ハイエースで快適な車中泊を楽しむなら、まず最初に導入したいのがベッドキットだろう!
リア荷室をフラットな就寝スペースへ変えることで、睡眠の質が大幅に向上し、長距離旅行や登山、釣り、キャンプなどのアウトドア活動が格段に快適になる。

でも一口にベッドキットと言っても種類が多くてどれを選んだらいいかわからないんだよなーーー。
このような方のために、本記事ではハイエース車中泊用ベッドキット(標準ボディ)の失敗しない選び方と、おすすめモデルを紹介しよう!
■本記事で得られる情報
- ハイエースのベッドキット選びで特に注意すべきこと!
- 「分割式」と「跳ね上げ式」それぞれのメリット・デメリット
- 「分割式」ベッドキットおすすめモデル
- 「跳ね上げ式」ベッドキットおすすめモデル

私は長年ハイエース(標準ボディ)で車中泊をしながら登山遠征を楽しんでいる。もちろんベッドキットも装備済だ(車中泊登山遠征記事はこちら >)!なので、これまでの筆者のリアルな活用シーンをふまえて、おすすめモデルを紹介していく!
■「分割式」ベッドキットおすすめNo.1:MGR Customs/m.flatサイド収納
■「跳ね上げ式」ベッドキットおすすめNo.1:OGUShow/ESフリップベッド
ベッドキット選びで失敗しないポイント
車中泊を趣味として長く続けたいならば、ベッドキット選びは超絶重要だ!
まずは筆者が思うところのベッドキット選びで失敗しないポイントを解説しよう。

冒頭でもふれたように、筆者のリアルな活用シーンをベースに解説していく!
- 展開・収納がしやすい
- しっかりした強度がある
- ベッド下の収納高さが30cm≦である
- ベッドリクライニング機能は不要!
①展開・収納がしやすい
車中泊だけが目的ならベッドキットを未来永劫展開したままにしておくのもアリだろう。
だが、多くの方はハイエースを登山やキャンプ等のアクティビティーの他、普段使いにも活用したいと思っているはずだ!?
使いたい時にサッと展開して、使わないときはサクッと収納できるタイプが望ましい。

車中泊旅では、荷物の出し入れや食事準備のために一部展開・一部収納状態で使うことも多い!
ところで、ベッドキットの展開・収納方式には大きく分けて
- 分割式
- 跳ね上げ式
がある。
どちらの方式が良いかは「あなたの使用目的によって異なる」ので、それぞれのメリット・デメリット・おすすめする人を詳しく解説しておこう。
分割式 vs. 跳ね上げ式
■それぞれのメリット・デメリット
| 項目 | 分割式 | 跳ね上げ式 |
|---|---|---|
| ベッド展開・収納 | △ | ◎ |
| 荷物の積み下ろし | △ | ◎ |
| 普段使いとの両立 | ◎ | 〇 |
| 荷室の自由度・収納性 | ◎ | 〇 |
| 強度 | △(補強バーアリなら◎) | ◎ |
| 寝心地 | △(モデルによっては◎) | ◎ |
| 車内で着替え | △ | ◎ |
| 価格 | ◎ | △ |
■分割式をおすすめする人
■跳ね上げ式をおすすめする人
このようにベッドキットを使う目的・用途によって大きく分かれるところなので、本記事ではそれぞれの方式についておすすめのモデルを紹介する。

ちなみに、登山遠征と抱き合わせて車中泊を楽しんでいる私は、もちろん跳ね上げ式を愛用している。登山遠征では、何度もベッドキットの展開・収納を繰り返すシーンがある。片側展開状態で使うシーンも多く、狭い車内でも素早く展開・収納できる跳ね上げ式が一番使いやすいと感じている(あくまでも私の使い方の場合)!
②しっかりした強度がある
ベッドの上に載る度に中央がたわんでしまうようではオチオチ晩酌を楽しんだり、安眠もできない!
自宅のベッド同様、しっかりした強度はベッドキットの基本のキである。

本記事では十分な強度のモデル(板厚24cm≦)だけを選別して紹介しているので、どのモデルを選んでも大丈夫だ!
③ベッド下の収納高さが30cm≦である
車中泊ではベッド下の収納スペースがとても重宝する!
就寝時に不要な荷物・電化製品をベッド下に収納できれば、就寝スペースを広く確保できるからだ。
なので、ベッド下の収納高さは30cm≦はほしい。
ただし、高すぎるとベッド展開時にベッドの上に座った時に、屋根に頭が当たりやすくなる。
マットの厚みも考慮すると、標準ボディでのベッド下高さは30~40cm程度までがベストであろう。

ベッドの高さを調整できるタイプは、自分に合った高さに調整できるという点でとても便利だ。だが、多くの方は一度高さが決まってしまえばほとんど調整することはないと思う。なので高さ調整できないモデルでも、高さが適正範囲であれば十分選択肢になりうる!
参考:ハイエースのサイズは?車体や室内、ラゲージサイズなどを徹底解説|ウエインズトヨタ神奈川
④ベッドリクライニング機能は不要!

