昨今の大規模地震や水害などの災害多発により、防災意識がかつてないほど高まっている方が多いのではないだろうか?
このような大規模災害では、飲料水の確保が何よりも重要なのは言うまでもないだろう。
だが、水はその辺の川や池にいくらあっても、そのまま飲料水として使うことはできない。
また、沢の水を利用する登山や山深いキャンプ地では、沢の水をそのまま飲料として飲めるのか気になっている方も多いだろう。
こんな時に、携帯式の浄水器を常備しておけば、安心安全な飲料水をいつでも自力で確実に確保することができる。
本記事では、このような方々のために、目的に応じた携帯浄水器の選び方と、災害時に大量の飲料水を確保する時に最適な、【Greeshowの電動式携帯浄水器】使用レビュー※①を紹介しよう!
本記事の結論
災害目的の方はポンプ式、登山が趣味で移動しながら飲料水を確保したい方は合わせてストロータイプの携帯浄水器を持っておけば最強だ!ポンプ式は本記事でレビューしている【Greeshowの電動式携帯浄水器】が使い勝手がよくおすすめ!防災セットに一つ加えておくと良いだろう!
※①本記事内のGreeshowGS-2801レビューについては、Greeshow様から提供いただいた商品を筆者が実際に使用してレビューさせていただいたものである
日本で浄水器が必要なのか?
「水と安全はタダ」 と言われて久しい日本において、自然豊かな沢の水を飲料用として使用する登山や山深いのキャンプ場で本当に浄水器が必要なのだろうか?
沢の水は安全?
確かに沢の水は冷たくてきれいに見える。いかにもうまそうだ!
だが、一見うまそうに見える沢の水にも様々な危険が潜んでいることを知っておく必要がある。
では、どのような危険が潜んでいるのだろうか?
早速紹介しよう。
沢の水をそのまま飲料する時の危険
- 寄生虫(エキノコックス等)
- 細菌(ピロリ菌・カンピロバクター等)
- 動物の死骸や排泄物(排泄物は場所によっては人間も)
- その他不純物
①寄生虫
沢の水には寄生虫が存在している可能性がある。
代表的な例として、エキノコックスが一般にもよく知られているので、ご存じの方も多いだろう。
エキノコックス症の潜伏期間は5~15年とも言われ、症状が現れた時にはかなり進行していると言われている。
外科的に除去できなければ重篤な状態になったり死に至る非常に怖い寄生虫だ。
日本では主にキツネが感染源とも言われているので、北海道では沢の水は絶対にそのまま飲んではいけないのは登山者の常識になっている。
ただし、キツネ以外の動物(犬)でも感染例がある(厚生労働省HP)し、ジアルジア(動物の糞にいる場合がある)等、エキノコックス以外の寄生虫もいるので、本州でも十分な注意が必要だ(厚生労働省HP)。
②細菌
最近の健康診断では、将来の胃がん発症リスク検査として、ABC検査(ピロリ菌抗体検査)がメニューに入っていることが多い。
このピロリ菌はそこら辺の土壌中にいるので、沢の水にも溶け込んでいる可能性が十分にある。
また、カンピロバクターは、2023年に石川県の人気観光スポットの流しそうめんで、最終的に892人の食中毒患者を引き起こした、非常に危険な細菌である(朝日新聞デジタル)。
記憶に新しい方も多いだろう。
③動物
どんなにキレイな沢でも、上流で動物の死骸や糞が転がっている可能性もある。
また、登山コースによっては、一部のマナーの悪い登山者やキャンパーの排泄物の影響だってあるかもしれない。
④その他不純物
実は私も数年ほど前までは、登山中に沢の水をそのままガブガブ飲んでいた派である。
両手で沢の水をすくってそのままガブガブ飲み干すのが至福の瞬間だった・・・
この時、あえて気づかないフリをしていたが、沢の水には意外と葉っぱや木くずのカス、砂などの不純物が漂っていた。
山ご飯用に透明なボトルに入れて持ち運び、テント場で調理する時に、ほぼ確実に浮遊していたものだ。
もちろん、これ自体はたいして危険ではないのだが、不純物がないに越したことはない!
携帯浄水器を備えておくという選択
これらの危険因子や不純物を完全に排除してくれる存在が、携帯浄水器だ!
