車にUSB電源ポートが標準装備されている車もそうでない車も、自分が使いたい位置にUSB電源ポートがあればいいのにと思ったことはないだろうか?
もちろん、無秩序に配線を張り巡らせて、ほしい位置に両面テープで貼り付ければ願いは簡単にかなうだろう。
だが、これではあまりにもセンスなさすぎでカッコ悪い!
本記事では空きスイッチパネルをうまく利用して、純正品のような外観でUSB電源ポートを設置する一番簡単なやり方を紹介しよう!
空きスイッチパネル(ホール)とは?
どのメーカーのどの車種でも、後でオプション機能を追加したときのためのスイッチ用として、余分にスイッチパネルを準備している(下記写真参照:筆者のハイエース)。

もちろん未使用の時はきちんとカバーがされている。

スイッチっぽいのでなんとなく押してみたことがある方もいるのではないだろうか?
運転席の左右に複数の空スイッチパネルがあれば、そこはUSB電源ポートの設置候補になり得る!
空きスイッチパネルを利用するメリット
USB電源ポートに限らず、車種専用のスイッチパネル用の商品があれば、純正品と変わらないクオリティーで設置することができる。わざわざこのためにカバー・パネルのどこかに穴を空ける必要もない。もちろん配線も一切見えない。シガーソケットはそのままなので、別の用途に使うこともできる。
USB電源ポートの取付方法
ココからは空きスイッチパネルにUSB電源ポートを取り付ける方法を、実際の作業と合わせて解説しよう!
- USB電源ポートを設置したいスイッチパネルを決める
- 電源をどこから取り出すか決める
- 電源〜スイッチパネルまでの配線を隠すため、運転席・助手席の足元カバーを外す(内張はがしがあると便利)
- ダッシュボードを外す
- 電源から配線をUSB電源ポート裏まで這わせる(うまく隠す)
- スイッチパネルのカバーを引き抜き、車種専用USB電源ポートに交換して配線接続
- カバー類を元に戻して完成!
必要な機器・工具
①設置場所を決める
まずUSB電源ポートをどこに設置するかを決める。
数カ所空いているスイッチパネルがあるはずなので、都合の良い場所に設置しよう!
本記事ではハイエースのアシストグリップを使ったスマホホルダーを設置した際に、「充電しながらスマホのGoogleマップを使う」という目的を達成するため、運転席右下のスイッチホルダーを交換してみた。

筆者が取り付けたメカ的で頑強な「East field」のスマホホルダーに興味がある方は、こちらの記事もあわせてどうぞ!
②電源をどこから取り出すか決める
USB電源ポート用の電源を取り出す場合、大きく以下の2つの方法がある。
- ヒューズボックスを使う
- ナビ裏から出ているUSB端子を利用する
①ヒューズボックス
車の電源取り出し方法の中では、これが最も一般的な方法だ。
筆者のハイエースの場合は、助手席の足元にちょうどいいヒューズボックスがある。
この中から、ACC電源に反応するヒューズを引き抜き、配線付きヒューズに交換すればよい。
ただし、この場合は12V → 5Vへの電圧変換機器が追加で必要(汎用品で購入できる)!


ヒューズボックスから電源を取り出す方法は、以前ドラレコを取り付けた記事で詳しく紹介しているので、この方法でやってみたい方はこちらの記事で確認いただきたい!
②ナビ裏から出ているUSB端子を使う
①の方法でもそれほど難しくはないが、車にカーナビを付けている方ならナビ裏から外部機器接続用のUSB端子の余りがあるはずだ(カー用品店で取り付けた場合、ダッシュボードの中まで這わせてくれている場合が多い)!

これがあれば、すでに電圧変換済(12V → 5V)なので、そのままUSB延長コードを使ってUSB電源ポートまで接続することができる!

一番簡単でおすすめの方法なので、本記事ではこの方法で紹介する!
③カバー類を外す
目的の空きスイッチパネルまでの配線を各カバーの裏に隠すため、関係するカバー類をひたすら外す。






ハイエースの場合(他の車種も同じはず)はクリップピンと勘合ロックでとまっているだけなので、内張はがしを使ってピンを引き抜けば、思いのほか簡単に外すことができる。
④ダッシュボードを外す
次にダッシュボードも取り外す。


ハイエースのダッシュボード(たぶん他の車種も同じはず)は、先に右側を押さえながら手前に引くとロックが外れ、簡単に引きぬくことができる。
⑤電源から配線をUSB電源ポート裏まで這わせる
ナビ裏のUSB電源〜運転席右下までは約1m以上の距離があるので、USB延長コードを準備しておこう。




ナビ裏のUSB端子のオスメスを接続する時に、USB延長コードがフニャフニャして下から引き上げにくいかもしれない。
この場合は筆者がやったように針金を呼び線として利用するとうまくいくだろう。
あとはひたすら足元のカバー裏に配線を引き回していくだけだ。
⑥スイッチパネルの交換 → 接続





スイッチパネルの交換・接続は実に簡単だ。
余った配線はいくら見えないところとは言え、そのままだと異音の原因にもなるかもなので適当にまとめて耐熱テープで固定しておこう!
⑦カバー類を元に戻して完成!



いかがだろうか?
まるで純正品のような収まりだと思わないか?
スマホホルダーとの位置関係もバッチリだ!
これで充電しながらGoogleマップのナビを使うことができる!

私は登山でもスマホの地図アプリを使うので、登山口でスマホがフル充電になっていないと困るのだ!これで心配無用!
まとめ
車のカスタムに慣れていない方は、カバーをはずしたりするのがたいそうなことのように思われるかもだが、やっていることは実に簡単で大したことではない。
本記事ではUSB電源ポートの設置例で紹介したが、もちろん他のスイッチも同じように設置することができる。
やり方が分かったところで、あなたも早速チャレンジしてみては?
車にソーラーパネルを設置したいと思ったことはないだろうか?興味のある方はこちらの記事もあわせてどうぞ!