リクライニング機能はリビングのソファーみたいにくつろげそうだし、超あこがれるんだけど。なんで不要なの?

実は私も最初はリクライニング機能付きにあこがれたこともあった。だが、リクライニング機能付きには多くのデメリットがある。ココでその理由を解説しておこう。
■リクライニング機能付きベッドキットのデメリット
想像してもらえばわかると思うが、リクライニング機能があるとヒンジや可動部が増えるため設置や解除が手間。また、構造的にも走行時にガタツキや異音が生じやすく、これが大きなストレスになる可能性が高い!
角度をつけたときのマット間の干渉を防ぐためにフラット状態では大きなスキマが空く。これは寝心地に影響する。全長も4枚分割→3枚分割になっており、セカンドシートフラット化と合わせて就寝スペースを確保する前提のモデルが多い!
マットの収納が難しい or できないモデルも多い!

リクライニング機能付きのベッドキットは、SA/PA/道の駅で休憩としてくつろぐ分には良いが、車中泊派にはおすすめできない。よって本記事では一切紹介していない!
おすすめのモデルを紹介:①分割式
| 商品写真 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| メーカー | MGR Customs | Links factory | WINGS | AVEST |
| 商品名 | m.flat サイド収納 | flat4 | SGLベッドキット | Amorph Bed kit |
| おすすめ度 | (5 / 5.0) おすすめ🥇 | (4.5 / 5.0) おすすめ🥈 | (4 / 5.0) おすすめ🥉 | (3.5 / 5.0) |
| 対応モデル | 200系標準 SGL1-9型 | 200系標準 SGL1-9型 | 200系標準 SGL1-9型 | 200系標準 SGL1-9型 |
| マット クッション厚み /mm | 40 (総厚:64) | 45 (総厚:69) | 10 (総厚:34) | 40 (総厚:64) |
| ベッドタイプ | 4分割 取り外し | 4分割 取り外し | 4分割 取り外し | 4分割 取り外し |
| フラットネス | 〇 | 〇 | △ | △ |
| マット収納 | 〇 | △ | 〇 | △ |
| 高さ調整 | 5段階 38.0~52.0 | 5段階 37.5~52.0 | 5段階 32.0~52.0 | 5段階 32.0~52.0 |
| カラーバリエーション | 〇 (ステッチ) | 〇 (刺繍) | ◎ (5種類) | – |
| 価格 | 76,350 | 63,800 | 44,800 | 64,900 |
| その他 | 自社製造 | 日本製 | 自社製造 | 日本製 (WINGS製品) |
念のため、本記事で紹介している商品は全て大型商品になるので、他の大型商品同様、個人宅への配達は行っていない。最寄りの西濃運輸支店止めとして購入し、自分で受け取る必要があるので注意しよう!
MGR Customs:【m.flat サイド収納】 おすすめNo.🥇
「m.flat サイド収納」がおすすめNo.1である理由
おすすめNo.1はMGR Customsの「m.flat」だ。
MGR Customsはハイエース、NV350キャラバンなどを中心に、車中泊向けベッドキットの開発・製造・販売を行っている専門メーカーである。
「m.flat」は日本職人による高い縫製技術により、分割方式でありながら継ぎ目がフラットになるように仕上げられており人気が高い。

極厚の40mmクッション(マット総厚は64mm)と合わせて、快適な眠りを約束してくれる!
また、本記事で紹介しているモデルは、この極厚クッションにして両サイドのバー内に4枚のマット全ての収納が完結できるように設計変更されたモデルである!

これならベッドマット展開・収納も手早くスッキリできる!
さらにサイドに収納する荷物の大きさに合わせて2段階に幅を変更することができるのも使いやすい。


ステッチも9種類のカラーから選択できるので、オリジナリティーを演出することもできる!極厚マットながら両サイドに収納完結できる「m.flat サイド収納」は、分割式ではイチオシのおすすめモデルである!
Links factory:【flat4】 おすすめNo.🥈
「flat4」がおすすめNo.2である理由
おすすめNo.2は大人気のリンクスファクトリー「flat4」だ。
「flat4」は、「m.flat」と同じく分割方式でありながら、マット段差を極限まで回避した設計になっている。

「m.flat」よりも5mm厚い極厚の45mmクッション(マット総厚は69mm)と合わせて、まちがいなく快適な眠りを約束してくれるであろう!
「flat4」の特筆すべきは、ベッド脚形状をラウンドに設計変更してきた点である。

