20年以上も前から太陽光発電や風力発電システムを自力で構築してみたいと野心を燃やしてきた。。。
だが、コストがかかりすぎるので費用対効果を考えたときにどうなのか?と思うのと、まあそもそもずっと賃貸住宅で生活してきたので、設置もできなかった訳であるが。。。
月日は流れ、2022年に中古一軒家を手に入れた。
ようやく自由にDIYできる環境が整った。
また、コスト面についてはポータブル電源の普及により、高性能な製品が手に入りやすい価格で出回ってきた。
ついに満を持して、、、ポチッった。
商品名は「EcoFlow DELTA2」!
本記事では私が「EcoFlow DELTA2」を選んだ理由と、商品の所感について紹介しよう!
2024年ポータブル電源主要メーカー7社の全商品を徹底比較し、車中泊旅に最適なモデルを「車中泊目線」でランク付けしてみた。改めて、EcoFlow DELTA2を選択したのが正解だったことを再認識した!興味のある方は合わせてどうぞ!
補足情報:EcoFlowからDELTA2の後継モデルDELTA3 Plusが2024年9月にリリースされたが、車中泊目線ではDelta2を購入した方がコスパが良いと思う。その理由は?!興味のある方はこちらもどうぞ!
ポータブル電源の選定条件
まず初めに私がポータブル電源を購入する際の選定条件を紹介しよう。
ポータブル電源の選定条件
- 1000Wh以上の大容量であること
- リン酸鉄リチウムイオン製品であること(サイクル特性が良い)
- 信頼と実績のあるしっかりとしたメーカーであること(安全保護装置の充実)
- 保証期間が十分であること
- AC出力波形が正弦波であること(要はSinカーブのようになだらかな波形であること)
- 電源ポートが充実していること
- ソーラーパネルとの相性が良いこと
- 価格
①1000Wh以上の容量
車中泊での使用も想定しているので、1000Wh以上の容量はほしいところ。
1000Whの容量は、理論的には100Wの消費電力の機器なら10h連続稼働できる容量である(実際には理論値の8割掛け程度の時間になると考えておけばよいだろう)
②リン酸鉄リチウムイオン
数年前までは三元系(Ni、Fe、Mn)が主流であったが、これから購入する場合は、安全性が高く充放電サイクル性能が良好な、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用した製品を選ぶべきだろう。
③信頼と実績
最近は様々なメーカーからポータブル電源が商品化されている。
電気料金の高騰やエコ意識からか、よく売れているのだろうと想像する。
消費者側から見ると競争が激しいのは選択肢が増えて良いことではあるが、安かろう悪かろうだけは避けたい。
特にポータブル電源に使っているリチウムイオン二次電池は、粗悪品だと火災の原因にもなる。
信頼性試験をしっかりと実施しているメーカーの中から選びたい!
④保証期間
どんな製品でも一定の確率で品質基準ギリギリの商品が入っている可能性がある。このような商品が少ないメーカーこそが信頼と実績の高いメーカーになるのだが、、、。
当然万が一のために、保証期間は長い方がいいだろう。
⑤AC出力波形が正弦波
最近のポータブル電源は、ほとんどが正弦波で出力されるので問題ないと思うが、一部疑似正弦波を採用している安価なメーカーもあるので、注意しよう。
疑似正弦波だと、うまく動いてくれない電気製品もある。
購入するなら正弦波一択だ!
⑥電源ポート
車中泊では複数の電化製品を同時に使う可能性があるので、電源出力ポートは複数あった方がいいだろう。
⑦ソーラーパネルとの相性
ソーラーパネルとつなげて電気を自給することがメインなので、ソーラーパネル接続ポートがない製品は論外である。
⑧価格
普通はできるだけ安い製品!と言う意味で価格をあげるケースが多いと思うが、私の場合は逆だ!
③であげたように、信頼性試験をしっかりと行っているメーカーは、それなりの品質コストがかかっている。
量産品の中から一定の性能水準を満たさない製品は、不良品として出荷品からリジェクトしているだろう。
これをやらないで、良きも悪きも市場に垂れ流しているメーカーは、価格を下げることができるのだ!※
※ちなみに筆者はサラリーマン時代の一時期、関連商品開発にかかわったことがあるのでそれなりに詳しい
最終的に選んだ商品は?
以上の条件で篩にかけて、最後に残ったのはJackeryとEcoFlowだった。
Jackeryがリン酸鉄リチウムイオン製品を出す前は、EcoFlowでほぼ決まっていたのだが、23年6月にJackeryから1000plusという1264Whのリン酸鉄リチウムイオンの商品が出てからは、迷いに迷った。。。
私が調査した限り、おそらく性能やアフターサービスなどの満足度はどちらを選んでも正解だと思う。
では私の決め手は何だったのか?それは、、、①形状(サイズ)、②入出力ポートの位置、③色の好みだった。
①形状
家庭用で使う分には正直どっちでもいいだろう。
問題は愛車ハイエースでの車中泊のレイアウトを想定した場合だ。
実は最初は形状もJackeryの方がいいのではないかと考えていた。
JacklyとEcoFlow DELTA2の主な仕様の比較は下記だ。
メーカー | 奥行/㎜ | 幅/㎜ | 高さ/㎜ | 容量/Wh | 重量/㎏ | 定格出力/W | ソーラー入力/W |
Jackery 1000plus | 260 | 356 | 283 | 1264 | 14.5 | 2000 | 800 |
EcoFlow DELTA2 | 211 | 400 | 281 | 1024 | 12.0 | 1500 | 500 |
私のハイエースはモデリスタType2仕様なので、リア助手席側最奥にオプションの100Ah補助電源装置(ディープサイクルバッテリー用)を置くスペースがある(下写真)。
だが、私は100Ah(Whに換算するとざっくり600Wh程度:鉛蓄電池は50%まで使用想定)では使い物にならないと思っていたし、そのうちリチウムイオンタイプのもっといいのが出てくるだろうと思っていたので、オプション設定はせずに空の状態で残しておいたのだ。
世の中の流れは予想通り。ディーラーのおすすめを断って大正解!
