんてことは滅多にない。
仮にあったとしても、頂上付近なら間違いなくその場所は先客に占有されているだろう。
②しっかりとした休息ができる
①に関連するが、安定した座面を確保できない場合、バランスを確保するために脚で踏ん張ったり、腰回りに絶えずに力を入れたりと、本来の目的である休息が十分に取れないことがある。
特にゆっくりと休みたい昼食時は、ストレスになるだろう。
③お尻が汚れない
山の天気は変わり易い。また、地面がぬかるんでいる場所で休息しなければいけない場合もあるだろう。
このような場合に椅子があると安心だ。
④ザックが汚れなくなる
③に関連するが、お尻を汚したくないために、ザックの上に腰掛ける方、けっこういるのではないだろうか?
私も椅子を持参するまではそのタイプだった。
この場合、お尻は汚れから守ることはできるが、ザックはひどく汚れるので、下山後マイカーにザックを積む時や、帰宅後の水洗いが大変になる。
もちろん、椅子も地面との接点は汚れるが、手でサッと払えば0.5秒できれいになるので、比べ物にならないほど楽だ。
デメリット
登山に椅子を持っていくデメリット
- 重量が重くなる
- 荷物が増える(スペースの占有)
- 椅子の脚形状によっては環境への負荷が大きくなる
①重量が重くなる
デメリットの筆頭はこれだろう。
特に中高年の登山者はできるだけ荷物を軽量化したいだろうから、重量は大いに気になるところだろう。
②荷物が増える
①に関係するが、当然荷物も増えるので、ザックの中のスペースが少なくなる。
日帰り登山では気にならないと思うが、アルプス級の縦走登山では少しでも優先順位の高い装備や食料にスペースを割きたくなるだろう。
③環境負荷
環境負荷への影響としては、よくトレッキングポールが取り上げられているが、登山用の椅子も十分に配慮する必要がある。
植生があるところに、無造作に椅子を設置すると、植生が破壊されて土面が露出し、裸地化につながるおそれがあるのだ。
キャンプ用の椅子(脚がしっかり4本地面に食いつくタイプ)を、そのまま登山用の椅子として、おすすめしている記事が散見されるが、このような椅子は私は絶対におすすめしない。
登山用の椅子購入の前提は?
まず私が登山用の椅子を購入するにあたり、前提とした条件を紹介しよう。
いずれもデメリットであげた項目を、ミニマイズ化する条件ばかりだ。
購入の前提
登山携帯用椅子購入の条件
- 耐荷重が高い(最低80㎏以上、できれば100㎏程度)
- 軽量でコンパクトな折りたたみタイプ
- 脚が4本ではなく、面で地面に接地するタイプ
①耐荷重
何といっても私は82㎏前後の重量級なので、耐荷重は絶対に譲れない。
実は以前キャンプの時に、耐荷重50㎏の極小椅子に座っていて、突然バキッと壊れて尻もちをつき、周りから失笑された苦い経験がある!
座面に全体重がかかるわけではないので、耐荷重が80㎏以上あれば問題ないと思うが、当然数値が高い方が安心だ。
尚、耐荷重表示がない商品もチラホラあるが、そのようなメーカーは、まともに耐久試験をしていないか、保証する自信がない証拠でありその時点で購入候補に入ることはない!
②軽量でコンパクト
軽量でコンパクトといえば、折りたたみ椅子に限る。
できるだけ小さくまとまるタイプを探した。
③脚の形状
デメリットの③で書いた環境負荷に少しでも優しいタイプとして、椅子の脚が4本の点に集中するタイプは避けるようにした。
登山用折りたたみ椅子の商品レビュー
ということで、色々調査して選んだのが下記の商品だ。
なかなか軽量化と耐荷重他条件を満額クリアーできる商品がなかったのだが、なんとかこの商品にたどり着いたので、早速購入してみた。
商品レビュー①組み立て作業性使用感
早速商品のリポートをしよう!
まず何といっても軽量でコンパクトである。収納は25cmくらいで、重さはたったの270gだ。
展開の仕方が独特で非常によく考えられている。色が数種類から選べるところもGood!私は迷わずレッドを選んだ。
尚、この椅子は展開する時は適当に触っていれば勝手に展開していくので問題ないが、収納する時は少しトリッキーなので、最初2回くらい慣れが必要だろう。
ただ、これも理屈が分かれば簡単だ。
すぐに数秒程度で収納できるようになるだろう。
最も心配していた耐荷重についてはこの商品はなんと100㎏だ。
本当かどうか確かめるために、入手後すぐに雑に座って確かめてみたのだが、この形状にしては実に安定感があり、全く問題なかった。
商品レビュー②実践での使用感
私は日本三百名山クラスの山を好んで登るものの、地方の低山登山遠征(専ら車中泊だ)も楽しんでいる。
その時の様子を紹介しよう!
実は低山登山こそ、登山用椅子の出番が多い。
低山登山であれば、荷物も少ないし、重量も軽いので、登山用椅子をザックに入れるのに全く抵抗はないだろう。
まずメリットで紹介した通り、地面の状況によらず、どこでも座れるのがいい。
雨上がりのぬかるんだ状態でもそこまで気を使う必要がない。
また、高さがあるので地べたに座るよりもなにかと作業性がいいし、山ご飯も食べやすい。
ザックはそばに置いておけばいいので、ザック内からものを取り出すときもアクセスしやすい。
もちろん、この椅子を持っていくようになってからは、ザックの汚れが明らかに減った。
なので、帰宅したあとのザックのメンテナンスがとても楽になった。
なかなか細かいところなので、伝わり難いかもだが、これらは実際に使ってみると実感するだろう!
最後に
やはり人は「自分で経験したこともないことについて、先入観でとやかく批判」してはいけない。
いわゆる「食わず嫌い」ってやつだ。
私も登山用の椅子については完全にそうであった。
そもそも邪道だと思っていたので。。。
だが、使ってみたらその良さに気づいた。
まあ、絶対に必要かといわれれば必要ではないかもだが、あれば間違いなく登山を快適にしてくれる。
特に荷物の量を気にする必要がない日帰り低山ハイクなんかは、持っていった方がより楽しい気分にさせてくれるだろう!
登山が趣味の方、是非お試しあれ!
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