超軽量登山用エアマット【KLYMIT(クライミット) イナーシャオゾン】使用レビュー!

登山
これこそ無駄をそぎ落とした究極の登山用マットと言えるだろう!
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 ソロ登山をたしなむ私は、テントを担いで縦走をすることを好む。

 この際、テント内に敷くマットは社会人になったばかりの約25年前からずーーーと変えていなかった。

こんな感じだ↓

  • 厚さ1.5mmの薄い折りたたみ銀マットをテント床全面に敷く
  • シュラフ下だけに厚さ6mm/幅50cmの個人用銀マットを敷く

このスタイルを25年間貫いてきた。

※テントも同じく25年間旧式のエスパースを使ってきたが、こちらはついに2023年末リニューアルした↓

 夏は①の薄い銀マットだけでも事足りるが、晩秋や雪の上だと床面から冷えてくるので、シュラフ下の銀マットはかかせないし、夏でも銀マットがあった方が断然寝心地がいい。

 今回、テントのリニューアルに合わせて、マットも究極の超軽量マット「クライミット イナーシャオゾン」に変えてみたので、使用感をレビューする!

本ブログで得られる情報

  1. クライミット イナーシャオゾンの商品価値
  2. クライミット イナーシャオゾンの実使用感‐シュラフ下の場合
  3. クライミット イナーシャオゾンの実使用感‐シュラフ中の場合

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クライミット イナーシャオゾン

確かに銀マットはいいのだが・・・

 銀マットは25年間も私の登山を支えてくれたし、今でも機能的には全く問題ないので最強だと思う。

 ただし、今の登山スタイルから見ると残念ながら致命的なデメリットがある。

銀マットのデメリットは?

銀マットのデメリット

  1. とにかく嵩張る(収納性が悪い)
  2. ①に関係するが、ザックの頭頂部に丸めて携帯するしか方法がない
  3. ②に関係するが、他の登山者や岩角、枝などに当たりやすいので危なっかしい
  4. ②に関係するが、見た目がイマイチ・・・?

①②とにかく嵩張るので外付けするしかない

 如何せんかさばる。。。

 私が持っているものは厚さ6mmと分厚いので、収納は丸めてザックの頭頂部にしかつけることができないのである。

銀マットはザック頭頂部が定位置だ。確かに見た目はチョット・・・?ちなみにこのザックも25年物のMt.Daxだ!

③外付けすると危なっかしい

 最近はザックの外側に物をつけるのを良しとしない論調になっている点もチョット気にしないといけない。

 昔はあまり気にせずに、いろいろ外付けしていたように思う。

 まあ、今は登山者が多いし、そもそもベテランに教わったことのない独学の登山者が多いので、歩行レベルが一定以上の人だけではないというのも根底にありそうな気がする。

 そういう人は岩角にぶつけたり、木の枝に引っ掛けたりして転倒する危険性があるので、外付けせずにザック内に収めてリスクを減らしましょうってことだろう。

④見た目がイマイチ悪い

 見た目については、、、改めて写真を見るとおしゃれとは言えないのはその通りだろう

最新の登山用マット

 今回、マットを選ぶにあたり重視したポイントは以下だ。

マット選びで重視したポイント

  1. 軽量コンパクト
  2. エアマットを使ってみたい
  3. 無雪期を想定しているので、そこまで冷気遮断にはこだわらない
  4. 最新の斬新なモデルを試してみたい

①軽量・コンパクト

 軽量かつコンパクトは最優先だ。ザックの中に入れて登山したい。

 なにしろこれまでは銀マットの嵩張りに散々苦労してきたので、ココを譲るわけにはいかない。

②エアマット

 エアマットを使ったことがないので、以前から非常に興味があった。

③冬での使用を考慮しない

 厳冬期のテント泊山行はもうやらない予定だ。

 なので、極厚のエアマットにこだわる必要はない。

④斬新なモデル

 せっかくなので、チョット変わった斬新なモデルにも興味があった。

「クライミット イナーシャオゾン」

 あまりにも斬新な形状なので正直チョット迷ったが、最近気になっていた「クライミット イナーシャオゾン」を購入した!

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クライミット イナーシャオゾン

クライミット イナーシャオゾンの特徴

 特徴はなんといっても究極の軽量コンパクトと快適さを両立させた穴ぼこだらけの不思議な形状であろう。

 この設計コンセプトは、以下の商品説明書に記載されている通りである↓

購入した商品説明書を激写!大胆な設計のコンセプトに納得!

 なるほど、納得だ!

KLYMIT イナーシャオゾン
クライミット イナーシャオゾン。とにかく軽量でコンパクト!
これまで使ってきた銀マットと比較。確かに価格は高いがここまで差があるとコストをかける価値は十分あると思う!

 このマットの重量はなんと「354g」だ。大きさはまさに「缶ビール」ほどだ。

 今まで25年間も大きな銀マットを外付けしていたのが、チョットなんだかなーと思ってしまう。。。

 次に使い心地を見てみよう。

クライミット イナーシャオゾン使用レビュー

 今回の寝心地確認用に使ったシュラフは、これまた今年30年ぶりにリニューアル購入した「モンベルシームレスダウンハガー800#3」である。

 ダウンハガーは言わずと知れたモンベルのベストセラーシュラフである。

筋肉おやじ
筋肉おやじ

とにかく2023年に早期退職を実行したので、これから本格的なソロ登山再開に向けて、テントやマットをはじめ、多くの登山用品を25~30年ぶりに大リニューアル中である!

