車好きのあなたなら、座席シート上や足元の砂・ホコリ、お菓子のかけら等が無性に気になるのではないだろうか?
筆者はハイエースに乗っているが、荷室はタイルカーペットを敷いて土禁にしているにもかかわらず、気が付くと砂や小さい枝葉が侵入している。

運転席や後部座席足元は土禁にしていないので、もっとひどい。

見かけによらずきれい好きな(車に関しては?)筆者は、気になって仕方がない。
本記事では車内掃除に便利な最新の「充電式ハンディクリーナー」を徹底比較し、おすすめモデルを紹介してみた!
合わせて購入時に注意すべきポイントもわかり易く解説した。
「充電式ハンディクリーナー」の購入を検討している方は、是非参考にしていただきたい!
【ハンディクリーナー】とは?
ハンディクリーナーとは読んで字のごとく「手で持てるサイズの小型クリーナー」のことである。
種類は大きく
の2つに分かれるが、車内掃除のように短時間かつ屋外作業の場合は「コードレスタイプ」が断然便利だ!
コード付きタイプだと狭い車内でコードが絡まって作業に集中できないし、そもそも駐車スペースの近辺にご丁寧に屋外用コンセントがあるとも限らない!

なので、本記事ではコードレスタイプ前提でおすすめモデルを紹介していく!もちろん、コードレスなので、充電式のバッテリータイプということになる!
【ハンディクリーナー】の選び方
ハンディクリーナーは、中国メーカーをはじめ、数多のメーカーから商品化されている。
実際に、Amazon等のいわゆるECサイトで「ハンディクリーナー」と入力すると、似たような形の商品がワンサカと出てくる。

おそらく比較的造りが単純なので参入しやすく、また購入者も多く商売として成立し易いためだと思われる!
わたしたち購入する側から考えると、選択肢が多いのは良いことではあるが、、、さすがにこれだけ多いと迷ってしまう。
そこで、まずはハンディクリーナーを選ぶ際の重要なポイントを解説しよう。
ハンディクリーナーを選ぶ際のポイント
- 本体形状を決める!
- 吸引力に注意!
- 使用時間の長さ
- メンテナンスが楽!
①本体形状を決める!
ハンディクリーナーの形状は大きく
の2つに分かれる。
どちらのタイプが自分に合っているか?でタイプを決めると選択肢が絞られて選びやすくなる!
まずはそれぞれの特徴やメリット・デメリットを解説しよう。
スティックタイプ

画像の通り、細長い形状をしたタイプである。
メリット
デメリット

ハイエースのように大きい車を持っている方や部屋の床掃除にも活用したい方は、「スティックタイプ」を選択するといいだろう!欲張りな方はブロワー機能がないことが少々気になるかもだが、掃除目線ではホコリを舞い上げるだけなので、筆者は必要性を感じたことはない!
ガンタイプ

こちらも画像の通り、ピストル(ガン)のような形をしたタイプだ。
メリット
デメリット

座席シート上など手元の掃除がメインの方、ブロワー機能で窓枠等に溜まったダストを吹き飛ばしたい方は「ガンタイプ」が選択肢になるだろう!
本記事では、それぞれのタイプに分けておすすめのモデルを紹介する!
②吸引力に注意!

吸引力に注意って、クリーナーなんだから吸引力は強い方が良いにきまってるじゃん。注意することあるの?

それはそうなのだが、おそらく「多くの方が誤解しているのでは?」と思ったので、あえて取り上げることにした!

え?
「xxxxxPa」は吸引力なのか?

ECサイトの商品説明には、上の画像のように「xxxxx Paの強力吸引力・・・」と大々的に強調していることが多い。
ちなみに、「吸引力xxxxx Pa」は、大気圧(普通にわたしたちが生活している地上の圧力)に対してどれだけ負圧になるか?を示した数値だ。なので、数値が大きいほど負圧(真空度)が高くなる!

つまり、この「xxxxx Pa」という数値は、あくまでもゴミを浮かせるための「真空度」をあらわした数値であり、吸引力をあらわした数値ではない!多くの方が誤解(=メーカーの思惑通り)しているのでは?

ボクも間違ってた!
上の画像のように、メーカーの商品説明では「〇〇万Paの強力吸引!」と書いているのに、実際に使った人の口コミで「吸引力はイマイチだった・・・」というのは、これが一つの大きな理由だろうと思われる!
吸込仕事率
日本の大手クリーナーメーカーは、吸引力の指標として吸込仕事率(W)※で表示していることが多い。
※吸込仕事率(W) =0.01666 x 吸引力(Pa) x 風量(㎥/min.)
吸引力(Pa):空気を吸い込む力(真空度)
風量(㎥/min.):1分間に吸い込む空気の量
0.01666:Paと風量の単位換算で出てくる係数(具体的には秒と分の換算:1/60 = 0.01666…)
では、吸込仕事率 = ゴミ吸取り能力は成立するのだろうか?
残念ながら答えはNo!だ。
吸込仕事率の測定は、ヘッドを外した状態で専用の測定器に装着して測定しているので、ゴミ吸取り能力を厳密に表したものではない(JIS C 9108規格に基づき日本電機工業会規格「JEM1454」に規定されている)。
リアルなゴミの吸い取り能力は、吸込仕事率 に加え、ヘッドの形状設計や掃除中のヘッドの動き、フィルター性能等に大きく影響される。
なので、厳密な数値化は意外に難しく、この辺の設計コンセプトが各メーカーの開発技術者の腕の見せ所なのであろうと思われる!

