今は何でもネットでポチる時代である。
では登山靴はどうか?
私は先日、初めてネットショップで登山靴を購入してみた。
本記事では、やむを得ずネットショップで登山靴を購入したい方のために、確認すべきことや注意点について紹介しよう!
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ネットで登山靴を購入するのは絶対にNGか?
登山における三種の神器は、ザック・レインウエア・そして登山靴と言われている。
この中でも登山靴はまさに山と人をつなぐ接点であり、三種の神器の中でも最も重要なアイテムと言っていいだろう。
だから登山靴選びは十分に慎重にならなければならないのだ!
自分がネットで購入しておきながら少々矛盾しているかもしれないが、登山靴に関してはできるだけ実店舗に脚を運んで、自分に合った登山靴を丹念に探すことをおすすめする。
特に初心者は登山時の足の感覚がわからないだろうし、想像力も乏しいだろうから、必ず実店舗で時間をかけて選ぶのが良いだろう。
実店舗に行っただけではダメ
先に紹介した参考記事の中で、私の登山靴選びに関する経験談を詳しく書いているのだが、実は私も直近まで履いていたスカルパのトリオレ プロは、某アウトドア用品店できちんと店員に足のサイズを測ってもらい、紹介された一品だった。
だが、それから7年間ずっと登山中に親指と小指の痛みに悩まされ続けることになってしまった!
何が言いたいかというと、、、アウトドアショップに行って店員と話しただけではダメなのだ!
必ず山屋(いかにも山好きな人)が入り浸ってそうな本格的な登山ショップに行き、信頼のおける店員(雰囲気でわかるだろう)をみつけ、細かいやり取りをしながら時間をかけて選んでほしいのだ!
どうしてもネットで購入したい場合
そうは言っても、そのような店舗が近くにない場合もあるだろう。
私は以下の5つの条件がそろっている場合に限り、ネットで登山靴を購入するのもアリだと思っている。
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ネットで登山靴を購入できる5つの条件
ネットで登山靴を購入できる条件
- キャリアが十分(最低5年)あり、登山靴と自分の足の相性(足の特徴)が分かっている人
- 自分で足のサイズをきちんと測定できる人
- 商品紹介記事や写真で、自分にあてはめて想像や理解ができる人
- 万が一サイズが合わなかったときに返品できるショップで購入すること
- 信頼のおける実店舗が近くにない人
①登山靴と自分の足の相性(足の特徴)が分かっている人
登山キャリアが長くなってくると、何となく自分の足の特徴がわかってくるはずだ。
どのような山で・どのタイミングで・どの箇所が痛くなるのか、ならないのか?
また、今履いている登山靴で十分に満足ならば、同じメーカーの同じサイズを購入すれば失敗はないだろう。
②自分で足のサイズをきちんと測定できる人
これは絶対条件である!
先に紹介したように、私は不覚にも「信頼のおけないショップ」で「信頼のおけない店員」に測定してもらってなんとなく満足した気になっていた(その前まで山を始めた大学時代からずっと自然に足になじんでくるヌバックレザーの重登山靴を使っていたのも一因)。
今回ネットショップで購入するにあたり、初めて自分で足のサイズを詳細に測定した。
その結果、幅広4Eサイズであることを知った。
これが商品判断の重要な決め手になった。
サイズ測定の結果、幅広タイプであれば、対応メーカーは限られるのでネットでも選びやすい!
足のサイズ測定方法は後程詳細に紹介する!
③商品紹介記事や写真で、自分にあてはめて想像や理解ができる人
商品紹介記事の内容が「ちょっと何言っているかわかんない」では、まだキャリアが浅いってことだ。
複数の角度からの写真や、特徴を紹介した記事を鑑みて、①で記載したように自分の足との相性がどうなのか?ある程度想像がつかないようでは、ネットで購入するのは危うい。
④万が一サイズが合わなかったときに返品ができる
①~③の条件を満たしても、最終的には現物確認が必要だ。
慎重にサイズを絞り込んでも、最後の0.5cm、1.0cm、3E+、4E等で判断に迷うこともあるだろう。
このような時に、快く返品対応してもらえるネットショップを選んでおけば心強い。
返品に関する記事が一切書いていない不誠実なネットショップはやめておこう。登山靴の性質を理解しているショップであれば、返品の可能性があることはわかっているはずだ!
モンベルオンラインショップや下記のヒマラヤオンラインなら返品(店舗持ち込みなら無料)も受け付けているので安心して購入できるだろう。ヒマラヤオンラインはネットショップでは珍しく、モンベルの最新・売れ筋商品が数多く揃っているので、特にモンベル商品をネットで購入したい方はチェックしておきたい!
