今やドラレコは車の必需品とも言っても過言ではないだろう。
ニュースでドラレコが捉えた事故発生時の映像を見るたびに、私の愛車ハイエースにも早く取り付けねばと思っていた。
だが、なんだかんだで数年ほど経過してしまった。。。
この間、幸か不幸かドラレコの普及がさらに加速し、各メーカーの商品モデルも乱立状態になった。
おかげで、価格競争や型落ちが発生し、かなりハイスペックなモデルが手ごろな価格で入手できるようになってきた!
そろそろ取り付けるか!
だが、商品モデルが乱立状態ってことは、裏を返せばどれを買ったらいいのか大いに迷うところだろう?
今回は、「私がドラレコを購入する際に重視したポイント」と「DIYによる取り付け方」をわかり易く紹介しよう!
どのタイプのドラレコを買えばいいのか迷っている方、取付作業工賃を浮かせたい方、自力でチャレンジしてみたい方、は是非参考にしてほしい!
このブログで得られる情報
- ドラレコを選ぶ際に重視したポイント(私個人の視点なので、あくまでも参考程度に)
- ユピテル「Y‐3000」の紹介
- ドラレコをDIYで取り付ける方法(代表車種:200系ハイエース)
ドラレコのタイプについて
これからドラレコを購入する方は最低限前後2カメラ以上を購入しよう!
理由は言うまでもない。
煽り運転など昨今は後方から問題が発生するケースが多いからである。
ちなみに、私がドラレコ購入にあたって重視したポイントを以下にまとめてみた。
ドラレコ購入の際に重視したポイント
- 限りなく全方位をカバーできる(ハイエースのようなバンタイプでも)
- 画素数/解像度は200万画素で十分(これ以上は無駄なコストUP要因)
- 駐車監視機能はオプションでOK(もちろんほしくなったときは自作予定)
①全方位カバー
先にこれから購入するなら最低限2カメラ以上と記載したが、私は2カメラでは不十分だと考えている!
このことを確信させるエピソードが最近あったので紹介しよう。
見た人もいるのではないだろうか?
先日ニュースで、「十字路を直進中に左側面から突っ込まれた事故」のドラレコ映像が紹介されていた。この事故映像は、事故にあった車のすぐ後ろを走行していた車に搭載されたドラレコのフロントカメラがとらえた映像だった。
事故車はというと、、、こちらにもドラレコは搭載されていた。
この映像も同じニュースで紹介されていたが、「ドン」という衝撃音とともにカメラが揺れる映像と、運転手か同乗者の悲鳴のような声だけだった。
どうやらこの車はのドラレコは、前後カメラタイプだったようだ。
私はこのニュース映像を見て、
「やはり、前後カメラだけでは不十分だな!」
とあらためて確信した。
ちなみに衝突してきた車は、あろうことかそのままタイヤを切り返して、直進して逃げていったところでニュース映像は終わった。
運良くすぐ後ろの車にカメラが搭載されていたので、おそらくその映像から逃走車両は特定されただろうが、そうでなかったら、場合によっては解決までに時間がかかる案件になっていたかもしれないのだ。
せっかくドラレコを搭載しているのにこれではあまりに悲しい!
ということで、私はできるだけ全方位をカバーできる3カメラを第一優先にした。
この場合、360°カメラこそが真の全方位なのかもしれないが、360°カメラは「球面画像の歪み」と「後方の撮影範囲が狭い」という欠点がある。特にハイエースのようなバンタイプだと後方が広いので、これは致命的なのだ。360°+リアカメラという商品もあるにはあるが、今回は3カメラを選択した。
②画素数/解像度
多くの人は画素数や解像度※が高ければ高いほど良いと考えているだろう。もちろんそれ自体は間違ってはいない。
だが、ドラレコ映像を映画撮影用に使おうと考えているならともかく、通常は接近してきた車のナンバーや相手の顔、信号機などの周辺状況が十分認識できる画質で記録されていれば十分であろう。
※ここで画素数と解像度は間違いやすいので一度簡単に整理しておこう。
画素数:映像の入力にかかわる数値。つまり入力映像の細かさの限界値を指す
解像度:映像の出力にかかわる数値。つまり出力映像の細かさの限界値を指す
この前提に立つと、いわゆる画素数:200万画素、解像度:200万画素(いわゆるフルHD:1920×1080)のスペックは、必要十分な画質であり、これ以上画素や解像度を上げてもシロウト目には変わらない領域にきていると思うのだ。
再生時に見分けがつかないのに、数字の違いだけで高いコストを払うのは、「バレンタインデー=チョコレート」みたく、メーカー戦略にのせられているようで不本意だ。
ということで、私は画素/解像度とも200万で十分だと思っている!
