庭木は生育条件が良いと、上にも横にもドンドン成長していく。
1mほどの苗木を購入して、植えた当初はこの成長が楽しみなのだが、何年・何十年後にあるところまで成長すると、逆にやっかいな存在になってくるかもしれない。
日陰になる、根が張って基礎が盛り上がる、他の木との干渉、お隣さんへの越境等々・・・
こうなると庭木を伐採したくもなるだろう。
本記事では、中古住宅購入時に漏れなくセットで付いてきた庭木を、自力で撤去していった私が経験した苦労を紹介しよう。
自力でできそうにないと思った方は早々に専門業者に任せた方がいいだろう。
正直な感想を言うと、一般人よりも圧倒的にパワーとモチベーションのあるこの私でも大変な労力を要した。特に撤去した後の処分も考えると自力対応は最初から放棄して、専門業者に依頼した方が絶対いいだろう!
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庭木を自力で撤去
私は2022年に庭付き戸建て中古住宅を購入したのだが、この際、フェンス際に10本の巨大なベニカナメが何年も手入れされていない状態で放置されていた。
庭整備の全体像は上の参考記事に譲るので、興味がある方は是非訪問していただきたいが、このベニカナメの撤去&処分は、今思い出しただけでも身震いがするくらい苦労した。
庭木の撤去で苦労したこと
では、身震いしながら改めて何が苦労したか紹介しよう。
庭木撤去で苦労したこと
- 幹の直径が25cmレベルと太く、しかも立木なので切断が態勢的に作業し難くかった
- 生木なので、水分をたっぷり含んでおりノコギリの刃が空回りした
- 根が縦横無尽に張っており、深さ&直径とも1m程度掘る必要があった(途中でデカい石がゴロゴロ出てきたのも作業を困難にさせた)
- 根の切断には根に絡みついた粘土状の土を手で除けた後にノコギリを入れる必要があった
- 根を切断した後、地下1mから持ち上げて抜き出すのが大変だった
- なんとか掘り出した庭木を、借りたトラックの荷台に載せて市のクリーンセンターに持ち込んだら、全体の9割程は搬入を断られてそのまま持ち帰りとなった!
- ⑤のため、仕方なく少しづつ小間切れにして、燃えるゴミとして出した(結局処分完了までに半年以上かかった)
①木のサイズ
一般に個人が自力で撤去できる木のサイズは、高さ2.5m、幹の直径15cm程度までと言われている。
私が撤去した木は高さ3m前後、幹の直径は25cm前後と大きく、しかも立木なので、作業し難かった。
②生木は乾いた丸太とは違う
よくストロングマンコンテストなんかで巨大な丸太をノコギリで切る早さを競うシーンがある。
私もパワー派として興味深々だったのだが、あれは巨大とはいえ、乾いた丸木だし、横に寝かせているので足で押さえたり、両手でノコギリを持つこともできるので、まだ気持ちよく切り進んでいけそうな気がする。
今回の庭木はというと、、、当然立木なので態勢が悪いし、よりによって私は精密木工用の刃が細かいノコギリしか持っていなかったので、無謀にもそれを使って生木に挑んでしまった。
おかげで生木の水分で自慢のパワーが完全に空回りしてしまい、、、遅々として作業が進まなかった。
途中で生木専用のノコギリ(目が粗く、刃が互い違いになっている)があることを知り、これを購入してからは倍くらいスピードが上がったが、それでも一般の方は相当苦労するだろう。
もしもチェーンソーのような飛び道具を持っているマニアックな方なら、状況は大幅に改善されるだろうが。。。
③巨大な根張り
氷山の一角ほどではないにしろ、一般に根張りは、木の地上部の枝葉の範囲(樹冠)か、それ以上の面積に到達していると言われている(参考文献:北海道立総合研究機構)。
御多分に漏れず、我が家に鎮座していたベニカナメも深さ&直径とも1mをはるかに超える立派な根張りだった。
〇〇〇モーターの街路樹事件よろしく、幹の切断面に薬剤を注入して枯らすという楽チン手段もあったが、私は同じ場所に早々に別の木(黄金マサキ)を植えて垣根を作りたかったので、きちんと根っこまで引き抜いてきれいにしておきたかったのだ。そもそも家庭菜園を計画していた庭に薬剤等使いたくもないし。
ただ、さすがに1m以上の範囲を1人スコップで延々と掘り進めるのも効率が悪いので、1m以上の根張り部分についてはノコギリで切断して、そのまま土に返ってもらうことにした。
④根に粘土質の泥がまとわりつく
この根をノコギリで切るのも相当難しかった。
とにかく根が縦横無尽に張っており、しかも粘土質の泥が付着しているので、ノコギリを入れるスペースがないのだ。
しかも根は幹以上に水分を含んでおり、密度が高いので、一段と切断し難くかった!
