
登山は楽しいけど、お気に入りの海外ブランドの靴が合わないんだよな・・・
このような方は、日本人の木型で設計された幅広サイズの登山靴を展開している「モンベル」や「シリオ」から選んでみてはいかがだろうか?
では、「モンベル」と「シリオ」のどっちが自分に合っているのか?
大いに悩むところであろう!
登山靴は高価な買い物だ。
誰だって失敗したくない。
この悩みを解決するために、筆者はモンベルとシリオの幅広4Eサイズを実際に履き比べてみた!
もちろん、実際に登山フィールドでも履き比べている!
本記事でリアルなレビューを紹介しよう!

私は大学山岳部入部を皮切りに、社会人になってからも30年以上登山を趣味として継続してきた。現在は車中泊と合わせて登山遠征(記事はこちら >)を楽しんでいる。ちなみに、筆者も皆さんと同じく幅広タイプの足であるがゆえに、登山靴選びにはさんざん悩まされてきた。なので、本記事のレビューは超絶参考になるはずだ!
■本記事の結論
- 登山経験の少ない方、軽くて足さばきの良い登山靴がお好みの方は「モンベル」がおすすめ
- ある程度の登山経験がある方、しっかりしたホールド感のある靴をお探しの方は「シリオ」がおすすめ
- 幅広サイズ3E~4Eの方は、「モンベル」・「シリオ」どちらを選択しても満足できる!※①
※①もちろん個人差があるので100%とは言わないが、実際に両方履いている筆者の感覚からするとまず外すことはないだろう!
日本人の足型について
オシャレな海外ブランドの靴が合わない日本人が多いのには、きちんとした理由があるらしい。
日本人は欧米人よりも、幅広でアーチが低く、つま先が広がりやすい傾向があるそうだ。
あくまでも平均的な傾向なので、個人差が大きいことは留意する必要があるが、皆さんが感じている印象としても、この傾向は納得感があるのではないだろうか?

私もイタリアブランドの「スカルパ」を履いていた時期があるが、登山中は疲れよりも親指と小指の痛みに悩まされていたものだった・・・高価だったし見た目も気に入っていたので我慢して7年くらい使っていた。

本記事でレビューしたモデル
本記事でレビューした「モンベル」、「シリオ」のそれぞれの登山靴モデルを紹介しよう。
筆者は社会人になってから長らく化繊(合成素材)の登山靴を使っていた。
だが、50代になって大学時代に履いていたレザーの質感が妙に懐かしくなり、、、数年前から再びレザー製の登山靴に回帰している。

私は見かけによらず?モノを大事に使う性格なので、、、登山前後に丁寧にワックスを塗ってブラッシングに没頭している時間がとても心地よいのだ!
なので、本記事で紹介する2モデルもヌバックレザー製である。
では早速2モデルの使用レビューを紹介しよう。
モンベル:「アルパインクルーザー800」

筆者が長年悩んでいた「登山中の足の痛み」を解放させてくれた救世主が、この「アルパインクルーザー800」である。
この後紹介する「シリオ」と併用して今もガンガン使っているバリバリ現役の登山靴だ!
「アルパインクルーザー800」の良い点

- 筆者の幅広の足型にぴったりフィット
- 軽いので足さばき感が良い
- レザーにしては柔らかく窮屈感がない
- 足首の自由度が高い
- 比較的お手頃な価格
さすがにローカットのシューズとまではいかないが、、、レザーの登山靴としては圧倒的に軽く(640g)、造りも柔らかいので、歩行時の足さばきが楽に感じる。
「モンベル」ならではのお手頃な価格設定も魅力だ。
「アルパインクルーザー800」の気になる点

- 全体にホールド感が弱い
- 石や岩が多い登山道では安定感がやや弱い
- タン(甲の部分)はレザー面積が小さいので防水性に不安がある
軽快な足さばきの代償として、全体的なホールド感はやや弱いと感じる。
重い荷物を背負った縦走中や、大小の石交じりの登山道や岩場では、やや足元の安定性に欠ける。
だが、ミドルカットやローカットシューズの比ではないので、そこまで気になることはないだろう。
唯一気になるのは、タン部分の防水耐性である。
「アルパインクルーザー800」のタン部分には一部しかレザーが使用されていない。

もちろんゴアテックスが使われているのだが、雨天や残雪期の腐った雪の上を歩く時にはタンの部分から徐々に浸水してくることがある。
ゲイター早め装着はもちろん、ワックスや防水スプレーなどでしっかりと事前対策をしておく必要がある。

モンベルの登山靴開発者は防水性よりも履き心地・しなやかさを優先したのであろう?その他は特に気になる点はないので、少々残念だ。
シリオ:「P.F.640」

「アルパインクルーザー800」を購入する際に、最後の2択で迷っていたのが「シリオ」の「P.F.640」だった。

結局約1年遅れで購入したけど・・・
今では山の難易度や天気のコンディションによって使い分けている。
シリオの幅広4Eでレザー以外のモデルが気になる方はこちらの記事もあわせてどうぞ!
「P.F.640」の良い点

