防災関連メーカーとして日本でも急速に知名度が上がってきている「Greeshow」から、防災ラジオの2025年モデル「GS-298」が発売された。
実は筆者は旧モデル(GS-297)を持っている。
だが、 最新モデル「GS-298」がナニモノかも気になる・・・。
ということで、早速入手してみた。※①
本記事では、筆者の「GS-298」実践使用レビューを紹介しよう!
※①本商品はGreeshowから提供いただき、防災用品をたくさん持っている筆者独自の目線でレビューを実施した!
Greeshowの防災ラジオ「GS-298」は
- 見た目のワイルドさが一段パワーアップ
- 防水性能が大幅に向上
- 使いやすさは旧モデル同様GOOD!
これから購入するなら断然「GS-298」の方がおすすめだ!
GS-297 vs. GS-298 違いは?
早速旧モデル「GS-297」との比較形式で解説していこう。
| 商品 | ![]() GS-298(2025年モデル) | ![]() GS-297 |
| サイズ/㎝ | 14 x 4.5 x 6.5 | 13.3 x 4.3 x 7.4 |
| 重量/g | 253 | 252 |
| 電池容量/mAh | 2000 | 2000 |
| 受信機能 | SW/AM/FM | SW/AM/FM |
| ライト | 懐中電灯/LED/SOS | 懐中電灯/LED/SOS |
| 入力性能(Type C) | 5V/2A | 5V/1A |
| 出力性能(Type A) | 5V/2A | 5V/1A |
| 手回し充電 | 〇 | 〇 |
| ソーラー充電 | 〇 | 〇 |
| イヤホンジャック | 〇 | 〇 |
| 防水性 | ◎( IPX4) | 〇(IPX3) |
| 価格(定価)/円 | 4,980 | 4,980 |
外観・サイズ感


比較表および上の写真を見ていただくとお分かりのように、サイズ感や重量に大きな変化はない。
若干大きくなった感があるが、実際に手に取った感覚ではそれほど大きな差異ではない。
だが、アーミーグリーン色の効果であろう、「GS-298」の方が一段とワイルドに感じる!

万が一の防災目的のみならず、キャンプ等のアウトドア活動でも使いたい派の方は外観にもこだわりがあるだろう?私も含め、この外観なら手元に置いておきたくなるはずだ!
防水性能が向上
今回大きく変わったのが防水性能である。
旧モデル「GS-297」でもIPX3とそれなりの防水性能をもっていたが、「GS-298」ではIPX4に対応しており、一段防水性を高めている。
IP※※って何?
IP規格について補足解説しておこう!

上の表のように、IP※※は防塵・防水性能の保護等級を数値化したものである。通常※※には数字が入るが、どちらかの性能試験を省略している場合はXと表示されることもある。最初の※が防塵性、次の※が防水性の等級を表している。数値が大きいほど耐性が高いと覚えておこう!
さすがに本レビューでは商品に水をひっかけたテストまではしていないが、、、IPX4達成により、水辺や天候急変に見舞われた時の心配点が大きく低減したと言っていいだろう。
入出力性能の向上
外部電源から本体への充電(Type C)や、スマホ等の外部機器への給電(Type A)スピードは、早ければ早いほどありがたい。
「GS-298」では電流値が2A対応となり、旧モデルに比べて充電効率が50%も向上している!
Greeshow 【GS-298】 実践使用レビュー
ここからは実際に筆者が「GS-298」を使ってみた実践レビューを紹介しよう!
操作感

まず旧モデルで私が絶賛していた「無骨な外観」の象徴「オフロードチックな歯車形状のダイヤル」を、新モデルでも見事に引き継いでくれたことに感謝申し上げたい!※②
※②あくまでも筆者の個人的な思い入れである!


ダイヤルには突起がついているので滑ることなくスムーズに動かすことができる。
尚、旧モデルではバンド選択がスライドスイッチタイプだったが、プッシュボタンタイプに変更されていっそう使いやすくなっている。
受信感度
一般的によく使用するであろうAM/FMの受信感度は、旧モデル同様とても良好だ。
ただし、SW(短波)はチューニングポイントが狭く、ダイヤル方式で合わせるのがとても難しい。筆者は普段SWを使うことはほぼないが、SWを重視する方はデジタル方式の方が合わせやすいと思う!
チューニング方法ついて一言
ラジオのチューニング方法にはデジタル方式と、ダイヤル(アナログ)方式がある。
本記事で紹介しているGS-297、298は、ともにダイヤル方式が採用されている。
チューニングのしやすさという点では自動で最適ポイントを探してくれるデジタル方式に軍配があがるが、ダイヤル方式には以下のメリットがある。
- 構造が単純なので故障しにくい
- 消費電力が小さい
- 自分で操っている感がある
特に①については過酷な環境が想定される災害時や、キャンプ等のアウトドア活動では重要な要素だ。
デジタル方式は精密部品が多く使われるので、一般に耐衝撃性や水気に弱いのだ!

