毎年全国各地で開催されているキャンピングカーやハイエースのイベント。
筆者も楽しみにしているので、毎年のようにどこかしらで参加している。
2025年、この中の一つのイベントで、カスタムメーカーの「レガンス」のブースでついに「ガルウインドウ」実物を見てしまった。。。
本記事では実物を見てしまったため?に、即決した筆者のハイエース「ガルウインドウ」装着レビューを紹介しよう!
なぜ【ガルウインドウ】?
筆者のハイエースは4型200系スーパーGLの両側スライドドア仕様である。


購入当初から登山を兼ねた車中泊をメイン目的としていたので、後部座席に窓がほしかったのであるが、両側スライドドアの利便性も捨てがたく、結局窓はあきらめていた。
ハイエース新車納入時の両側スライドドア仕様に小窓設定はない。

また、もう一点、小窓ユーザーには申し訳ないが、あの小窓はどう見てもハイエースのスタイリッシュな美観を乱しているような気がして、、、後からカスタムで小窓付きガラスに交換する手もあったのだが、どうもその気にならなくて、、、スルーしたまま月日が流れていった。
そして2025年初、レガンスから「ガルウインドウ」なる商品がリリースされる(もちろん車検対応商品)というネットニュースを見て、超絶気になっていた。
やっぱり車中泊では後部座席にも窓が欲しい
今年も結構な頻度で車中泊登山遠征を楽しんでいる。
特に夏場は快適な眠りを迎えるために、車中泊地(まあ、9割以上は登山口だが)に到着すると、いの一番に運転席・助手席に網戸を設置、加えてリアドアにも網戸を設置した後、少しだけ解放してロックする作業を行う必要がある。
これらの作業はどれも簡単な作業ではあるが、何度か車を出入りする必要があるのでそれなりの労力を要する。
特に車中泊地への到着が夜遅い時間になったときは、真っ暗闇の中ヘッドランプに近寄ってくる虫キングと格闘しながらの作業となり、、、けっこう手間に感じることも多かった。

やっぱり車中泊では後部座席に手軽に車内から開閉調整ができる窓がほしい!
【ガルウインドウ】の実物を見てしまった!
そして2025年に開催されたイベントのレガンスブースで、筆者は「ガルウインドウ」を装着したハイエースを見てしまったのである。
もちろん、上下・左右・表裏すべての角度から食い入るように確認させてもらった。
ネットで見たときは半信半疑だったが、その完成度の高さに感動してしまった!

それから丸一日、私の頭の中は完全に「ガルウインドウ」がリフレイン状態となってしまい、、、ことあるごとに「ガルウインドウ」と口ずさんでいる自分に気づいたのであった。。。
税込み350,000円前後+取付工賃(この時はまだどれくらいかは?であったが、筆者の施工先では税込み200,000円前後だった!)は、正直しり込みするような金額ではあるが、、、悩んでいても精神衛生上よくないだろうと(勝手に思い込ませて)、、、翌日速攻で注文したのであった!
早速ネットで注文!
筆者は何事にも決断したらそれに向かって突き進むタイプだ。
早速ネットで注文すると、メーカーから運よく「在庫があるのですぐに出荷できる」との連絡があった。
筆者が注文した時は、次回入荷予定は来年1月頃と注意書きがあったので、数カ月程度待つことを想定していたが、本当にラッキーだった。
尚、大型商品なので、個人注文だと運送会社(西濃運輸)止めとなる。自分で取りに行くことになるので注意しよう。
これが【ガルウインドウ】だ!
早速届いた現物を紹介しよう!


まず想像していた以上に重量感がある。
これほどしっかりしている造りなら高価な価格も納得だ!?
(施工をお願いしたガラス屋さんもそう言ってた!)


ご丁寧にも、取付作業に使う木片も複数入っていた。
接着剤が硬化するまでクランプとねじ止めでガッチリ固定するためだ。
尚、付属の説明書に施工方法を詳細に紹介しているユーチューブ動画にアクセスするQRコードなどの情報もある。施工先に見せると依頼がスムーズにいくだろう。




この状態でいろいろいじってみたが、あらためてしっかりした造りであることと、シェードと網戸のスムーズな動き・緻密な設計に感動した。

これは今すぐにでもハイエースに取り付けたい!でも自分で施工するのは絶対に不可能なレベルだな!
自動車用ガラス屋さんに施工の相談
筆者はこれまで様々なカスタムをDIYで実践してきたが、さすがにガラスを交換するレベルの作業をDIYで完結する自信はない!
もしもDIYで取り付けようと考えている方がいたら(板金屋さんや建具屋さん等その道のプロ以外)やめておいた方が良い。筆者は特別に少しだけガラス屋さんでの作業工程を見せてもらったが、専用工具やそれなりの人数がそろっていないと(そもそも大きくて重い)まず不可能なレベルだと思った!
ということで、近くの車用ガラスの取り付けや修理を行っている「〇〇〇〇ガラス」にコンタクトをとり、交渉してみた。
当然ガラス屋さんにとってもこの手の作業は初めてになるので、現物を見せる前は少々難色を示していたが、取り寄せた現物と取付方法を紹介しているユーチューブ映像を見せると、ガゼンやる気になってくれた!
施工費用は税込み200,000円前後と、思ったよりもだいぶ高額だったが、これで商談成立!
結局本体と合わせて総額 税込み550,000円前後であった!