- 筆者の幅広の足型にぴったりフィット
- 「アルパインクルーザー800」よりもレザーの質感が強い
- 石や岩が多い登山道での安定感が抜群に良い
- しっかりしたホールド感のわりに足首の自由度が高い
- 防水性は完璧!
「P.F.640」は「アルパインクルーザー800」よりも明らかに堅牢な造りであり、ホールド感が強い。
なので、ゴロゴロした大小の石が転がる登山道や岩山を「ものともしない強さ」がある。
また、「アルパインクルーザー800」で辛口コメントしたタン部の防水性について、「P.F.640」は完璧である!


「P.F.640」の気になる点
- 「アルパインクルーザー800」よりもやや重く感じる
- 平坦な登山道ではやや足さばきが悪く感じる
「アルパインクルーザー800」とは真逆で、堅牢であるがゆえにやや重く(820g)、特にさもない平坦な登山道やアプローチの長い林道では重さがやや煩わしくに感じることもある。

重いといっても「アルパインクルーザー800」と比較しての話。私が山岳部時代に履いていた重登山靴は余裕で片足1.3kgくらいだったと思う。当時はそれくらいが一般的だったのだ。また、ある程度の重さは足元の安定性につながるので、意外に疲れにくいメリットがある!
一例として、、、急登でただでさえ疲れているときに、「バランスを崩して一歩下がってしまいがっかりした」って経験があなたにもあるだろう?「シリオ」を履いているとそういう場面が少ないってことだ。
見た目について・・・
性能とはまったく関係ないが、「モンベル」も「シリオ」も見た目がイマイチおしゃれではないという方がいるかもしれない?
確かにラインナップの選択肢は少ない。
特に「シリオ」はオリーブ一択だ。
本記事に掲載した靴の写真は新品時の未使用状態も交じっているが「モンベル」も「シリオ」もヌバックレザー仕様なので、ワックスを塗るごとに絶妙な味が出てくる。
参考:新品 vs. ワックス処理
「モンベル」と「シリオ」それぞれの新品とワックス処理後丁寧に磨き上げた登山靴の写真をお見せしておこう。

購入時にしか激写できないレアものだ!
■モンベル


バッチリ黒光りしている!
■シリオ


オリーブ色に一層深みが!

上写真のように、「モンベル」のブラックは黒光りしてどんどんカッコよくなるし、「シリオ」のオリーブも深い緑色に変わってきて渋みが増してくる!ジャングルに生息している昆虫色のようにカラフルな海外ブランドの登山靴よりも、よほどイカしていると思う(あくまでも私個人の感想だ)があなたはどう思う?!
「モンベル」と「シリオ」を履き比べて感じた違い:星取表
あらためて「モンベル」と「シリオ」を履き比べて感じた違いを、各項目別に星取表にしてみた。
それぞれにおすすめする人は?
モンベルをおすすめする人
シリオをおすすめする人

どちらのメーカーを選んでもまちがいなく足先の痛みからは解放されるだろう。あとはあなたの登山スタイルで選択すればいい!
ネットで登山靴を選ぶときの注意点
筆者は、本記事で紹介している「アルパインクルーザー800」、「P.F.640」どちらもネット通販で購入した。
もちろん、近くに信頼のおける実店舗があるならば、特に初心者の方はできるだけ実店舗に行って実際に履き比べることをおすすめする。
だがある程度登山靴を履きなれた方で、自分の足を自分で正確に計測できて、その結果、幅広3E or 4Eタイプに分類された方は、ネットで購入するのも全然アリだと思う。
参考までに、足長と足周から靴のタイプを求める換算表を紹介しておこう。


黄色で囲ったところが筆者測定の結果であるが、バッチリ4Eに該当している!
上の表で幅広4Eに該当する方は、もはや選択肢はそのサイズを展開しているメーカー(本記事で紹介しているモンベル・シリオ)くらいしかない※②。

※②3EレベルまでならLOWA、キャラバンも選択肢になるが、私は履いたことがないので使用感については???
足サイズの計測方法はこちらの記事に詳しく解説している。意外と簡単なので、興味がある方は実測してみることをおすすめする!
まとめ
本記事で解説したように、同じ幅広タイプでも「モンベル」と「シリオ」には明確な違いや特徴があることがお分かりいただけたのではないだろうか?
裏を返せば、「自分の登山スタイルさえ決まっていれば、それほど迷うことはない」ってことでもある!もちろん筆者のように両方購入して使い分けてもいい!
幅広タイプの登山靴をお探しの方は、ぜひ本記事を参考にしていただき、自分にピッタリな登山靴をゲットしていただきたい!

もっと登山が楽しくなること間違いなしだ!この私がそうであったように・・・