この設計変更により、高さ調節がよりスムーズにできるようになっている!
「flat4」の気になる点

極厚のクッション採用による快適な眠りと引き換えに、あまりにもマットが厚くて両サイドの収納スペースに収まりきらない。
一枚はセカンドシート下に収納する必要がある。
大したことないと思うかもだが、セカンドシート下は別の小物を置くスペースにも活用できる。
荷室からもアクセスできた方が便利なので、できれば両サイドだけで収納できる方が望ましい。

刺繍のカラーリング(無料)でオリジナリティーを出すことができる。マット収納性の視点からおすすめNo.2としているが、フワフワしたマットの感触がお好みの方には、「flat4」も十分に選択肢になる!
WINGS 【SGLベッドキット 】 おすすめNo.🥉
「SGLベッドキット 」がおすすめNo.3である理由
おすすめNo.3はWINGSの「SGLベッドキット」だ。
WINGSは、浜松市の自社工場にてハイエースやNV350キャラバン向けのベッドキットを製造・販売しているメーカーである。
クッション厚が10mmと本記事で紹介しているモデルの中では薄いが、その分軽くて扱いやすく、収納も両サイドだけで完結できるというメリットもある。

「SGLベッドキット 」では、マット本体が5種類のカラーバリエーションから選択できる。

他のハイエースと差別化したいカスタム志向の強い方には大きな魅力であろう。
「SGLベッドキット」の気になる点
クッション厚が10mmと薄いので、寝心地は他の極厚モデルより劣る。
また、おすすめNo.1、2で紹介した「m.flat」や「flat4」に比べて、マット間の段差が大きく、これも寝心地に影響する要因になりうる。
また、マット間段差が大きいということは走行時に少なからず異音が発生する可能性がある。
●実際に口コミでは「ギシギシ」と音がするとのレビューも散見される。

ただし、ハイエースの内装をカスタムしている方は、他のカスタムでも音がなっているかも?なので、これが気になるかどうかは人それぞれであろう。もちろん隙間を埋めるなどで対策もできる!

「シュラフや別マット・敷布団で寝心地は調整する」「フワフワだと逆に眠れない」「マットカラーが魅力的!」という方は「SGLベッドキット」も有力な候補にあがってくる。使いやすさ・コスパがとても高いモデルだ!
AVEST 【Amorph Bed kit 】
「Amorph Bed kit 」の特徴
AVESTは、浜松市に本社を置く自動車カスタムパーツメーカー・販売会社 であるが、ベッドキットについてはおすすめNo.3で紹介したWINGSが製造した商品を販売している。
つまり、おすすめNo.3の「SGLベッドキット 」と「Amorph Bed kit 」は基本、クッションの厚み違いってことになる。※①
※①調査したところ、どうやら10mm厚はWINGSブランドを優先、40mm厚はAVESTブランドを優先して商品化しているようである。
クッション厚が40mmと極厚なので、「SGLベッドキット 」よりも寝心地は良い。

尚、10mm厚の「SGLベッドキット」では、マット本体のカラーバリエーションがあったが、40mm厚の「Amorph Bed kit 」はダークグレー1種類しかないのはちょっと残念。
「Amorph Bed kit 」の気になる点
クッション厚が40mmと厚いので、サイド収納だけでは収まらず、セカンドシート裏隙間に2枚収納が必要となる。

この時のデメリットは「flat4」の気になる点で解説した通りだ。
また、「SGLベッドキット」同様、マット間の隙間が大きいのも気になる。
このデメリットも「SGLベッドキット」の気になる点で解説した通り、寝心地への影響や異音発生の懸念がある。

「Amorph Bed kit 」はこれと言った特徴が少ないモデル。40mm極厚に惹かれるならば、私的にはおすすめNo.1、No.2で紹介した「m.flat」や「flat4」を選択したほうがいいと思う。
おすすめのモデルを紹介:②跳ね上げ式
| 商品写真 | ![]() | ![]() |
| メーカー | OGUShow | ユーアイビークル |
| 商品名 | ESフリップベッド | MULTI WAY FOLD |
| おすすめ度 | (5 / 5.0) おすすめ🥇 | (4.5 / 5.0) おすすめ🥈 |
| 対応モデル | 200系標準 SGL1-9型 | 200系標準 SGL1-9型 |
| マット クッション厚み /mm | 不明(26:筆者推定) (総厚:50) | 20 (総厚:44) |
| ベッドタイプ | 両サイド 跳ね上げ | 両サイド 跳ね上げ (1枚別収納) |
| フラットネス | ◎ | ◎ |
| マット収納 | ◎ | 〇 |
| 高さ調整 | 1段階 37.0 | 6段階 41.0~63.0 |
| カラーバリエーション | – | 〇 (オプション) |
| 価格 | 223,520 | 242,000 |
| その他 | 自社製造 | 自社製造 |
跳ね上げ式を商品化しているメーカーは少ないが、ここでは特におすすめの2つのモデルを紹介しよう!
OGUShow 【ESフリップベッド 】 おすすめNo.🥇
Yahooショッピングが開けない方はこちら:
「ESフリップベッド 」がおすすめNo.1である理由
跳ね上げ式のおすすめNo.1モデルは、OGUShow の「ESフリップベッド 」である。
OGUShowは、浜松市に本社を置くハイエース・キャラバンなどの「トランスポーター(荷物を積んで遊びや仕事に使う車)」専門の老舗ビルダーである。
ベッドキットに限らず、OGUShowの製品は高品質と丁寧な作りでハイエースオーナーにも人気が高い。

