ハイエースを仕事以外で乗っている人は、リア荷室を居住スペースとして使っている人が多いだろう。
リア荷室は窓が大きく景色を見る分にはいいのだが、その分夏は暑すぎるし冬は寒すぎる。
なので、この大きな窓を片側だけでも断熱化(断熱ボード取付)できれば!と考えている方は多いのではないかと思う。
本記事では私が「車体側加工一切なし」で施工したリア荷室助手席側の断熱化について紹介したいと思う。
DIY構想の大前提
窓の選定
私のハイエースのリア運転席側には、既にサイドテーブルを後付けしている。
なので、運転席側の窓は景色を堪能するためにそのまま残し、助手席側の窓を断熱化することにした。
車体側の加工は一切なし
今回の構想にあたり、まず第一に考えたことは車体には一切穴加工をしないということであった。
よくユーチューブなどでは、お構いなしに窓枠にドリルで穴を開けて固定しているが、さすがにチト心が痛い。
なんとしてもこれは避けたかった。。。
この前提に立つと、断熱ボードをどのようにして確実に窓に固定するか?が一番のポイントであった。
幸い、私のハイエースはモデリスタType2仕様なので、リアサイドに固定用ボルトの穴が開いている箇所が複数ある。
また、ベッドキッド収納用のフックもある。
今回はこれらをうまく活用することにした!
使用材料
今回の作業で使った材料は以下である
使った材料一式
- 断熱材(スタイロフォーム:天井断熱化で使った余りを使用 20㎜厚)
- プラダン(窓側はスモーク貼っているものの、念のため黒のプラダンにした)
- べニア板(車内側はべニア板にした:9㎜厚 ※5.5㎜は反り返るのでNG)
- 両面テープ(使ったけど後から考えると不要だった)
- 水性塗料(車内側のべニア板はダークブラウンで塗装仕上げ)
- 端材(何かのDIYで使った30㎜角材の切り残り:ボード抑え用)
- L字金具(アルミ製)×2個
- フラット金具×2個:ボード抑え用
- 平板:マガジンラック+小物置き場(ボード抑えも兼ねている)
- 金網(30×60㎝)フックをつければ小物をぶら下げることができる
- ゴムシート(金網とボードの干渉を防ぐために使用)
- 固定用のボルトやナット各種
⑩は小物を置いたり引っ掛けたりするために付属で制作したものなので、特に無くても事足りる。
断熱ボード製作
製作の流れはこうだ。最初の型枠工程写真が残っていないので文章で補強する。
製作作業の流れ
断熱ボード製作工程
- 厚紙や段ボールで窓の型を取る
- ①の型に合わせてプラダンと断熱材(スタイロフォーム)を切る:③で微調整するので少し大きめにすること
- 実際に窓枠のサイズで確認して微調整する
- ③の形状よりもさらに二周り大きめにべニア板の型を取り切断する(窓枠は車内側の方が大きいテーパー形状なので、③よりもかなり大き目にしないと断熱材が見えてかっこ悪い仕上がりになる)
- マガジンラック兼ボード抑え用の平板を欲しい寸法で切断加工する
- ⑤の平板にボルトと同じ径の穴を貫通、さらにナットと同じ径の穴をナットが埋まる深さまで掘る。この時べニア板の厚みでは足らないので、あらかじめべニア板を一部接着材で2重にしておくと良い。私はこの手法をDIYでよく使う。収納スペースを有効活用‐DIYで「物置き棚」と「ハンガーバー」制作
- ボードと平板を好きな色に塗装する(時間をおいて最低2回以上)
- ボード上部固定用に30㎜角材を適当な形状に切って塗装しておく
- 窓枠にプラダン→スタイロフォーム→ボード板の順に当てはめて、手(か足)で押さえる
- フラット金具+木片(上側2か所)とL字金具+平板を使って固定する
ちなみに、べニア板をラウンド形状に加工するのが難しいと思うかもだが、私はすべて手動ノコギリで制作した(ジグソーなどは一切使っていない)。
角落としもノコギリとヤスリを使えば意外と簡単かつきれいに仕上げることができる。
製作作業の様子
ここからは実際の作業の様子を紹介しよう。
材料切り出し・塗装
次にボードを押さえるための板を製作する。
この板は小物置き場やマガジンラックとしても活用できるように構想した。
車体に装着
ではいよいよ車体に装着してみよう!
このスタイルで5年程度走行しているが、上下4カ所でガッチリ抑えているので、走行時の不具合は一切ない。もちろん車検も問題なくこのまま通している。
最後に
「車体に穴を開けずに如何にボードをガッチリ固定化するか?」最大のポイントではあったが、何とかモデリスタType2仕様ということもあり、既存のネジ穴を利用することで解決できた。
かかった費用は塗料を除いてなんと5000円程度だ。(塗料は別のDIYの余りを使っている)
もちろん走行中に外れることもキシみ音もなく、不具合は全くない。
夏は少し車内温度を緩和してくれた(ような気がする)。
何といっても居住スペースのグレードが一段上がったようで、機能的に加えて見た目にもクールだ!
車中泊が一層楽しくなった。
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