2022年に中古一軒家を購入した。
とりあえず、庭のアマゾンジャングル並みの雑草と巨大なベニカナメは撤去完了したので、次は駐車場を何とかする必要があった。
庭の雑草退治と巨大ベニカナメ撤去格闘の記録は下記へ
我が家は道路沿いに駐車スペースはあると言えばあるが、愛車ハイエースを駐車するにはチョット狭いし防犯上も気になる。
なので、庭の一部を駐車場として活用することにした。
本記事では、おしゃれ?で機能的なコンクリート駐車場をDIYで造っていった様子を紹介する!
駐車場DIYの基本方針
筋トレでもDIYでもなんでもそうであるが、何かを造りあげるにはまず基礎を固めることが重要だ。特に駐車場は常時2t以上の車が載る過酷な状況下におかれる。
私はハイエースに乗っているので、より過酷な3t級の車が載ることになるので、なおさらだ!
また、通常のDIYみたく、失敗したからと言って、そうそう破壊して作り直せるようなシロモノではない。
計画段階から万全を期する必要があるのだ!
作業計画
今回の作業計画を時系列でまとめてみた。
作業手順
- 地面を掘り下げる(24cmくらいとした→砕石層20㎝+コンクリート型枠4㎝分)
- 地面を突き固める(掘り出したベニカナメの木を切って代用)
- 砕石砂利を敷きつめ、突き固める
- 砕石砂利の上に砂をまき隙間を埋めながら整地
- コンクリートを練る
- 型枠にコンクリートを埋め込みながらひと区画づつ制作(5-6の繰り返し)
- 全区画完成後、5日間放置して自然乾燥
- 目地にモルタルを掃き入れる
- 水を撒く
- 目地を目地固めで成型
- 2日間放置して完成
コンクリート駐車場製作
では早速順番に作業工程を紹介しよう。
①-② 地面を掘り下げ、突き固める
まずは地面の掘り下げだ。
別ブログで紹介した雑草の撤去時に30㎝程度掘り起こしたので、駐車場の区画だけは埋め戻さずにそのままの状態にしておいた。
③-④ 砕石砂利と砂を敷き詰め、突きかためる
24㎝程度掘り下げた区画に砕石砂利をガンガン入れる。
ホームセンターで軽トラックを借りて2tほどを敷き詰めた。
重要
この砂利は形のそろった砂利ではなくて、必ず大きさが不揃いな砕石砂利(路盤用)を使うこと。そうしないと、突き固めたときに砂利が締まっていかない。。。つまり基礎が安定しないことになる。車がのった時に地盤が沈下してひび割れの原因になるので注意しよう。
大量に購入するなら通販で購入するのが運搬の手間が省けていいだろう。
砕石砂利を敷き詰めた後は突き固めるのだが、ここでDIYで撤去したベニカナメの太い幹が大活躍した。
生木なのでまだ水分をたっぷり含んでおり、重さも十分であった。
あとは3往復くらいひたすら突き固めた!
⑤ コンクリートを練る
次にコンクリートを作成する。まず準備した材料・道具類は下記だ
- セメント(ポルトランド)
- 砂
- 砂利
- 水
- トロ舟(引っ越しで余った衣装ケースを利用したが大失敗!専用品をおすすめる)
- スコップ大+移植ごて+クワ
- バケツ(百均で十分)
コンクリートをつくるための材料比率はプロと同じく、バケツ基準(つまり容積基準)でセメント1杯+砂3杯+砂利6杯くらいを目安とした。
まあ、多少のズレはあったと思う。
作業時のスコップは剣先ではなく平型の方が扱いやすいので、準備しておこう。
なお、一般の方にとってはこの作業が一番過酷だろう。
何しろ砂利を入れると途端にスコップやクワで混ぜるのが重くなる。
コツは砂利や水を入れる前に乾いた粉の状態でセメントと砂を十分に混ぜることだ。ここをさぼると完成後にボロボロとはがれて残念な結果になる可能性が高い。
このあとに砂利を入れて混ぜ合わせ、最後に水を少しづつ加えながら粘度を調整していく。
どっちにしても最後は砂利+水入りの重たい状態で十分にまぜる過酷な作業となる。
ちなみに、筋肉おやじの私はこの作業をとても楽しみながら行った。何しろこの作業は握力強化はもちろん、前腕屈筋群と背筋、腹筋まで鍛え上げることができる作業だったからだ!
今までに感じたことがない部位が筋肉痛になったりしたので、筋トレ効果は抜群だった!