「ESフリップベッド 」は両サイドに跳ね上げるだけで展開・収納が完結するので、例えば登山後の汚れた大型ザックを、床面にサクッと置きたい(もちろん別途シートを敷く)場合などに重宝する。


上写真の片側展開状態は、着替え・軽作業・食事の準備&食事などに便利。私も就寝前のまったり時間(=焼酎+つまみタイム)と就寝時以外はこのモードにしていることが多い。
跳ね上げ式はベッド展開時に必然的に中央にも脚が加わるので非常に強度が高く、マット面に一切のたわみがないのも大きなメリットである!
もちろん、不快な横方向の継ぎ目(分割)がないのもいい!

これらは先に解説した分割タイプの比ではないことを強調しておきたい!
さらに「ESフリップベッド 」は、助手席側のベッド脚がワンタッチで展開・格納できるのが秀逸!


私が愛用しているトヨタ純正のモデリスタTypeⅡのベッドキットは、3本の脚を1本ずつ展開・格納するタイプ。意外とめんどう(たまに1本出すのを忘れる・・・)なので、この機構は素晴らしいと思う!
「ESフリップベッド」の気になる点
「ESフリップベッド」は、高さ調整ができない点が気になる方も多いだろう。
だが、すでに解説した通り、適正な高さであれば特に気になることはないと思う。
「ESフリップベッド」は、ベッド下で32cm、マット上で37.0cmなので、低すぎず高すぎずの絶妙な高さだ!

先に解説した「跳ね上げ式をおすすめする人」に当てはまる使い方をする人には、OGUShowの「ESフリップベッド」がイチオシのおすすめモデル!価格は少々?お高いが10年20年使うと考えれば大した話ではない!「末永く快適に使える」・「満足感」の方を優先すべきだと思う!
ユーアイビークル:【MULTI WAY FOLD】 おすすめNo.🥈
「MULTI WAY FOLD」がおすすめNo.2である理由
ハイエースオーナーならユーアイビークルを知らない方はいないだろう?
ユーアイビークルは、ハイエースやキャラバンを中心としたカスタムパーツメーカー・コンプリートカーショップである。
OGUShowと同じく、ハイエースユーザーの間では知名度の高いブランドとして知られている。
ユーアイビークルではノーマルの4分割モデルも商品化されているが、ここで紹介したいのは両サイド跳ね上げタイプの「MULTI WAY FOLD」だ。


「MULTI WAY FOLD」は跳ね上げ式には珍しく、6段階の高さ調整機能が付いている。最適な高さにイマイチ不安がある方、頻繁に高さを変えたい方にはうれしい機能だ!
オプションでオーダーカラーマット/ステッチも受け付けているので、他のハイエースと差をつけたい方は試してみるのもアリだろう!
「MULTI WAY FOLD」の気になる点
「MULTI WAY FOLD」は、完全な跳ね上げ式完結ではない点に注意!
セカンドシート後ろの1枚(30×145cm)は、跳ね上げとは別のマットになっているので、この部分だけは分割収納する必要がある。

ただし、これはベッド展開時でもセカンドシートをリクライニングしたい方向けに、あえて干渉を避けるために意図的に設計されているためである。なので、人によってはデメリットではなくメリットとも言える!
上写真のように、分割マットを使用しないときはバーを縮めることもできるのでスッキリ!

ベッドキット展開時にセカンドシートをリクライニングさせたい方、そのために30×145cmほどのマットを別途収納するのが手間ではない方は、ユーアイビークルの「MULTI WAY FOLD」も十分選択肢になる!OGUShowと同じく品質・信頼性はピカイチだ!
車中泊仕様にカスタムするならセカンド・リアサイドテーブルも合わせて設置したい。特にリアサイドテーブルはベッドキット展開時の小物置き場としてとても便利だ!
まとめ
繰り返しになるが、
車中泊を趣味として長く続けたいならば、ベッドキット選びは超絶重要である!
車中泊の快適性を大きく左右する重要アイテムなのだ。
本記事を参考にして自分の用途に合ったモデルを選び、快適なハイエース車中泊ライフを楽しんでいただきたい!