これを高いとみるか妥当と見るか(どう見ても安くはないが!)はその人次第だろう。私は今後も全損事故でもしない限り、今のハイエースに一生乗り続けるつもり(某TV番組の愛車遍歴的に言うと「イチズーさん」)なので、そう考えると早く導入して使いまくった方がお得だと判断した!
ついにハイエースに装着!
ガラス屋さんに車を引き渡し、丸二日間で作業を完了してもらった。
ちなみに、「ガルウインドウ」は助手席側の後部座席一択となる。
では気になる取付後の状態を紹介しよう!
わかりやすいようにガルウインドウ装着前後の比較形式で紹介する!
外観(窓を閉じた状態)




施工を終えて車を自宅に持ち帰った時の我が家の最初の会話が象徴的なので、紹介しておく。

あれ、結局窓付けなかったの?

お、やっぱそう?
今回のカスタムが「狙い通り成功裏に終わった」ことをこれほど的確に表現したやり取りは他にはないだろう!?
しかも、妻はどの窓をカスタムしたのかわかっていないので、ハイエースの周囲をマジマジと2周ほどして上の言葉を発しているのだ!
つまり、それくらい違和感を感じさせない出来栄えに仕上がっているってことだ!
だが、事情が分かっている人がよーく見ると、、、フロント側の上部とリア側がわずかにツラから外れているのがわかる。


ココについてはガラス屋さんも最大限に努力してくれたが、もともとのパーツがガラス+金属板の構造になっているので、その厚み分はどうしてもカバーできないとのことだった。
筆者もイベント会場で見たときに、この部分がわずかに出っ張っているのを確認していたので、これが限界なのであろうと納得した。

だが、繰り返すがガルウインドウのガの字も知らない人が見れば、全く気づくことはないレベルの仕上がりだ!「ワンダフォ~」としか言いようがない!
外観(窓を開けた状態)


車内側から左右2か所のボタンを同時に押すとカチッとロックが外れて窓を開けることができる。


安全のため、通常は窓の開閉範囲が20㎝程度に収まるように、ストッパーがつけられている。
もちろん、このストッパーはドライバーとレンチで簡単に取り外せることができる。
通常モード(ストッパー使用)



全開モード



まさに開かずの扉が開いたという表現がぴったり。
ハイエースの窓がパカっと開いたときは、感動すら覚える!
開口面積が大きいのでストッパー使用の状態でも一気に風が抜けるのがよくわかる。
ましてやストッパーを外した全開モードでは言うまでもない。
まるでキャンピングカーみたいに見た目もかっこいいではないか!?
純正品と見間違えるほどで、後付け感も一切ない!

窓を開けた状態でもスライドドアを開けることができる。絶妙な設計だ!
このクオリティーならショッピングモールや道の駅等で無駄に超絶アピールしたくなる気持ちもわからないではないが、全開すると+55㎝と、超幅広になるので、周りに車や人がいるときは控えめ(ストッパーレベル)に収めておいた方がいいだろう!アピールしすぎて車にぶつけられては元も子もない!
車内側から






筆者の「ガルウインドウ」購入の決め手は、もちろん
「ハイエースの開かずの窓をスタイリッシュに開けたい」
というのが一番であったのだが、
「シェードと網戸の出来栄えがとてもよかった」
ことが最後のひと押しとなったことを付け加えておこう。

これなら車中泊地やちょっとした休憩でも素早く窓開放モードに移行できるし、状況に応じて車内から自在に調整することもできる。何よりも即戦力で使用できる!
尚、オプションの換気扇(ダブルサイドファン)も気になるが、筆者は必要性を感じたらDIYで自作しようと考えているので、今回はスルーした。
気になる点は?
正直満足ばかりで今のところ気になる点はほぼない。
一点、まだ装着後に高速道路を使っていないので、なんともだが、数mmとはいえ窓が出っ張っているので、
「もしかしたら100㎞以上の高速走行時に多少の風切り音がするかもしれない」
という小さな心配くらいだ。

追記:その後高速走行での検証の結果、風切り音は発生しないことが確認された。代わりと言っては何だが、ダート道のような悪路走行中や段差でカタカタと音がする。網戸かシェードから音が発生していると思われるが、これは架装されたキャンピングカーあるあるなので私は一切気にしないことにしている。
まとめ
ハイエースを入手して約10年、後部座席の窓については悶々としてきたが、ついに見た目と機能性を両立させた理想的な窓「ガルウインドウ」を導入することができた。
この窓を年に数回程度使うだけなら導入を躊躇するお値段だろうが、筆者のように毎月どこかしらに出動するほどのヘビーユーザーならアリではないかと思う?

なによりも、イベント会場以外でこのガルウインドウを装着したハイエースにまだ一度もお目にかかったことがないレア感もいい!(本記事で紹介していることと少々矛盾が生じているが・・・まあいいだろう)
これから冬に向かうと活躍の機会少なくなるが、春から夏に向けて車中泊で活躍し始めたら「ハイエース車中泊登山遠征」の中で都度紹介しよう!