このスペースに収まるのは幅360㎜≧を満たすJackeryの方だった。
だが、よくよく車中泊での使用時を想像してみると、、、このスペースに電源があった場合、特にベッドキッドを展開している夜などは非常に使いにくいと思ったのだ。
いちいちバックドアを開けないと電源にアクセスできそうにない。
なので、おそらく車中泊仕様でポータブル電源を置くとしたらセカンドシート足元になると思う。
この場合、パネル操作面が短辺に配置されたスリム形状のEcoFlowの方が操作性が良さそうだ。
2024年9月追記:その後何度も車中泊に実践投入しているが、想定通り後部座席足元に置いて活用している!車中泊中はほぼここしか置いたことがない。
②入出力ポートの位置
ポータブル電源を後部座席足元に置く場合、左右からアクセスできる形状の方が自由度が高そうだ。
Jackeryは前面に入出力ポートが集中しているのに対し、EcoFlowは前面にパネル操作盤とUSBポート、裏面にAC電源他ポートと前後に分散している。
③色の好み
これは大した話ではないが、Jackeryはオレンジ色のビビッドカラーが特徴だ。これがいいと感じる人もいればケバいと感じる人もいるだろう。
私のハイエースはブラックがメインでアクセントとして*レッドをテーマカラーとしている。
なので、オレンジが入るとチョットうるさいだろうと想像したわけだ。
これがレッドだったら迷ったかもしれない。。。
と言うわけで、形状と色の好みの観点から「EcoFlow」を選択したのである。
ポータブル電源の使用用途
では実際にどのような使用用途を考えているかを紹介しよう。
①家庭用電源補助
満を持して購入したポータブル電源のメインの使用用途は、ソーラーパネルからの発電による家庭用電源の補助である。
なので、今回のポータブル電源購入と同時に据え置き型ソーラーパネル100W×2枚もポチッた。
その後、ソーラーパネル発電システムを構築した。ソーラーパネルとポータブル電源の配線ケーブルのつなぎ方等についてはこちらの記事に詳しく紹介しているので、気になる方は是非訪問を!
電子レンジ等チョットした電気を使うときにはできるだけポータブル電源から使うようにして、翌日再び太陽の恵みで充電というイメージだ。
②車中泊用
気持ち的にはこっちがメインなのだが、、、そうそう1年365日車中泊というわけでもないので、頻度的に②とした。
尚、車中泊時にはベランダに配置予定のソーラーパネルも外して愛車ハイエースのルーフに取り付けようと考えている。
そして遠征から帰ってきたらまたベランダに設置という欲張りなダブル用途を考えている。
なので、強固に設置しつつも簡単に取り外せるようなDIY仕様を構想中だ。
チョットというかだいぶ面倒くさいという声が聞こえてきそうだが、私は筋肉おやじであることを忘れてはいけない。
重いとか持ち運びがダルいとかそういう感覚は私の辞書にはないのだ!
実用的な筋トレの一つと思えば大したことではないではないか。
追記:この記事を書いた時は上のような使い方を考えていたが、秋冬以外はハイエースの屋根の方が太陽が当たっている時間が長く、発電効率が良いことが判明した!また、思いの外センス良く?ハイエースの屋根に取付ることができたので、パネルは基本、車に固定してポータブル電源を頻繁に出し入れする方式で絶賛稼働中である!
EcoFlowファーストレビュー
前置きが長くなったが、早速届いたEcoFlow DELTA2を開封してみた。
第一印象は思ったよりも小さくて軽いということであった。
電源を入れると雰囲気がでてかっこいい。ファンの音も気になるようなことはない。
早くソーラーパネルと合わせて使ってみたい!
一つ重要な補足であるが、このデルタ2キッドにはソーラーパネルから充電するためのケーブルが付属していないので、自分で別途発注する必要がある。
この際、型番MC4-XT60(Max.電流8A)かMC4-XT60i(12A以上対応)のどちらかを購入する必要があるが、どっちか迷うところ。
EcoFlow公式はXT60iを指定している(下記リンク参照)。ちなみに安い他社XT60に比べて公式のXT60iの方が倍くらい高い。。。
>>EcoFlow XT60iソーラー充電ケーブル – EcoFlow Japan
ソーラーパネルについては下記の別記事で詳しく紹介しているが、100W/最大電流値4.91A仕様なので、2枚並列で8Aを超える。
なので、チョット高いが素直にMC4-XT60iを発注した。
最後に
長年にわたって購入を考えていたポータブル電源をついに購入した。
メーカーは散々悩んだ結果、EcoFlowを選んだが、本記事のリンク先として紹介している2024年ポタ電おすすめ記事を参考にして選んでいただくのもアリだろう。
電気の自給自足に少しでも興味のある方は、ソーラーパネル、ケーブル一式も合わせて準備し、DIYで発電システムを構築してみてはいかがだろうか?
本記事中リンク先の「ソーラーパネル発電システム構築」を見れば、電気の知識がなくてもできると思う!
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