【XT60 コネクタ】って何?特徴を徹底解説!【XT60i コネクタ】との違いも!?

太陽光発電
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 DIYで太陽光発電システムを構築しようと思い立つと、少なからず普段聞きなれない部品を使うことになる。

 「XT60コネクタ」もその一つだろう。

 また、似たような部品に「XT60iコネクタ」もある。

 本記事では、XT60コネクタの特徴を詳しく解説するとともに、XT60とXT60iコネクタの違いについても紹介しよう!

【XT60コネクタ】とは?

 XT60コネクタは、高電流(60A)を安全に流すために設計されたコネクタの一種である。

 EcoFlowをはじめ、ポータブル電源の入力端子によく使われているが、ラジコンやドローン、電動自転車等の電気機器でも広く使われている。

ポータブル電源用に開発されたのかと思いきや、実は2010年前後、ラジコン業界向けに中国メーカー(Amass Electronics)が開発したのが始まりだ。現在では高電流対応標準コネクタの一つになっている。

【XT60コネクタ】の特徴

 XT60コネクタには主に以下の特徴がある。

  • 大電流対応(最大60A)
  • 高い接続性能
  • 識別し易い
  • 高い耐熱性・耐久性

 それぞれを解説しよう!

①大電流対応(最大60A)

 XT60コネクタは、最大60Aの大電流を安全に流すことができる。

 尚、世の中にはXT30やXT90もあるが、これらはご想像の通りそれぞれ30A、90A電流対応のコネクタである。

筋肉おやじ
筋肉おやじ

接続機器の許容電流・用途に応じて使い分けよう!

ケーブルの最大電流に注意しよう!

 いくらXT60コネクタが60Aの大電流に対応していても、ケーブル側が60Aに対応していないことがある。

筋肉おやじ
筋肉おやじ

DIYレベルの太陽光発電システムの構築では、ほぼこのパターンであろう!

 参考までにケーブルサイズと許容電流の対応表を紹介しておこう。

引用:佐賀大学 福岡地区全学同窓会 ※1 KIVのみ ※2 IVのみ。sq:スケアミリメートル(㎟)

 DIYレベルで太陽光発電システムを構築する場合、ほとんどのケースで~5.5sq程度のケーブルサイズで十分間に合うはずだ。

 例えば200W/20V仕様のソーラーパネルであれば、理論的には電流値は10A程度だ。

筋肉おやじ
筋肉おやじ

DIYで太陽光発電システムを構築する場合は、入力側となるポータブル電源の許容電力(電圧×電流)範囲内になるようにソーラーパネルの枚数構成(並列・直列)を考え、対応する許容電流値+α(余裕度)のケーブルサイズを選択するようにしよう!

②高い接続性能

XT60iとポータブル電源の接続
XT60iとポータブル電源(EcoFlow Delta2)の接続

 XT60は端子部分がしっかりと接続される設計になっており、振動など過酷な環境でも安全に接続状態を維持できる。

③識別し易い色

XT60iコネクタ
XT60iコネクタとポータブル電源(EcoFlow Delta2)

 XT60は目立つように黄色(XT60)やオレンジ(XT60i)が採用されている。

④高い耐熱性・耐久性

 XT60のボディには耐熱性や耐久性に優れた難燃性ナイロンが採用されており、高温でも溶けにくい。

XT60とXT60iコネクタは何が違うのか?

 EcoFlowのポータブル電源の上位モデルでは、「XT60iコネクタ」の使用が推奨されている。

 では、XT60とXT60iコネクタは何が違うのか?

 パッと見ほとんど同じなのだが、XT60iにはXT60に加えて以下の機能が追加されている。

  • 逆接続防止(アンチリバース接続)機能がある
  • 通信機能がある

逆接続防止(アンチリバース接続)機能

 XT60iには接続時に誤って正極側と負極側を逆転して接続した場合(コネクタ形状が台形なので、そう簡単に逆向きには入ることはないが)、電源を自動的に遮断する機能がある。

通信機能

 XT60iには通信機能(信号ピン:オス・メス端子とも)が追加されている(下記写真参照)。

XT60iには金色の信号ピンがある(メス:パネル側)。ちなみにFはFemale(メス)だ!
こちらはオス:ポータブル電源側。配線コネクタの場合はM(Man)と書いているはずだ!

 下記写真を見ての通り、XT60コネクタにはこのようなピンはない。

XT60
XT60には信号ピンはない

 XT60iでは、この信号ピンを使ってバッテリーと接続機器間でデータをやり取りしている。

どんな通信をやり取りしているかの具体的な内容はEcoFlowから開示されていないが、BMS(バッテリマネジメントシステム)最適化に関係するデータをやり取りしていると思われる。

特にソーラーパネルやポータブル電源一式をEcoFlowに揃えて導入している場合は、この通信機能の恩恵を最大限に受けることができるだろう。

筋肉おやじ
筋肉おやじ

ちなみに、「XT60i」のiはIntelligentの頭文字だ。つまりかしこいってことだ!

XT60とXT60iは互換性があるので、基本どちらでも使うことができる(機器によって確認は必要)が、EcoFlowの上位モデルでXT60iの使用が推奨されている場合は、迷うことなくXT60iを使うべきだろう!

最後に

 XT60(XT60i)コネクタは、多くの機器で使用されている信頼性の高いコネクタである。

 特に、EcoFlowのポータブル電源を使って太陽光発電のDIYを行う場合は、必ず使うことになる。

 本記事を参考にしてシッカリと理解し、安全に使いこなしていただきたい!

車にソーラーパネルとポータブル電源が常備されていれば、車中泊旅が一段と充実したものになること間違いなし!もちろん災害時も最強である!だれでも、しかもフラットに美しく設置できる方法を詳細に紹介しているので、是非チャレンジしてみてはいかがだろうか?

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