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⑤信頼のおける実店舗が近くにない人
これは①~③の条件をクリアーしている場合で、かつ信頼のおける実店舗が近くにないと言う意味合いである!
信頼のおける実店舗が近くにあれば、実店舗に行ってほしい。
決して⑤だけの理由でネットでポチるのはやめておこう!
自分の足のサイズを正確に知る!
ここからは、ネットショップで登山靴を購入する場合の必要条件である「自分の足の正確なサイズを知る」について見ていこう。
足のサイズの測り方
ここで測定すべき足の寸法は以下の三点である。
サイズを測る箇所
- 足長(いわゆる足のサイズ)
- 足幅
- 足囲
以下でそれぞれの測定方法を紹介するが、その前に人間の足は朝・昼・夕でサイズが変わることはご存じだろうか?
血液や水分によるむくみ・重力の影響で、一般には朝よりも夕方の方が大きくなると言われている。
そう聞くと測定タイミングはいつがいいのか悩むところではあるが、私は登山活動の中心である日中(13時頃)に行った。
靴は一番足が大きくなる午後遅い時間帯に買いに行くのが一番いいと言う論調もあるが、登山活動が終わっている夕方にわざわざ合わせる必要はないだろう?
①足長を測る
足のサイズと言えば、通常は足長のことをさす。
測定の仕方はこうだ。
②足幅を測る
次は足幅だ。
③足囲を測る
最後に足囲を測る。
サイズ表で足のサイズを確認
よく靴のサイズで3Eとか4Eとか見たり聞いたりすることはあるだろうが、自分がどのサイズに該当するのかを知っている人は意外と少ないのではないだろうか?
私も今回ネットで登山靴を購入することを思い立って初めて4Eであることを知った。登山時の靴への「アタリ」状況から、薄々幅広タイプなのでは?と感じてはいたが、実測で確定したのでスッキリしたし、これまでの状況が納得できた!登山が趣味ではない方も一度測定しておくといいかも?
サイズ適合表で確認する
靴のサイズについてはJISに一覧表が掲載されている(JISサイズ表一覧)。
このままではお堅くて非常に見づらいので、別途ミズノのHPにある一覧表で見てみよう!
成人男性の場合
ちなみに、私の場合は足長:251、足幅:105、足囲:260(mm)なので、バリバリのEEEE(4E)の超幅広ってことになる!店員に紹介されたとはいえ、このサイズ感で先端細身のスカルパトリオレプロを履いていたのがそもそもの間違いだった。。。
成人女性の場合
実際に購入するサイズ
これまでの測定で足のサイズが決まったら、実際に購入する登山靴の大きさは、+1.0~1.5cmのサイズを選択しよう。
ココが平地を歩く靴を選ぶ時とは大きく異なる点である。
理由は、
があげられる。
ここで、インソールについてであるが、どのメーカーもオリジナルのインソールはペラペラなので、登山用としてしっかり足裏をサポートしてくれる専用の厚手インソールに交換することをおすすめする。
下記は私が使っているスーパーフィートのインソールだ。
色違いでアーチの高さとボリューム(肉厚)が分類されている。
好みに応じて選択することができるので、試してみるといいだろう。
本題にもどって、、、では逆に2cm以上大きくするどうなるだろうと思う方もいらっしゃるだろう。
大きすぎると、今度は登山中に靴の中で足がズレて、マメができやすくなるので、1~1.5cm程度にとどめておくべきだ(かかとに指1本分くらいの余裕があるのがベスト)。
私は足長が25.1cmだったので、+1.5cmとして26.5cmのワイド(4E)サイズを選んだ。
幸いジャストフィットだったので、返品・交換はしていない。
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購入後の注意点
これまで紹介した点に倣ってネットで登山靴を購入し、ようやく商品が届いたら以下の点に注意しよう。
- 梱包箱は再利用できるように丁寧に開ける
- 商品値札やタグ類は一切切り取らない
- 試し履きは必ず室内のみで行う
無事サイズその他が問題なかった方は、早速初回の手入れに入ろう!新品ヌバックレザー登山靴の手入れ方法についてはこちらの記事を参考に!
最後に
繰り返すが、登山靴は登山アイテムの中でも最重要アイテムなので、できるだけ実店舗で時間をかけすぎるくらいかけて選んだ方が絶対に良い。
特に初心者は、必ず実店舗で様々なメーカーの様々なサイズの靴を試し履きすることをおすすめする。
不幸にして靴が合わずに登山でつらい思いをすると、二度と登山に行きたくなくなるかもしれないのだ!
本記事で紹介した5つの条件に合う方は、信頼の実店舗が近くにない方に限り、ネットで自分にピッタリな登山靴を選んでいただきたい。
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