ただし、吸込仕事率は、ごみを浮かせる真空度に加えて、吸い込む風量を掛け合わせているので、「xxxxx Pa」よりはずっとマシな吸引力をあらわしていると言っていい。ここで私が言いたかったのは、決してメーカーの「xxxxxPaの超強力吸引力!」だけの表記に惑わされないようにしようってことだ!
補足情報:欧米(ダイソン等)では古くから「Dust pick-up率(集じん性能)」なる指標が採用されている。「Dust pick-up率」は、実際に掃除機で指定のゴミを吸わせて何%除去されたかを指標としている。なので、これが実際の吸引力に最も近しいと思われる。だが、日本では長年吸引仕事率が定着しているので、メーカーは「Dust pick-up率」も測定しているのかもしれないが、非公表であることが多い。
③使用時間の長さ
掃除の最中にバッテリー切れで作業中断などという悲劇は誰だっていただけないだろう!
バッテリーの経年劣化も考えると、新品時には最低でも20分以上の稼働時間はほしいところだ。
ところで、②で解説した吸引力がムダに大きいと、当然バッテリーの消費電力も大きくなる。
コードレスクリーナーである以上、これは文字通り死活問題だ!
バッテリー容量が小さいにもかかわらず、必要以上に吸引力が強いモデルは、かえって使い勝手が悪くなることにも注意しておきたい!

状況によって吸引力の強弱切り替えができるタイプであれば、ある程度「死活問題」を回避することができる。これも選択のポイントになる!
④メンテナンスが楽!
ハンディクリーナーを手に入れたら、車内掃除以外にもちょっとした部屋の隅や机の上などの清掃もチョコチョコやりたくなるだろう?
気軽に使うためには、よけいなコストがかからず簡単にゴミ捨てやメンテナンスできることも重要だ。
手を汚さずにワンタッチでごみ捨てができることや、消耗品の紙フィルターを使わないタイプが候補になるだろう!
おすすめのハンディクリーナーは?
ではおすすめのハンディクリーナーを紹介していこう。
「スティックタイプ」と「ガンタイプ」に分けて紹介していく!
【スティックタイプ】のハンディクリーナー おすすめ5選
【Anker / Eufy HomeVac H20】 おすすめ🥇

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特徴
モバイルバッテリーやポータブル電源等で世界的なブランドであるAnkerの上位モデル。ゆえに品質信頼性は高い。収納に便利なバックに加え、蛇腹タイプの長尺ホース・カーチャージャー等、付属のアタッチメントも豊富。もちろん吸引力も十分だ!

全体的な設計バランスが素晴らしく、質感も良いので汚れていなくても毎日使いたくなりそうなモデル。スティックタイプの中ではおすすめNo.1である!
補足情報
Eufy HomeVacには汎用/小型モデルとして「HomeVac H11」というモデルもある。使用時間が約13分と短く、吸引力もH20よりやや劣るが、短時間の作業しか想定していない方にとっては選択肢になるだろう。洗練されたデザインはH20と変わらない!

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【アイリスオーヤマ / AZ-HCD-21】 おすすめ🥈
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
AZ-HCD-21-B
特徴
消費者目線の商品設計が人気のアイリスオーヤマの商品。シンプルでスリムなデザインはAnkerにも引けを取らない。スタンドに立てて置くだけで充電してくれるので、いつでも気軽に使うことができる。充電スタンドに、行方不明になりがちなアタッチメントをまとめて収納できるのも超絶GOODだ!2モード切替ができるので、状況によってバッテリーの電力消費を抑えることができる。
LEDライト機能がないので、暗い箇所に溜まったダストは見えにくい場合がある。

便利な充電スタンド付き、2モード切替に魅力を感じる方は、アイリスオーヤマの「AZ-HCD-21」を選択するといいだろう!
【Mitea Lab / MyStick Neo】 おすすめ🥉
特徴
一番の魅力は380gという軽量・コンパクト設計だ。複雑な形状で狭い車内掃除には重宝するだろう。吸引力はやや弱いが、パパっと掃除する分にはなんら問題ないレベルだ。
LEDライト機能がないので、暗い箇所に溜まったダストは見えにくい場合がある。

