これまでポータブル電源は、「100Vの小型エアコンは動かせても、200Vの大型エアコンを動かすことができない」というのが常識だった。
だが、2023年にAnkerから、そして2024年にEcoFlowから相次いで単相三線式(100/200V)対応の大容量ポータブル電源が商品化された。
本記事では、この2モデル(Delta Pro3、Solix F3800)について、徹底比較してみたので紹介しよう。
本記事の結論
200V対応のポータブル電源のイチオシモデルは、トータルバランスに優れたEcoFlow Delta Pro3である!
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EcoFlow Delta Pro3大容量ポータブル電源の魅力とは?
ポータブル電源の容量は年々高くなってきている。
ユーザーとしてはうれしい限りだ。
私が趣味の車中泊用にポータブル電源を意識し始めた2015年頃は、せいぜい250Wh前後のモデルが「ついに大容量ポータブル電源登場!」って宣伝されていたものだった。。。
大容量ポータブル電源の魅力
あらためて大容量ポータブル電源の魅力について見てみよう!
大容量ポータブル電源の魅力
- 様々な種類の家電を動かすことができる
- 複数の家電を同時に動かすことができる
- 家電を長時間使うことができる
- ソーラーパネルと組み合わせることで節電効果が大きくなる
- 停電や災害時に安心
- 使いたいところに持ち運んで使える
①様々な種類の家電を動かすことができる
大容量であれば、1000Wを超えるような消費電力の大きな家電でも軽々と動かすことができる。
以前は電子レンジを動かすことなど考えられなかったが、大容量ポータブル電源ならば可能だ。
②複数の家電を同時に動かすことができる
家庭用途では、複数の家電を同時に動かすシーンは多々あるだろう。
大容量ポータブル電源であれば、出力ポートも豊富だし、パワーもあるので、複数の家電を同時に動かすことができるのだ。
③家電を長時間使うことができる
例えば死にそうなくらい腹をすかしている時に、電子レンジで冷凍食品を解凍中に電池切れで停止してしまった日にはがっかりだろう。
残電池容量を気にしないで、家電を長時間使えることは家庭用途では必要条件の一つなのだ。
④ソーラーパネルと組み合わせることで節電効果が大きくなる
本記事で紹介しているレベルの大容量ポータブル電源に興味がある方は、ソーラーパネルとセットでの使用を考えている方がほとんどだろう。
複数のソーラーパネルから発電された電気は、気象条件が良いとあっという間に小容量ポータブル電源を満たす。
早々にフル充電になってしまった後は、いくらソーラーパネルでまだまだ発電できる晴天の日でも、だまって指をくわえて眺めているしかない。節電生活を目指す方にとって、これは大変な機会損失であり、とても耐えられないだろう?
大容量ポータブル電源であれば、更に夕方まで目いっぱい電気を蓄え続けてくれるので、再生可能エネルギーとして利用できる電気量が増え、その分節電効果が大きくなるはずだ!
また、大容量ポータブル電源はいわゆる卒FIT対応としても相性が抜群にいい。
詳細は別記事で紹介しているので、興味がある方は是非合わせて訪問していただきたい↓
⑤停電や災害時に安心
今や電気のない生活は考えられないと言っていいだろう。
電源さえ確保されていれば、停電時や災害時も大きな安心感が得られるに違いない。
いつか必ず来るであろう大規模災害時にも、大容量ポータブル電源を備えておけば大いに活躍してくれるだろう。
⑥使いたいところに持ち運んで使える
大容量モデルには、ポータブルであることを担保する機能(取っ手や車輪)が備わっている。
なので、多少重くて嵩張るが、部屋の中で使いたいところに持ち運んで使うことができる。
200V対応のポータブル電源の魅力とは?
冒頭で紹介したように、大容量タイプのポータブル電源の中でも200V対応となると、まだ2モデルしか商品化されていない(2024年8月記事執筆時点)。
では200V対応だといったい何が魅力なのだろうか?
200V対応ポータブル電源のメリット
一般家庭用途で最大のメリットと言えば、リビング用の大型エアコンやIHクッキングヒーターを動かすことができることに尽きるだろう。
特にエアコンについては、これを動かすことができないからポータブル電源の導入をあきらめて、定置型の蓄電池を検討している方もいるのではないだろうか?
200V対応ポータブル電源のデメリット
一方でデメリットは、
- 価格が高い
- サイズが大きくて重い
- 屋外で使い難い
などがあげられる。
さすがに取っ手や車輪がついてポータブルだとは言っても、キャンプ等アウトドアでガンガン使いまわすにはデカくて重すぎるので使い勝手が悪い!まあ、アウトドアではそもそも電気を消費しきれなくて持て余すだろうが。
アウトドアで使うのであれば1000Wh前後の容量帯がちょうどいいと思う。
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EcoFlow DELTA3 Plus200V対応の2モデルを比較
ここからは、200V対応のポータブル電源2モデルを比較していこう。
まずはスペック比較表だ。
比較表の青字部分が優れている項目を示している。
次に、各主要スペックについてどちらが優劣なのかが簡単にわかるように、サマリー表にしてみた。
項目 | EcoFlow DELTA Pro3 | Anker Solix F3800 |
---|---|---|
サイズ感(重量・体積) | ◎ | 〇 |
定格出力 | 〇 | ◎ |
サイクル性能 | ◎ | 〇 |
UPS切り替え時間 | ◎ | 〇 |
AC充電時間 | ◎ | 〇 |
廃棄回収対応 | 〇 | ◎ |
2モデルを総合的に比較した結果・・・
総合的に見て、トータルバランスの良いEcoFlow DELTA Pro3の方をイチオシとしておすすめしたい!
イチオシ:EcoFlow DELTA Pro3
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EcoFlow Delta Pro3更にエクストラバッテリーをプラスすれば、快適性・もしもの時の安心感が一段と増すだろう。
Anker Solix F3800
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Anker Solix F3800最後に
200V対応のポータブル電源は、私もずっと期待していたのだが、ようやく商品化され始めてうれしい限りだ。
1000Wh前後(例えばEcoflow Delta2)の機動性に優れた文字通りポータブルなタイプと、ガッツリと半オフグリッド生活を目指したDELTA Pro3タイプ(+エクストラバッテリーもあれば尚良し!)を併用すると楽しく節電生活ができそうだ。
DIYで、配線をつなぐだけで簡単にシステム構築できるので、是非あなたもトライしてみてはいかがだろうか?
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