⑤根付きの幹は重い
幹を1m程度まで切断し、巨大な根付きの状態になった後、最後は深さ1m程度掘った穴から抜き出す必要がある。
これは正にストロングマンの領域である!
私は筋トレのデッドリフト(バーベルを床から引き上げる動作)だと思って少し楽しんで作業していたが、一般の方は腰を痛めるのでやめた方がいいだろう。というか、一人では持ち上げることができないだろう。
とにかく根っこは水分が多くて密度が高く、おまけに粘土質の土もたっぷりついているので、想像以上に重いのだ!
⑥市のクリーンセンターが受け付けてくれない
苦労して掘り出した木は、私が住んでいる市のクリーンセンターに直接持ち込めば受け付けてくれると聞いていた(結果的にはこれは全くの誤情報だった・・・)ので、そのつもりで準備をすすめた。
まずは運搬時の作業性を考えて、木と根をそれぞれ1m未満の長さになるまでノコギリで分割した。
さすがに愛車ハイエースには一本たりとも載せたくはないので、2tトラックを知人から借りて持ち込むことにした。
そして、2tトラックの荷台に満載してクリーンセンターに持ち込んだときの受け入れ担当者との会話がこれだ!
ちょっとでかいけど、お願いしまーす!あ、自分がおろすんでぜんぜん大丈夫っす!
いや、こんなデカいの持ち込んじゃだめだ。ここは直径15cmまでしか受け付けないよ。あと、木の根もこんなにデカいのはダメだ。※①
え、まじで?せっかく車まで借りて持ってきたのに。高温で一気に燃やすなら同じじゃないのかい?
いや、それがデカいと全部燃えないんだよ。燃えカスとして芯が残っちまうんだ!特に根っこは。
※①自治体で判断が異なるので、必ずお住まいの各自治体に確認しよう!
ということで、枝葉等の小物だけ引き取ってもらい、残り9割ほどの大物はそのまま持ち帰ってくるというまさかの展開になったのだった。。。
クリーンセンターから出てくるときに、ズラッと並んで受付を待っている車の列の脇を、なぜか逆に荷物を満載して通過していく時の恥ずかしさは、、、想像できるだろう?
⑦細切れにして燃えるゴミに出す
こうなると、時間はかかるが地道に週2回の燃えるゴミとして処分するしかない。
ただし、我が家の地域では、庭木については束径15cm、長さ1mで、1回に一人2つまでと決められている※②ので、延々とこの大きさにカットし、少しずつ処分していった。
※②自治体で判断が異なるので、必ずお住まいの各自治体に確認しよう!
そして処分完了までに、なんと半年以上もかかってしまった!
その間、残りの残骸は庭の隅に見苦しく放置しておくしかなかったのである。
ちなみに、建設作業に伴う伐採でなければ、これらは産業廃棄物ではなく一般廃棄物扱いとなる。なので、サイズさえ守れば燃えるゴミとして出すことは問題ないのだ!(参考:一般社団法人 日本木造住宅産業協会)
伐採後の処分を考えると専門業者に依頼が正解!
以上が私が自力で庭木を処分した時の経験談だ。
肉体的な苦労は許容できるが、(多くの方はこの苦労もふつうに許容範囲をオーバーしていると思うが)この処分完了までの時間的なロス・手間を考えると、費用を払ってでも専門業者に依頼した方がいいだろう。
特に私のように、筋トレの代わりになる等の特殊なモチベーションがない一般の方は、チェーンソーでも持っていない限り、絶対に専門業者に依頼するべきだろう!
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最後に
個人的には、庭木の伐採やスコップを使った穴掘り、根堀り等の土木作業は大好物だ!
器具を使った筋トレよりも、よほど実践的な動きで全身をくまなく鍛えることができるからだ。
しかも実益を伴っている!
だが、一般の方はやめておいた方がいいだろう。
費用対効果、作業の安全面を考えると、あまりにも効率が悪すぎるからだ!
最初からプロの専門家に依頼しよう!
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