一般に土木作業員は屈強なイメージがあるが、なるほど、納得である。
それから、混ぜるときにトロ舟を使うのが一般的かつ私もこれをぜひすすめるが、私は引っ越し後に大量に余っていたプラスチックの衣装ケースを2重にして使った。
だが、当然強度の面でまったくダメダメだった。
何度もクワやスコップの先で破壊され、プラスチック片が混入、材料が漏れ出す等の事件が発生した。たぶん8回くらいケースを交換したと思う。
数千円をけちって作業効率を落とすよりも素直にトロ舟を購入した方が絶対いい。。。
トロ舟は大きい方が使いやすいが施工面積次第で選択すればよい
⑥ 型枠にコンクリートを埋め込む
練ったコンクリートをすくってみて、ボテっといい感じに練れたら、型枠にいれていく。
この作業に必要な道具は下記だ。
- 専用型枠
- 左官用こて
- 移植ごて
- ハンマー
正直この専用型枠に出会わなかったらシロウトの私が一人でこの広さをコンクリートで制作することはできなかったであろう。それくらい優れものの商品だ!
類似のタイプがこちら↓
コンクリートは作ったはしから硬化が始まるので、チマチマと一人で衣装ケースで1バッチずつ作成して大面積に流し込み ⇔ 整地していたのではとても追いつかない。
また、大面積の施工だと乾いたときに必ず収縮によるひび割れが発生する(と思う)。
プロの仕事でもひび割れているのはよく見る。下の写真は我が家購入時にもともと打設されていたコンクリート部分のひび割れだ。
ミキサー車等の専用機械を使って複数人数で作業しているプロでも大面積だと難しいのだろう。
この点、この型枠は小面積ごとに区切って作業ができるので、日数がまたがって作業しても全く問題ない。私は週末ごと(土日)の作業で3Wほどかけた。まさにDIYで作業するにはうってつけだ。しかも仕上がりが美しい。
唯一気になっていたのは強度だ。
何しろ厚さは4cm程度しかないので、ほんとに車が載っても大丈夫なのだろうか?とずっと不安だった。
おそらくこれを読んでいる方も同じではないだろうか。
結果は・・・最後にも記載しているが、まったく問題なかった。
砂利を加えたコンクリート強度は恐ろしく高いことを再認識させられた。。。
なので、
重要
コンクリートを練るときに、絶対に砂利の量をケチらないこと!
ちなみに、型枠は好みに応じていろいろな形状がある。
だが、駐車場用途であればできるだけ厚みが厚いほうがいい。
人が歩く小路なら下(厚さ3.5cm)でも使えるだろう。また人が歩く程度の重量想定なら砂利の割合は駐車場の半分以下でも問題ないと思う。
まず練り上げたコンクリートを型枠に詰め込み、移植ごてや左官用こてで空気を抜きながら押し込んでいく。
コツは下地の砂利の層にもアンカーのようにコンクリートが食い込むように、ひたすら突き刺しながら型枠内に埋めていくことだ。
何度も使う機会がありそうならセットで揃えておくのもアリだ↓
とくに角は隙間ができやすいので、念入りに押し込んでいくようにしてほしい。
私は型枠の中のさらに小さいひと区画につき、20回くらいは突き刺したと思う。
重要
型枠にコンクリートを流し押し込んだ後は、こてで徹底的に突きまくる。こうしないと内部の空気が抜けないので、強度低下の原因になる!
しっかり突いて表面を整地したら15-30分くらい放置して少し安定するのを待つ。
その後型枠を引きぬいていくのだが、この時ハンマーで型枠を軽くたたきながら引き抜くと簡単に引きぬける。
待ち時間が発生するので、型枠は2個あった方が良い。
もしも二人で作業できるならば3個セットの方が効率がいいだろう。
私は一人作業なので、2個で十分おつりがきた。
⑦-⑪ 目地埋め込み~完成
3週間近く費やして(実働は週末だけなので、のべ6日間くらい)、基礎~計57枚の型枠コンクリートまで設置が完了した。
完成後5日間ほど自然乾燥させてあと、目地にモルタルを適当にほうきで掃きこんで散水した。
数時間後に目地こてで目地内のモルタルを押し込み、2日間ほど放置してようやく完成した。
駐車場にハイエースを乗り入れてみた!
作業にとりかかってから約1か月、ついに愛車のハイエースを乗り入れてみた。
製作から14か月が経過した時の写真が下記だ↓
14か月経ってもまったく問題ない!
ちなみに、理系出身の私は見えない品質にもこだわる男なので、、、雨水がたまらないように水準計を用いて微妙な水勾配もつけた。
なので、水がたまることもない。
水準計はDIYが趣味であれば、下記に紹介したような様々な角度にも応用が利く大型タイプも持っておくべきだ。小さいタイプと合わせてそろえておきたい。
最後に
今回はおしゃれ?で本格的なコンクリート製の駐車場を自分一人で作った様子を詳細に紹介した。
正直言って、、、すごく楽しかった。
思った以上にうまく仕上がったと思う。
ただ、おそらく普通の人だと一人で製作するならば、実働で10日はかかると思う。
私は早朝から暗くなるまで馬車馬のように作業した。
過酷な作業を楽しいと思える精神的・時間的余裕と強靭な体力が必要だろう。
かかった費用は、、、ざっとであるが2.5~3万くらいだ。私の人件費がただというものあるが、外注だと普通に30万~50万コースではないかと思う。
本格派DIY好きならば、ぜひチャレンジしてみてはいかが?
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