ただ、携帯浄水器といってもいくつものタイプがあるので、初めての方はどのタイプを選べばいいのか大いに戸惑うだろう。
そこで、以下に用途別に大きく3つに分けて、それぞれのタイプのメリット・デメリットを紹介しよう!
携帯浄水器の種類(用途別)
携帯浄水器の用途別種類
- ボトルタイプ:水源近くで活動が前提(沢沿いのキャンプや災害用途)
- ストロータイプ:登山やサバイバル等、移動が前提の活動(災害用途には限定的)
- ポンプタイプ(手動・電動):一度に大量の水を処理したい場合(大人数キャンプや災害用途)
①ボトルタイプ
ボトルタイプのメリット
- ろ過スピードが比較的速い
- すぐに飲める
- マイボトルのような感覚で水を持ち運ぶことができる
ボトルタイプのデメリット
- 容器が限定される
- 容量が限定される
- 大量の水処理はできない
- いたるところに水場がないと使いにくい
沢登りのように川沿いに移動し続けるとか、災害時に川や池の水を個人飲用水として使う等の目的なら検討の余地があるが、用途的には中途半端な位置づけ。。。災害目的ならこの後紹介する③ポンプタイプ、登山等のように移動がメインなら加えて②ストロータイプを持っておく方が実践的だと思う!
②ストロータイプ
ストロータイプのメリット
- 軽量かつコンパクト
- 容器が限定されない(ほとんどの商品はペットボトルの口に合う形状)
- フィルターが長寿命(写真のソーヤーミニSP128は、一生交換不要)
ストロータイプのデメリット
- パウチやボトルを押し込む時に握力が必要
- ろ過スピードが遅い(握力次第ではあるが)
- 大量の水処理には不向き
登山目的がメイン方は、このストロータイプ一択でOKだ。登山が趣味の筆者も毎月のように愛用している。50g前後の超軽量タイプの人気3商品を比較した記事はこちら!
③ポンプタイプ
ポンプタイプのメリット
- 一度に大量の水を処理することができる
- 安定した処理スピード
- 電動式の場合はスイッチオンで自動処理してくれるので楽チン
ポンプタイプのデメリット
- 重くて嵩張る
- 手動の場合は給水中にポンピング作業が必要(電動なら不要)
- フィルター寿命が短い
- 本体価格が高い
つまり、防災目的メインの方はポンプタイプ(電動がおすすめ)、登山等移動がメインの方はストロータイプをプラスして持っておくのがベストチョイスだと思う!
電動式浄水器【Greeshow】使用レビュー
ここからは災害時に活躍してくれそうな、評判の【Greeshow電動式浄水器】を実際に使ってみたので、レビューを紹介しよう!
Greeshowの商品スペック
製品品番 | GS-2801 |
入力電源 | DC5V/1A(USB-C) |
内臓電池 | リチウムイオン(2800mAh/3.7V) |
フィルターろ過性能 | 0.01μm |
ろ材取り換え時期 | 1000ℓ |
ろ過流量 | 500~600ml/分 |
カートリッジの構成 | 5層ろ過(4層内臓、1層外付けフィルター) |
本体重量 | 350g |
本体サイズ | 165×107×53mm |
作動温度 | 5~40℃ |
有害物質除去率 | 99.9999% |
Greeshow【GS-2801】の特徴
早速Greeshowの5つの特徴を紹介しよう!
Greeshow【GS-2801】の特徴
- 電動式なので操作が簡単
- 99.9999%の有害物質除去率
- 5段階浄水システムで信頼の浄水性能
- 本体5年間、最大30,000ℓの浄水が可能
- グローバル認証&水質保証
①電動式なので操作が簡単
電動式なので、まさにボタンを押すだけでろ過が始まる。実際の操作方法はこの後写真で紹介する。
②99.9999%の有害物質除去率
有害物質除去率は携帯浄水器最高水準の99.9999%なので、汚れた水も安心して飲料用に変えることができる。
③5段階浄水システム
5層のフィルターで異なるターゲットの有害物質を確実にろ過してくれる!
活性炭層があるので、臭いも除去できるのが大きな特徴だな!
④最大30,000ℓの浄水が可能
大容量リチウムイオン電池(2800mAh)を内蔵しているので、フル充電で180分(約120ℓ以上)連続稼働することができる。フィルターを交換しながら使用することで最大30,000ℓの浄水が可能だ。
500mlのペットボトルに換算すると、なんと6万本分に相当する!これだけの量を一つの浄水器で処理できるのだ!SDGsの観点からも利用価値がある商品と言えるだろう!