(あくまでも個人的な意見だ。数字を追い求めることに満足感を感じている方はそれもアリだろう)
③駐車監視機能
標準仕様で駐車監視機能がついている商品は、正直そのままではたいして役に立ちそうにない。
なぜならば、記録媒体のメモリー容量もさることながら、ドラレコの常時電源として使っている車のバッテリー容量にも限界があるからである。
一般的に車のバッテリーは、エンジン始動時の容量を確保するために、12V以上をキープしていることが望ましいとされる。
なので、駐車監視モードでも、バッテリー電圧が12Vを下回った場合は早めに監視を停止させた方がいいということになるだろう。
特に購入後数年以上経過しているバッテリーは気をつけた方がいい。
こうなると、監視時間はバッテリー残容量で決まってしまうので、普通車に搭載されているような小型のバッテリーでは、長時間の監視は期待できないというか全く期待してはいけない!
もしも駐車中も気になるということで監視をしたいなら、電源ソースを車のバッテリーではなく、別途モバイルバッテリーやポータブル電源にした方がいいだろう。
私も駐車監視の必要性を感じてきたら、DIYでシステムを構築してみたいと考えている。だが、今は必要性を感じていないので、駐車監視はオプションとして商品化されているモデルを候補としたのだ。
取り付けたドラレコはユピテル Y-3000
以上の3つのポイントをクリアーしている商品の中から実際に購入した商品が「ユピテルの全方位3カメラドラレコY-3000」だ。
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ユピテル3カメラドラレコY-3000ユピテル Y-3000を選んだ理由とは?
実は、だいぶ前からこの商品は気になっていた。
そうこうするうちに、運良く2023年7月にユピテルから標準仕様で駐車監視ができる新モデル「Y-3100」が発売されたので、この商品が型落ちとなったのである!
当然、実勢価格はどんどん下がり、ようやく下がり切った感じになっていたのだ。
ちなみに、Y-3100は標準駐車監視モード+微妙なアップグレードがなされたくらいで、Y3000と瓜二つだ。駐車監視機能がいらない、もしくは必要があれば、後から自分で付けようと考えている私にとっては、Y-3000の価格ダウンはまさに願ってもいない展開だったのだ!
ユピテル Y-3000はギボシ加工が必要
この商品は、電源の取り出し線の先端は無加工で出荷されているので、ギボシでオスメスつなぐことができるように、自分で加工する必要がある。
なので、必ず電工セットを準備しておこう!検電テスターを持っていない方はテスター付がおすすめだ。
いずれも車いじりの必需品なので、今後も無駄にはならないはずだ。
ギボシ加工のやり方
最初に製品側の電源コード(赤色)先端にオス端子のギボシ加工しておこう。
配線の基本として、電源側にメス端子加工、非電源側にオス端子加工を施す。オス端子は先端が導体むき出しのため、こっちを電源側に設置すると、どこかに接触した時にショートする危険があるからだ。これに対し、メス端子は絶縁物でカバーされているので、接触してもショートしないのだ!
この端子圧着工程は、ベンチやニッパーでもできるのでは?と思う方がいるかもだが、それだとただ平らにつぶすだけで、簡単に外れてしまうのでやめておこう!
必ず専用圧着工具を使うこと!
ハイエースにドラレコを取り付ける
いよいよハイエースに取り付けてみる。
このブログを見れば誰でも自力で取付できるように、全行程を詳細に紹介しよう!
車種が違っても基本同じだ。
電源取り出し準備
今回のドラレコは、駐車監視モードは使わないので、エンジンがかかっている時だけ動いていればよい。このような場合はアクセサリー電源(ACC)から電源を取るのが一般的だ。
間違っても常時電源(ルームランプ等)から取ることがないようにしよう!バッテリー上がりの原因になる。
ハイエースの場合、助手席グローブボックス下のヒューズボックスにACC No1やACC No2 7.5Aという、おあつらえ向きのヒューズがある。ココから電源が取れるようにヒューズを差し替えよう!
Y-3000のカタログを見ると、消費電力は7.5Wとあった。5V入力(12Vから変換)なので、電流値は1.5Aだ。なので、7.5AMaxのヒューズで十分だろう!
念のため、検電テスターでACCの時の充電有無を確認しておこう。
ヒューズ交換
先にヒューズからドラレコ電源を取り出せるところまで行っておこう!
ヒューズ取り換え時には電源側(テスターが光る方)の端子に取り出しコードがくるようにしよう。逆側につけると、もともとのヒューズに余分な電流が流れ込むためだ。特別な意図がない限り、この向きにセットしよう!
尚、車の電源関係をいじる際は、念のためバッテリーのマイナス端子を外すことが推奨されているが、今回はACC電源なので、特に外さないでもいいだろう(作業中はキーオフ)。常時電源をいじる場合は外した方が確実だ。端子が不用意に車のボディーに触れると即ショートすることを防止するためだ!
また、一時的でもバッテリーからの電源供給がストップする場合は、車種によっては車のメモリー機能(時計やコンピュータ)が一時的に消失する可能性があるので、下記のようなバックアップ用電源をつないだ方がいいだろう↓
ドラレコの配線取り回し
カメラの正確な取り付け位置決めは最後にやるとして、まずはざっくり配線を取りまわしていこう。
DIYで取り付ける際に、ココが一番ネックになると思うが、流れさえつかめればそれほど難しくはない!
