夏場の炎天下に長時間放置された車に乗り込むのは少し勇気がいる。
ドアを開けた途端に強烈な熱気が襲ってくるからだ。
では、それなりに対策を施した場合はどうなのだろうか?
まだ季節的には早いが、GW中の真夏日(30℃以上)前後の日を狙い、夏に向けて自分の愛車ハイエースで実験してみた。
私は車中泊しながら日帰りの登山遠征をしている。車中泊ではポータブル電源が手放せないが、さすがに夏の炎天下で無防備にポータブル電源を車内に放置しておくのは危険だ。今回の実験は炎天下の日中(10時間程度)でも単発ならポータブル電源を放置できる方法を探るための基礎実験でもある
結論
車側の対策では、猛暑日の車内温度が45℃前後まで上がるのは避けられない。外出先で、真夏の日中にポータブル電源をそのまま車内に放置してどこかに行くのは絶対にやめた方がいいだろう!
実験の前提
まず、前提として、私のハイエースはリア側の天井全面に、一般の住宅でよく使われる断熱材(スタイロフォーム20mm厚)が入っている、と言うかDIYで入れた。
加えて、リア荷室助手席側窓は断熱ボードで常時遮光+断熱している。ココにもスタイロフォームを使っている。
さらに、断熱目的ではないが、屋根には100W×2枚のソーラーパネルを搭載しており、結果として直射日光を遮断している。
これらの対策により、前提としてそもそも無防備なノーマル車よりも屋根や窓からの熱影響は少ない(と思われる)。
実験
今回の実験は2回(二日)に分けて行った。
両日とも朝から雲一つない快晴で、絶好の実験日和となった。
実験中は、朝から夕方までサンサンと日差しが降りそそぐ場所にハイエースを止めて行った。
風は微風時々強風。
実験概要
実験概要
- 使用した車:トヨタハイエーススーパーGL(ナロー)、色:ブラックマイカ
- 実験条件①:無防備(シェード等対策一切無)
- 実験条件②:全面シェード有(フロント3面、リア5面)
- 実験条件③:フロント2面窓全開(網戸装着)+残りは全面シェード有
- 温度測定場所:①後部座席足元、②リア荷室床の2カ所
- 比較温度測定:車外の風通しの良い日陰、地面から1mの場所
- 使ったシェード:ユーアイビークルハイエース専用設計
実験に使用した商品のリンクは下記参照↓
Yahooショッピングはこちら↓
ハイエースシェード ユーアイビークル(リア5面)Yahooショッピングはこちら↓
ハイエースシェード ユーアイビークル(フロント3面)Yahooショッピングはこちら↓
エコネット ハイエース実験結果(シェード有無、網戸有無)
では早速気になる実験結果を紹介しよう!
条件 | 実施日 | 天気 | 外気温 | 後部座席足元 | リア荷室床上 |
---|---|---|---|---|---|
シェード無 | 2024年4月28日 | ☀快晴 | 30.1℃ | 40.7℃ | 39.8℃ |
シェード有 | 2024年5月4日 | ☀快晴 | 29.9℃ | 35.3℃ | 34.7℃ |
網戸+シェード | 2024年5月5日 | ☀快晴 | 30.2℃ | 32.7℃ | 32.5℃ |
実験結果から言えること
シェード効果
結果は一目瞭然で、シェード有無で最高温度が5℃前後も違うことがわかった。
網戸効果
シェードに網戸を組み合わせるとさらに2~3℃車内温度を下げる効果がるあることがわかった。
防犯上、車を離れる時には採用できない対策だが、車中泊では暑さ対策として有効であろう。
また、猛暑日(35℃以上)でなければ、自宅の敷地内で車の屋根に装着したソーラーパネルから充電する時にも、虫の侵入を抑えながら使うことができそうだ。
その他
シェード有の方が、車内最高温度は低いのだが、一旦上がった温度が下がり難いことも興味深い。
一度温まると熱が車外に逃げ難い(=断熱効果が高い)ことを示していると思われる。
本記事の目的とは逆であるが、シェードは冬でも効果的であると言えるだろう。
まとめ
私のハイエースはある程度断熱仕様にしているのだが、今回の実験結果から、シェード無では車内温度が40℃前後まで上がってしまうことがわかった。
猛暑日(35℃以上)であれば、かるく45℃以上になるだろう!
また、シェードがあっても猛暑日は40~45℃前後になりそうだ。
結論
車側の対策では、猛暑日の車内温度が45℃前後まで上がるのは避けられない。外出先で、真夏の日中にポータブル電源をそのまま車内に放置してどこかに行くのは絶対にやめた方がいいだろう!
この結果のままでは消化不良だ。夏場(場合によっては春も)登山中にポータブル電源を車内放置できないってことになってしまうではないか!なので、次に車側の対策以外の方法で追加実験を行った!
にほんブログ村
コメント