一般的には推奨されないかもだが、真夏の登山は短パン+タンクトップ、もしくはTシャツスタイルで登りたい。
筋トレをやっていると、肌の色が白いよりは黒い方がいいだろう?
そんなスタイルで登っていると、思わぬちっちゃい敵に悩まされることがある。
そう、蚊やアブなどの虫キング達だ!
特に低山では攻撃される可能性が高い!
だが、昨年から自家製ハッカ油スプレーを携帯するようになって、この悩みはほぼ解消された。
本記事では、登山時の虫除けに対策として、とても役に立つ「自家製ハッカ油スプレー」の作り方や、その効果について紹介しよう!
ハッカ油について
ハッカ油はその名の通り、「ハッカ草」から抽出された植物油である。
ハッカ草ってどんな草?と思うかもだが、ミントと言うとなじみがあるだろう。
ハッカは英語圏でいうところのミントと同じなのだ。
ちなみに、私の自宅の庭でも育てており、ハーブティーとして活躍している。
ハッカ油は化学的に合成されたものではなく、正真正銘の天然物から成分抽出された油なので、安心して使うことができるのだ!
ハッカ油の効果
実は私がはじめにハッカ油を使ってみようと思いたったのは、登山ではなくて、DIYで庭いじりをしているときに蚊の餌食になったからである。
対策として虫よけスプレーを使っていたのだが、吸い込んでしまうとむせるような感覚があり、どう考えても健康に悪い気がしていた。
天然成分で何か良い対策はないものかと思案していた時に見つけたのがハッカ油だったのだ。
もちろん蚊に対する効果は抜群だった。
何よりも良いのは、天然成分由来なので、効果が薄れてきたと感じたら、皮膚付着や吸い込みを気にせずにどんどんプシュっとできることころだ。
しかも自家製で準備すれば、コストはほとんどかからない。
また、ハッカ油の効果は、蚊などの虫除けだけではない。
ハッカ油は一般に以下の効果が知られている。
ハッカ油の効果
- 防虫効果
- 消臭効果
- 清涼感効果
- リラックス効果
- 殺菌効果
どれも登山にも役に立ちそうな効果ばかりであることに気づくだろう?
以下、登山での使用場面をメインにフォーカスして詳細を説明しよう!
①防虫効果
ハッカ油を全身にプシュっとかけて登山を開始すると、蚊や虫がほとんど寄ってこなくなる。
もちろん、虫の集団がいるところに突っ込んでいく時には一瞬顔にまとわりつくのだが、明らかに虫の方が嫌煙しているのがわかるくらいだ。
私はハッカ油スプレーを胸に後付けしたスマホホルダーのサイドポケットに常備していつでも使えるようにしている。
ちなみに、逆側のポケットには熊対策用として、ナイフをクリップオンで常備している。
②消臭効果
特に夏山登山は汗をかく。
登山中はさほど気にならないのだが、登山を終えて車に荷物を入れる時に少々、いやだいぶ気になる。
自分の体もだが、ザックの背面パッドや腰ホルダーパッドに吸収された汗の臭いも気になる。
こんな時にハッカ油スプレーは最高の役目を果たしてくれる。
ワンプッシュ、ツープッシュで即解決だ!
私はハイエースで車中泊をしながら数日間移動登山をすることが多いのだが、このような場合にサクッと消臭できるのはとても助かる!市販の消臭スプレーなどは、灼熱の車内に放置しておくと破裂する恐れがあるので、使いたくない!
③清涼感効果
私はまさにイラストの筋肉おやじそのものの風貌なのだが、登山中に帽子をとって、頭にワンプッシュすると、天にも昇ったような清涼感で一気に生き返る!きっと髪の毛があっても似たような気分を味わうことができるはずだ?
とにかく夏山では、虫除けも兼ねて体を冷やすために、頻繁にプシュっとやりながら登山している。
登山以外でも暑い時に体にプッシュすれば清涼感満点なのでおすすめだ!
④リラックス効果
これは登山と言うよりも、日常の生活の中で得られるうれしいメリットだろう。
⑤殺菌効果
ハイエースで車中泊しながら数日間登山遠征している時でも、できるだけ車内は清潔に保っておきたい。
私のハイエースは椅子やテーブルも自作で改造しているので、朝食や夕食も車内でとることが多い。
もちろん除菌クリーナーを常備しているが、合わせてハッカスプレーも除菌・殺菌に大活躍してくれている。
自家製ハッカ油スプレーを作る
自分でハッカ油をつくるのはとても簡単なので、是非常備しておこう!
以下で作り方を紹介する。
①ハッカ油を準備
ハッカ油はネットで購入するのが手っ取り早い。
この際、数本セットでまとめて購入するか、大容量タイプを購入した方が絶対にお得だ。
どっちみち長く使うし、使用期限はほぼないので、一度にたっぷりと安く購入してゆっくりと使いきるのがいいだろう。
②スプレー容器を準備
スプレー容器は百均で十分だ。
先の写真に写っているスプレーも百均で購入したものである。
この際、材質がポリスチレンではないことだけには注意しよう!
ハッカ油はポリスチレンを溶かすので、ポリスチレン容器は厳禁なのだ!
本当はガラス瓶が一番いいのだが、下界ならまだしも、登山では重量が気になるだろう。
百均ではポリエチレンやポリプロピレンタイプが売られているので、これを購入すれば良い。
私は最初10mlタイプを購入して登山に持って行っていたが、先に紹介したような私の使い方だと10mlは明らかに容量不足であった。
30mlタイプが多すぎず少なすぎずでおすすめだ。
これなら数日間の登山遠征でも残量を気にすることなくガンガンプッシュできる。
日帰り登山の場合は、次に紹介する調合時に、仕込み量を少なめに調整すればいいだけだ!
③調合方法(私のやり方)
水と油は混ざらないことはご存じだろう。
当然ハッカ油も水と混ざらないので、教科書的には水(精製水)に無水エタノールを加えるのが正しいとされている(無水エタノールは水とハッカ油の親和性を向上させる界面活性剤的な役割だ)。
調合比率の目安は、仮に完成30mlとすると、
無水エタノール(3ml) + 精製水(26ml) + ハッカ油(5~10滴程度)くらいがちょうどいいだろう。
私も最初はまじめにこれらの材料を準備して、調合していた。
だが、登山では一回の山行で一回分の調合量は全部使い切るような使い方をするし、たとえ残ったとしても、下界でもプシュプシュやるので数日程度で使い切ることがわかった。
長期の保存(1カ月間とか)を考慮しない前提であれば、はっきり言って精製水も無水エタノールも不要だ!
つまり、面倒な材料や調合比率など考えずに、 ハッカ油を10滴くらい容器に滴下したあと、容器目いっぱい水道水を入れるだけでOKだ!使用時に数回容器を振ってからプッシュすれば十分に混ざる!(正確には混ざっているのではなく、懸濁状態になっているだけだが)。
私はこの方法で調合し、夏の登山に持参している。
一度使い始めるともう絶対に手放せない!
繰り返すが、夏の炎天下での登山中に帽子を取ってのワンプッシュが最高に気持ちが良い!
最後に
ハッカ油スプレーは、手軽かつ安心安全で効果が高く、おまけにコスパも最高に良い虫除けアイテムだ。
私はまだお目にかかったことがないが、ヤマビルにも効果があるらしい。
ヤマビルが出没するような山には、冬以外登りに行くつもりは毛頭ないが、もしも遭遇したらプシュっと試してみたいと思う。
登山が趣味の皆さんも是非「自家製ハッカ油スプレー」を持参して山に登ろう!
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