なので、災害時をメインに備えておきたい方はダイヤル方式、普段使いも存分に楽しみたいならデジタル方式を選択するのがいいだろう!もちろん、私のように両方持っているのがベストだ!
デジタル方式の防災ラジオならGreeshowの最新モデルが使いやすい。同じく筆者が実践使用レビューしているので、興味がある方はこちらの記事もあわせてどうぞ!
4つの電源確保
旧モデル同様、「GS-298」も防災用途に特化しているので、しっかりと4つの電源機能がある。
①リチウムイオンバッテリー


大容量(2000mAh)のリチウムイオンバッテリーを搭載。
旧モデルは工具を使わずに電池を取り出すことができたが、「GS-298」は精密ドライバーを使って取り出す方式に変更されている。
おそらく耐防水性の向上と容易に取り出せないように安全性に配慮されてのことであろうと想像する。
尚、実際に精密ドライバーを使って電池を取り出してみたが、旧モデルと同じタイプが採用されているようであった。
もちろん、電池にもPSEマークが入っているので安心だ!
②手回し発電

チョット大変だが、頑張って自力で発電することもできる!
使わないときは違和感なく取っ手が本体に収まっているので旧モデル同様使い勝手がいい。
手回し充電だと満充電までどれくらいの時間がかかるのか?
マニアックな方に向けて、手回し充電でフル放電状態から満充電までどれくらいかかるか計算してみたので紹介しておこう。

考え方さえ理解できれば計算自体はとても簡単だ!
前提① 人が手回しで発電できる出力は5W程度(と言われている)
前提② 内臓バッテリー容量: 2000mAh=2Ah(メーカー仕様に記載)
前提③ 定格電圧:3.7V(メーカー仕様書に記載)
内臓バッテリーのフル充電容量をWhで表すと・・・
2Ah × 3.7V = 7.4Wh
手回し発電による出力が5Wだとすると・・・
7.4Wh ÷ 5W =1.48h
つまり、1.5h程度ひたすら回し続ければフル充電できるってことになる!

なかなか大変なので、万が一の時は複数人で交代しながら発電することになるだろう!
③ソーラー充電

ソーラー充電機能もしっかりと備わっている。
天気が良い日は太陽にかざしておけば勝手に充電してくれるので楽チンだ。
ただし、真夏の炎天下にむやみに放置し続けるのはおすすめしない。リチウムイオンバッテリーは高温環境に長時間さらされると著しく性能が劣化する。夏場にソーラー充電機能を使用するのはほどほどにしておこう。
④USB充電/給電

すでに解説した通り、5V/2Aに対応したUSB充電・給電により、ストレスなく機器に電力を満たしてしてくれる。
イヤホンジャックも装備!
前項④USBの写真に写っている真ん中の丸い部分は3.5mmイヤホンジャックだ。
大規模災害では混雑した避難所で過ごすこともあるにちがいない。
このような時に、イヤホン対応であれば、周りに迷惑をかけることなく静かにラジオの情報を聞くことができる!これは重宝するだろう。
ライト機能

ライトの光源は上下2つある。
旧モデルは上側に懐中電灯、下側にLEDライトだったが、「GS-298」では配置が逆になっている。
理由は???ちなみに両方で点灯比較実験してみたが、見やすさは大差なし!
また、旧モデルではボタンを2回押すと点滅モードがあったが、「GS-298」では点滅モード単独機能はなくなった。
その代わり、全灯モードが新たに追加されている。
点滅モードはボタン長押し時のSOSモードの際に発生するので、完全に廃止されたわけではない。
懐中電灯モード
光源の下の部分は懐中電灯モードだ。

上の写真のように、通常の懐中電灯と同じ感じで使うことができる。
ハイパワーのリチウムイオンバッテリー仕様なので、とても明るい。
災害時の停電時はもちろん、普段使いでもとても重宝するだろう。
LED(広角)モード
光源の上の部分はLED(広角)モードだ。

広範囲をほんのり照らすにはこのLEDモードが最適。
長時間点灯する際はこっちの方が断然便利だ。
全灯モード

「GS-298」で新たに追加された全灯モード。
写真では懐中電灯モードとの差がわかりにくかもだが、広範囲に明るさがしっかりと届いている!
まとめ
2025年モデルのGreeshow「GS-298」はとにかくタフでワイルド。
過酷な環境下にさらされることが想定される災害時やアウトドア活動にピッタリのモデルと言っていいだろう!
いうまでもなく、災害はいつ起こるかわからない。
早速あなたの防災セットに追加しておくことをおすすめする!





