登山者の方で山に携帯浄水器を持っていく人はどれくらいいるだろうか?
大都市近郊の山は私のテリトリーでないので状況が違うかもだが、、、私の感覚だと、まだ極少数派だと思う。
私も最近までは携帯していなかった。
山の水はいつもまろやかでうまいし、わざわざ浄水器を通すなど愚の骨頂だ!と思っていた。
本記事ではそんな私が登山に浄水器を持っていくようになった理由と、登山用に適している超軽量タイプの携帯浄水器について、人気の3商品を比較したので紹介する。
本記事の結論
昨今の登山では、携帯浄水器は必需品だ。是非装備の一つに加えよう。登山用目線では、ソーヤーミニSP128が最も使いやすく、おすすめの商品である!
携帯浄水器は登山に必要!
かつて登山中に沢の水をガブガブ飲んでいた私の考えが変わったのは、2023年夏に石川県で発生した「流しそーめんの食中毒事件」のニュースを見てからである。
あれは見るからにうまそうな山の水を源泉にしているにもかかわらず、最終的には892人の人が感染した。
原因は湧き水に混入した細菌「カンピロバクター」だった。
記憶に新しい人も多いだろう(朝日新聞デジタル)。
日本の山の水については、北海道のみ、キツネに寄生する寄生虫エキノコックスに感染する可能性があるので危ないという認識だけはあった。
だが、残念ながら本州以南でも必ずしも安全ではないという認識を持たざるを得なくなったのだ!
以来、私は携帯浄水器を登山リストに加えた。
もちろん、災害時にも使えるので、登山以外でも役に立つだろうと思ってのことだ!
登山ではなく、災害・防災目的メインであれば、電動式浄水器も合わせて準備しておくと最強だ。ソーヤーミニとの比較実験も行っているので、興味のある方はこちらの記事も是非!
登山に最適な浄水器とは?
では登山に必要な浄水器の条件って何だろう?
以下にあげてみた!
登山に最適な浄水器の条件
- 軽量・コンパクトである
- 浄水能力が高い
- 耐久性が高い
- 使用回数を気にすることなく使える
①軽量・コンパクト
登山用として最も気になるところだろう。
これがネックで持っていくのをためらっている方もいるかもしれない。
登山で気軽に持っていくためには、100g未満の重量が望ましい。
②浄水能力
有害物質除去率は高ければ高い方がいいのはその通りだが、無限に高いと処理時間が膨大になってしまうだろう。一般に、細菌などの病原菌を除去できるとされる99.9999%以上の除去率があれば十分と言えるだろう。
③耐久性
ハードな登山にも耐える耐久性も必要だ。
④使用回数
数十回程度の使用でフィルター交換では使い物にならない。
できることなら数年レベル、願わくは半永久的に使えるタイプが望ましい。
超軽量携帯浄水器比較
本記事では登山用メインに考えているので、前項の条件①にあげた超軽量タイプということで、本体重量が100g未満のモデルで人気商品3選をピックアップしてみた。
ソーヤーミニ SP128
国連などの公的機関で高く評価され、世界80カ国以上もの国と地域で使用されているワールドワイドで実績のある商品である。
実は私が使っている商品もこの「ソーヤーミニ SP128」である。
まず、重量・サイズが携帯浄水器最小レベルなのがいい。
登山では1gでも軽く少しでも小さい方が助かるのは言うまでもないだろう。
それでいて有害物質除去率は99.99999%と超高性能だ。
孔径が0.1μmと次に紹介するSAKUTTOの0.01μmに劣るように見えるが、表記の前提が異なるので単純比較はできない。
この商品は最大孔径が0.1μmなのだ。
なので、0.1μm以上の有害物質を確実に除去できるという点でむしろ安心できると思う。
また、総使用制限量が38万ℓと他の商品を圧倒しているのも購入の決め手になった。
登山用途以外で使用したとしても、一生交換することなく使い続けると言っていいだろう。
そもそも中途半端な使用量制限があっても、いちいち使った量を記録することなどできるはずがないのだ。「ソーヤーミニSP128」は、使用量を一切気にすることなく一生使えるのだ。これは大きなメリットだと思う!
今回紹介した中で価格が一番高いが、半永久的に使えるという点を考慮すると、むしろ安いくらいと認識しておくべきだろう。
SAKUTTO
Amazonで2000個/月ペースで購入されているベストセラー商品である。
他のネットショップでも一番人気商品となっている。
TV番組で紹介されて一気に知名度があがったようである。
特徴は何といっても0.01μmの超微小サイズの孔径だろう。
有害物質除去率は99.99999%と驚異的であり安心だ。
総使用制限量は5000ℓなので、登山用メインで使う分には十分な量と言えるだろう。
Greeshow
こちらも先に紹介した2商品についで人気の高い商品となっている。
最大の特徴は、3商品の中で唯一活性炭層を使っているところだろう。
活性炭は臭いを吸収する性質があるので、臭いも気になるという方はこの商品も選択肢に入るだろう。
ただし、総使用制限量が200ℓと少なく、フィルターは使用開始後は1年、未使用でも2年交換が目安というところには注意が必要だ。
まあ、家庭用浄水器のように、頻繁に交換を前提とした商品と考えればよいだろう。
登山目線で考えると、、、そうそう毎日登山にいくわけではないので、制限使用量よりもフィルター寿命で交換する頻度が高くなりそうだ。
なので、個人的にこの商品は、価格は安くて初期投資は小さいが、登山用途以外でも頻繁に使う機会がある人以外は、コスパはあまり良くない商品だと思う。
最後に
今回は今人気の携帯浄水器を、防災用途よりも登山目線で紹介してみた。
もちろん、できれば山の水はそのまま飲みたいと思う気持ちは私も同じである。
だが、流しそーめんの事例を考えた時に、どのように対処するかはケースバイケースで判断する必要があると思う。
つまり、山に降った雨や雪が長い年月をかけて十分に濾過されて、伏流水として湧き出している水場は、間違いなくそのまま飲めると考えていいだろう!
一方で、地表を流れる川の水については、たとえ支流で見た目がきれいでも、上流で動物の死骸やフン(場合によってはマナーの悪い人間のトイレ事情も・・・)が混入しているかもしれないので、念のため浄水器を通した方が良いだろう・・・
というような判断が必要になるだろうってことだ。
今回紹介した携帯浄水器は、どれも災害時にも有用であることは間違いない。
だが、災害用途メインだと今回考慮した目線に加えて、処理量・処理スピードが新たに加わってくると思うので、この目線も加えて購入判断することをおすすめする。
いずれにしても、携帯浄水器は一家に一つは持っておくと安心だろう!
是非購入の参考にしていただければうれしい!
日本三百名山の最新改版が2023年10月に上巻、2024年6月に下巻に行われた。前回は2017年だったので、私は購入を控えてずっと待っていた。おそらく次回は2030年以降に改版かと思われるので、購入するなら今だろう。
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