ちまたでは、
「コスパ最強の登山服はワークマンのウエアだ!」
などと言われている。
「本当なのか?」
と思う方も多いだろう。
本記事ではワークマンのウエア(夏・冬用ズボン、長袖シャツ、防寒着、T-シャツ、メリノウール下着など・・・※①)を長年(下着以外はかれこれ10年以上)愛用して登山を続けている筆者のレビューを紹介しよう!
※①本記事ではレインウエアは評価対象外である。筆者はレインウエアはプロモンテの3Lを愛用しているので・・・
本記事の結論(あくまでも筆者の結論だ!):
ただし、何が何でも耐久性が最優先!という方は有名ブランドを選択することをおすすめする
【ワークマン】ウエアとの出会い
筆者の登山歴はかなり長い。
30年以上前の某大学山岳部に入部して以来、社会人になっても趣味としてチョクチョクたしなんできた。
社会人になって、給料がもらえるようになった頃は、チョットお高いノースフェイスのウエアが特にお気に入りだった。
ウエア以外でもザックや小物類など、基本ノースフェイスの商品があれば、何でもそろえるのがお決まりであった。

もちろん信頼のおけるブランドというのもあるが、ネームとロゴが特に気に入っていたので、こればかりは誰が何と言おうと譲れるものではなかった。
「ノースフェイス」ウエアとの惜別・・・
筆者は多趣味なのだが、、、その中でも一番のライフワークとしているのが筋トレである。
登山と筋トレはあるところまでは比例して補完的な効果があるのだが、やり過ぎる(筋肉で体重が増える)と心肺機能的に不利になる。

おそらく、あなたも本格的な登山者で筋骨隆々の人はほぼ見たことがないだろう?
筆者も北アルプス縦走路レベルの高峰で自分のようなタイプに出会った試しがない。

筋骨隆々のマラソン選手がいないのと同じだ。登山を趣味としている男性、特に登りこんでそうなソロ登山者は軽やかな細身の人が圧倒的に多い!
そういう意味では筆者はかなりレアな部類であろう。
社会人になったばかりの20代の頃は体重60㎏くらいだったが、ビッグスリー(ベンチプレス・スクワット・デッドリフト)を中心にフリーウエイトで鍛えた結果、40歳前後の頃には85㎏くらいまで増量していた。
もちろん脂肪で増えたわけではないので、かなりメリハリのきいた体形だってことになる。
なので、30代後半くらいからお気に入りのノースフェイスのウエア選択に、以下のような重大な問題が生じてきた。
- Tシャツや長袖シャツは最大サイズでも胸、肩、背中周りがパッツンパッツン
- ズボンはケツと太もも周りがきつくて、登山で脚をスムーズに上げることができない
ちなみに、これはノースフェイスに限ったことではない。
他の有名登山ブランドのウエアも日本人向けのサイズ(せいぜい3L)で筆者に合うものはなくなっていた。
そのような時に出会ったのがワークマンだった!
「ワークマン」ウエアの良い点(サイズの視点)
ワークマンのウエアは、サイズに関して下記の良い点がある。
日本人向けのウエアのサイズ展開では、たとえ4Lがあったとしても、やたらと丈が長くなるだけで、肩周り、胸周り、腕回りは大して変わらないことが多い。
これに対して、ワークマンはしっかりと筋肉質な体形にもそれなりにフィットしてくるのである(なぜかは?服の型が違うのか?)。
以降、現在まで筆者の登山ウエアはワークマン一色となったのだった・・・

尚、私も50代になって登山ボディーに変身させるべく、今は体重をあえて80㎏以下に絞っている。なので、最近はワークマンの3Lサイズがちょうどいい感じだ!
【ワークマン】のウエアを長年使ってみて・・・
ココからはワークマンのウエアを10年以上使ってきた筆者が感じている良い点・悪い点(メリット・デメリット)を赤裸々に紹介しよう!
良い点(メリット)
とにかく安い。有名登山ブランド品の半値以下でそろえることができるものばかり。しかも安いだけではなく、とても機能的なのだ(生地の質感・ポケット・通気性など)。ジッパーも重要な部分は信頼のYKKを使っているので、クオリティーもしっかり考えられている。もちろん一般に登山向きではないコットン(綿)は一切使っていない。


筆者は毎年シーズン初めにワークマンの店舗巡りをするのが恒例となっているが、毎年デザインや機能のバージョンアップが見られる。分野は違えど、サラリーマン時代に商品開発部のマネージャー(電気デバイス関係)を経験してきた筆者から見ても、商品開発力はなかなか素晴らしいと思う。


悪い点(デメリット)
ワークマンの商品は、シーズン後に在庫を残さない売り切りでよく知られている。これは売る側としては商品の飢餓感を醸し出すことができるし、在庫を持たないというコスト管理面で望ましいことであろうが、購入する側から見るとけっこうストレスだったりする。何しろシーズン初めに新商品が出てきても、1週間くらいで在庫切れ(特定のサイズ)になることもあるのだ!特に3Lあたりはもともと数が少ないのか、購入者が多いのか?早めにサイズ切れになることが多い気がする。




上の写真のカモ柄2Wayズボン(3L)は2025年の新商品だが、1件目は売り切れ、2件目のワークマンPlusでラス1でゲットした(店長に聞いたら取り寄せ在庫も無しとのこと!)。まさにギリセーフ!
生地の質感は良いのだが、耐久性(特に夏用の薄い生地)はやや劣るかもしれない?今回、夏用ズボンを新調したのは、これまで使っていた2Wayズボンが、昨年の秋頃、岩山を時々ズリズリケツをつけながら下山していた時に、穴が空いたからである。

まあ、3年くらいハードに使ったので、有名ブランド品でも同じような運命にあったのかもしれない。なので、「やや劣るかもしれない?」としておいた!
ワークマンのTシャツには背中に反射シールが付いている商品がある。これは1年くらい使って頻繁に洗濯をするとポロリと剥がれることを覚悟しておこう(下記写真参照)。



ただし、暗い夜道のジョギングには反射シールがあった方が良いと思うが、私のように登山用途で使う分にはどうだっていい。Tシャツとしての機能性は保たれているので私としてはデメリットではない!このTシャツは580円だが、2年程度着ても首元がヨレヨレにならないので、品質も悪くない!
まとめ
ワークマンのウエアは安かろう悪かろうではない!
デザイン・生地・機能性など細かな部分までしっかりと考えられている。
おそらく商品開発者は実用性も含めてかなり研究していると思われる。
もちろん、有名登山ブランドは厳しい条件の耐久試験をかなりやりこんでいるはずなので、絶対的な信頼性にはかなわないだろう。
だが、一般登山者が厳冬期以外で日本の山(日本百名山クラス)を目指す分には何の支障もないだろうというのが筆者の実感だ!
あなたも有名ブランドの登山ウエアが高すぎると感じていたら、ワークマンのウエアを選択肢に入れてみることをおすすめする!
他の人と被らない登山用テントをお探しの方はプロモンテのVLシリーズがおすすめだ!興味のある方はこちらの記事も合わせてどうぞ!

にほんブログ村