フロント周りの作業
サイド周りの作業
次にサイド周りだ。ここはひたすらウエザーストリップをはがしていくだけだ。シートベルトも外しておこう。
今回もそうだが、DIYでは径違いのボルトを回すことが多いので、径違いレンチを一式持っておくと非常に便利だ。私も以前は組み立て式家具購入時についてくる薄っぺらい簡易レンチを使っていたが、径違い専用レンチに変えて作業性が格段にアップした!
続いてリア荷室の助手席側窓の天井部分も緩めていくのだが、私のハイエースはココに断熱ボード加工をしているので、これもいったん取り外す!
通常はここでフロント側からリアカメラ用の配線を通す作業になるのだろうが、、、私はチョット頭を使ったので、ここではまだ配線は通さない!
「人間は考える葦である」 by パスカル(フランスの思想家)
次に進もう!
リア周りの作業
ここは配線が通しにくい(特に蛇腹の部分)とネットでよく言われているが、
私のやり方だとそんなことはなかったので、是非私のやり方でチャレンジしてほしい!
ここからが今回頭を使ったところである!フロントカメラ本体に差し込むリアカメラコネクトピンはI型でスッとしている。なので、リアカメラのL字形状のコネクトピンよりも蛇腹を通しやすいはずだ!
なので、リアカメラ配線はリアからフロントカメラに向かって通していった!
ネットで難関と言われている蛇腹を、思いのほかスッと通過した!
ただ、もしも通過し難いと感じたら、シリコンスプレーを吹き付けると圧倒的に滑りが良くなるので試してみるといいだろう。
また、私はフロントのダッシュボードも含め適当な手持ちの針金を使って予備線としたが、確かに扱い難いので不安な方は専用配線ガイドを使えばもっと楽に作業ができるはずだ。
リアから室内に配線引き入れ
リアカメラ配線をリアからフロントに引き込んでいく!
電源取り出し&画像チェック
ここまで来たら、電源周りの配線を完成させて、きちんと配線が取れているかチェックしてみよう!
カメラの位置合わせ
ようやくカメラの位置を正確に合わせる。まずはリアから。
バックドアのプラスチック面ではなく、必ずガラス面に取り付けるようにしよう!ブラスチック面だと夏に接着性が低下し、剥がれる可能性が高い。
次にフロント側だ。位置は好き好きがあるだろうが、私は運転中にモロに視界に入るのは好まないので、バックミラーに隠れるような位置に固定した。
この時、ワイパーの範囲に入るように設置しないと雨や雪の日に役に立たなくなるので注意しよう!
また、法的にはガラス面の上部20%の範囲に貼り付けることになっているのでこちらも要注意だ!
前後カメラの位置を固定したら、余分な配線を隠していく。この際、テサテープ(結束テープ)があれば、作業しやすい。
束ねるだけなら安いビニルテープで良いのでは?と思うかもだが、ビニルテープは耐候性がないので夏になるとすぐにベタベタしてくる。やめておこう。
そうそう頻繁にメンテナンスするところでもないので、ココはケチらないで専用テープを使おう!色々なところに使えるので、一巻でも持て余すことはないだろう。
最後に
今回初めてドラレコを取り付けてみたが、1人で写真を撮りながら作業したこともあり、3時間以上かかってしまった。
だが、とても楽しい作業であった!
作業自体はソーラーパネル取付に比べたらとても簡単だった。ひたすら配線を通すだけでいいので。
完成後はむだな配線が全く見えないので、シロウトながらまあ合格点ではないだろうか?
まあ、今回の方法の唯一の欠点は、ヒューズボックスの蓋が閉まらなくなる点だろう。
当然ヒューズボックスはむき出しになっている。
蓋は使わないので大事に保管しておこう。
ちなみに、プロは電源をナビ裏から取るようなので、ココだけがシロウトっぽいと言えばそうなのだが、ヒューズボックスは見ようと思わなければ見えないし、位置的にも足が当たることもないので問題なし!
何度か走行テストしてみたが、事前の想定通り画質は十分だ。
操作性も慣れてくれば問題ない。
今回のユピテルY-3000は2024年4月にネットで購入したのだが、2024年1月出荷分からマニュアルはネットPDFを参照に変わったらしい。まあ、どっちみち紙のマニュアルはほどんど見ないので、実害はない。
ヒューズボックスからの電源取り出し等、電装系にアレルギーのある方でも本ブログを見れば誰でもDIYで取り付けできるだろう!?
この程度の作業で1万~1.5万円の工賃を取られるのはもったいないぞ!
これからドラレコを取り付ける方はDIYでチャレンジしてみよう!
※もちろん、時間はないがお金が有り余っているという方についてはもちろん止めはしないが。。。
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