軽量・コンパクトなスティックタイプにこだわる方は、Mitea Labの「MyStick Neo」がおすすめだ!
【マキタ / CL181FD】 番外編 マキタバッテリーを持っている方にイチオシ!
特徴
信頼と実績の工具メーカーマキタの商品。マキタの商品は、バッテリーパックと充電器を一つもっていると、他の機器にも広く使いまわすことができるので、とても便利だ。ショートノズルで車用はもちろん、ロングノズルとワイドヘッドで、広範囲のフローリングの床や階段の掃除も楽ちん対応!
この商品は18V対応設計モデルであるが、14.4Vのバッテリーパックでも使える。HIGH使用時の最大パワー効率が少々悪くなっているはずだが、ほぼLOWで使っている方(筆者もそうだ)には全く影響なし!14.4Vバッテリーユーザーは、14.4Vタイプのクリーナー「CL141FD」を購入するよりも「CL181FD」を購入した方が圧倒的にお得だ※
※もちろんマキタが推奨しているわけではないので、あくまでも自己責任・自己判断であることは言うまでもない!


マキタのハンディクリーナーには、トリガースイッチタイプの「CL180FD」もあるが、両方使ったことのある筆者の感覚だと、トリガースイッチタイプはストレスがたまるのでやめておいた方が良い。ボタンスイッチで連続稼働タイプの「CL181FD」一択で良い!
バッテリーパックの選択次第では、少々重くなる。力が弱い女性の方は、低容量バッテリーパック(3Ah程度)を使った方がいいだろう。ちなみに、握力75㎏f前後の筆者は高容量6Ahパックを使っているが、重すぎるなどと感じたことは一度もない!

もしもあなたがマキタのバッテリーパック(18V or 14.4V)と充電器をすでに持っているならば、間違いなく「CL181FD」が本記事のイチオシのモデルとなる!
マキタ「CL181FD」の実践使用レビュー記事を下記で紹介しているので、合わせてどうぞ!
インパクトドライバーを持っていると圧倒的にDIYがはかどる。マキタのおすすめモデルを紹介しているので、興味がある方は合わせてどうぞ!
【ガンタイプ】のハンディクリーナー おすすめ3選
【BeeTool / ZX-106】 おすすめ🥈
特徴
ガンタイプの大きな特徴でもある軽量・コンパクトなモデル。ラバーペイント採用のマットで高級感のある質感がGOOD!豊富なアタッチメントも付属しており、どんな場所でも確実にダストを吸い取ってくれそうだ。
LEDライト機能がないので、暗い箇所に溜まったダストは見えにくい場合がある。

性能はもちろん、外観のセンスも含めてガンタイプの中から商品を選びたい方は、BeeToolの「ZX-106」がイチオシだ!
【Svoko / LT-136】 おすすめ🥇
特徴
「LT-136」はAmazonで大人気のモデルとなっている。大人気モデル=おすすめ商品は必ずしも成立しないが、このモデルは性能はもちろん、アタッチメントも豊富でとても使いやすくておすすめできる。
LEDライト機能がないので、暗い箇所に溜まったダストは見えにくい場合がある。

マットな質感よりも光沢のある外観が好みなら、BeeToolよりもSvokoの「LT-136」を選択するといいだろう!
【gaak / XCQ】 おすすめ🥉
特徴
一番の魅力は本記事最軽量320gという軽量・コンパクトサイズであろう。LED機能もしっかりついているので、暗くて見えにくい箇所のダストも難なく吸引できる。
充電ケーブルがUSBと言いながら、TypeCではない点に注意。専用タイプなので、無くしてしまうとアウト。ケーブルの使いまわしができないのはチョット不便かも?

本記事紹介のガンタイプはいずれも軽量モデルであるが、その中でも最軽量モデルにこだわるならgaakの「XCQ」が選択肢になるだろう!
最後に
「スティックタイプ」と「ガンタイプ」それぞれの充電式ハンディクリーナーおすすめモデルを紹介してきた。
趣味の車いじりに没頭する時間ほど無心になれて幸せな時間はない。
家の掃除は嫌いでも車の洗車や掃除は大好きだ!
本記事を参考にして、早速気に入ったハンディクリーナーを入手し、楽しいカーライフをおくっていただきたい!
車いじりが好きな方なら、車中泊にも興味があるのでは?車にソーラーパネルが常備されていれば、ポータブル電源を持ち込むだけで、何日も快適な車中泊ライフを楽しむことができる。もちろん近いうちに必ずや発生するであろう防災対策にもなる!だれでも、しかもフラットに美しく設置できる方法を詳細に紹介しているので、是非チャレンジしてみてはいかがだろうか?
普段の生活にも使える1000Whクラスのポータブル電源のおすすめモデルを紹介しているので、こちらも参考になるだろう!
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