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 チョット話がそれたが、先に紹介した商品説明書の通り、クライミット イナーシャオゾンはシュラフの下に敷く通常使用だけでなく、シュラフの中に入れて使うこともできるというフレコミの斬新な商品だ。

 私はプロフィールの通り、だいぶ他の人よりも体の幅と厚みがでかい筋肉おやじなので、シュラフの中に入れて使う想定はしていないのだが、念のため試すだけ試してはみた。

商品開封

 本体を取り出すと、収納袋にリペア用の小袋があった。中にしっかりとリペアシートが入っていた👍

KLYMITイナーシャオゾン
収納袋の中に小袋が付属されていた!
KLYMITイナーシャオゾン
中にリペアシートが入っていた。カスタマーサービスGood!

 この商品は枕と本体の2カ所空気バルブがある。早速膨らませてみた。

KLYMITイナーシャオゾン 枕
枕部分。突起をひねって空気を吹き込む。すぐにパンパンになる!
KLYMITイナーシャオゾン 本体
こっちは本体用。
KLYMITイナーシャオゾン 本体
キャップを開けて、空気を吹き込む。時間がかかると思いきや、こっちも6回くらい吹いたらパンパンになった。
KLYMITイナーシャオゾン 本体
空気を抜くときはこのように黄色部分をひっくり返す
KLYMITイナーシャオゾン 本体
DEFLATE表示させて空気を抜く。端から丁寧に抜かないと袋におさまらない。丸めながら抜いていくのがコツだ!
KLYMITイナーシャオゾン
完全に膨らんだ!
KLYMITイナーシャオゾン
足元部分。先端は少し穴パターンを変えているようだ。ここはメーカーによる試行錯誤の緻密な計算があったのだろうと想像する!

 枕部分はともかく、本体部分は膨らますのが大変かと思ったが、思いのほかすぐにパンパンに膨らんだ。

 やはり穴ぼこ構造なので、膨張する体積が最小化されているためであろう。

 これは疲労がたまっているであろう登山時にはうれしいことである。

実際に寝てみた!

 次にシュラフを展開して実際に寝てみた。

シュラフの下に敷いて使用(通常使用)

 まずは私が想定している、通常使用で試してみた。

 マットの幅は55cmなので、ちょうどシュラフの幅とほぼピッタリで無駄がない。

 尚、これまで使っていた銀マットは幅50cmだったので特に違和感もない。

KLYMITイナーシャオゾンとモンベル ダウンハガー800#3
シュラフの幅とピッタリ!
KLYMITイナーシャオゾンとモンベル ダウンハガー800#3
長さもちょうどいい!
KLYMITイナーシャオゾンとモンベル ダウンハガー800#3
枕の位置もOK!ただ、高さは要調整

 さて、肝心の寝心地であるが、穴ぼこの感触がシュラフ越しに感じられるが、決して違和感ではない。

 また、エアマットは初めてなので、たぶんエアマット特有の感触なのであろうが、フワフワした感じがある。

 ただし、穴ぼこ構造により身体が落ち込むところもあるので、安定感がある。

 左右に何度も寝返りもうってみたが、マットの両サイドはしっかりエアで膨らんでいるので、マットから落ちることはなかった。

 枕の位置も身長172cmの私にちょうどいい位置にくる。

 高さはチョット低く感じたが、これは現地で衣類などで調整するので問題ではない。

 むしろ高すぎない方が調整できるので👍!

 今回初めてエアマットを使用したが、通常のマット全体が空気で膨らんでいる商品だったら、長年銀マットに慣れ親しんできた私には、チョットフワフワ過ぎるように感じたかもしれない。

そう考えると、この商品がちょうどよかったのかもしれない!

シュラフの中に入れて使用

 次に、シュラフの中に入れて使ってみた。

KLYMITイナーシャオゾンとモンベル ダウンハガー800#3
長さはシュラフにピッタリ!この方が暖かい感じがした。が、如何せん筋肉おやじの私にはチョット窮屈に感じた!
KLYMITイナーシャオゾンとモンベル ダウンハガー800#3
この位置に枕がくる。

 まず長さについては、ダウンハガーのノーマルサイズに、ほぼピッタリ収まった。

 だが、私はシュラフのジッパーを目いっぱいあげて、顔まで潜り込んで寝るのが好みなので、チョット枕が邪魔になった。

 私と同じようにして寝る人は、枕を膨らまさない状態で使った方がよさそうだ。

筋肉おやじ
筋肉おやじ

その前に、、、今回使ったシュラフは非常にストレッチ性が良いので、幅と厚みがデカい私でもなんとか潜り込むことができたが、やはりマットをシュラフの中にいれると窮屈な感じは否めない。厚着で試したからよけいにそう感じたのかもしれないが、アルプスの稜線を想定したテント泊だと、朝晩は冷え込むので、この状態で快適であることが望ましい!

 ただ、しばらく眠った感じだと、確かにマットをシュラフの中に入れた方が暖かいように感じた。

 メーカーが説明しているように、羽毛が潰れにくいということなのだろうが、もう一つ勝手な想像であるが、こっちの方がマット内のエアそのものも温まりやすいので、断熱層としての効果も高いためではないかと思った。

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最後に

 長年銀マット含め、年代物の登山用品一筋で通してきた私であるが、ここ最近急速に時代に追い付いてきたことを実感する。

 試しに、テント泊を想定した荷物(最近リニューアルしたテントやシュラフ達を含む)をザックに入れてどのくらいの大きさのザックが必要そうかシミュレーションしてみたが、食料分を考慮しても、45リットル程度のザックでも十分に収まりそうだった。

 ひと昔前では考えられないようなコンパクトなパッキング量である。

 いやー技術の進化は素晴らしい!

 早く山登りに行きたくなった!

登山用マットを購入しようとしている方は是非参考にしていただければうれしい!

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筋肉おやじ
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