⑤グローバル認証&信頼性
厚生労働省の水質検査基準に照らし合わせて水質検査を実施しており、水質検査成績書にて証明している。
また、グローバルでもFCC/FDA/ULの厳しい食用水の基準をクリアーする国際認証を取得している。
実際の使用感レビュー
ココからは実際に2ℓの水を処理した時の様子を紹介しよう。
尚、比較として、私が登山用に使用中のストロータイプのソーヤーミニSP128にも登場してもらった。
組み立て方法
組み立ての様子を紹介しよう!
写真①、②、③でセットアップ完了。所要時間はざっくり20秒程度だ。後は電源ボタンを押せばろ過が始まる。実に簡単だ!
2ℓの水を処理してみた
試しに、2ℓの水をGreeshowとソーヤーミニで処理したときの所要時間や所感を紹介しよう。
2ℓはこれまた登山用に使っているPlatypusの満タン時の容量として計量した。
ちなみに、ソーヤーミニはこのPlatypusの口に直接接続することができるので、私はこの組み合わせで登山に必ず携帯している。
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Platypus処理結果まとめ
項目 | Greeshow GS-2801 | ソーヤーミニSP128 |
---|---|---|
セットアップ時間 | 20秒 | 10秒 |
処理完了までの時間 | 3分35秒 | 2分10秒 |
処理中にやること | 特になし(見ているだけ) | 必死にパウチを押し続ける |
注目していた処理時間であるが、意外にもソーヤーミニSP128の方が早い結果になった。。。
あれ、ストロータイプってろ過スピードが遅いのではなかったっけ?ソーヤーミニSP128のろ過スピードカタログ値は0.5ℓ/分くらいだったような???
申し訳ない。私は握力が75kgfくらいあるので、、、比較として人選が悪かったかもしれない。しかもパワー系に関しては、一切手加減できないタイプなのだ!普通の人なら3分以上かかるだろう?
とはいえ、2ℓならまだしも、これが10ℓ、20ℓとかになると、さすがに一人では大変な労力になるだろうし、そもそも作業時間がもったいない。
やはり、ボタン一つで後は何しなくても自動でろ過できるのは圧倒的に便利だ!
災害時に大量の飲料水が必要になった時や大人数のキャンプ時には、Greeshowの電動式浄水器が間違いなく重宝するだろう。
電源の確保
でも電動式だと電源が確保できないと無用の長物になるんじゃないの?
もちろんそうだ。電動式の大きな弱点は電気がなければ使えないってところだ。大規模災害時は電気インフラ網が寸断されるだろうから、電源の確保も大きなポイントになるな!
Greeshowの浄水器は大容量2800mAhのリチウムイオンバッテリーを備えているが、それでも容量不足の時はUSBケーブルから簡単に充電することができる。
携帯浄水器に限らず、スマホ等も含め、大規模災害時の電源確保手段として、モバイルバッテリーやポータブル電源も合わせて準備しておいた方がいいだろう!
その他オプション
その他の機能として、Greeshow電動式携帯浄水器本体にはLEDライトがついている!
停電時や夜間に給水作業する時に役に立つだろうし、チョットした探し物をする時のライト替わりにもなりそうだ!
この辺は商品開発者がしっかりと災害時の状況を想定して商品設計をしていることがうかがえるな!
最後に
大規模災害はいつどこで発生してもおかしくない。
本記事で紹介した【Greeshowの電動式携帯浄水器】を防災セットに加えておくだけで、万が一災害が発生したとしても、飲料水に関しては心配することなく対処することができるだろう。
何よりも「備えている」という保険のような安心感がある。
災害時の飲料水対策として、大きな2ℓペットボトルを何十本も床下に保管して、賞味期限毎に交換するよりも、はるかに経済的だし効率的だし拡張性が高いと思わないか?
※ところで、最近ペットボトルにもマイクロプラスチックが大量に混入していることが話題になっているので、ご存じの方も多いだろう。ペットボトルも安心できないのだ!ペットボトルの水もGreeshowで浄水する使い方もアリだ!
本記事を読んでいただいているあなたの防災セットに、【Greeshowの電動式携帯浄水器】が加わり、防災セットが一段と充実されることにつながればうれしい!
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