戸倉第一駐車場で車中泊!日本百名山【至仏山(2228m)】登山~鳩待峠から周回コース

山行記録
ツルツルの蛇紋岩恐るべし!
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 前日、日光白根山(2578m)に登った後、鳩待峠の入り口、戸倉第一駐車場に移動して車中泊をし、翌日同じく日本百名山の至仏山(2228m)をソロで登山してきた。

 天気予報では☁/☔ということで、途中からレインウエアの出番を覚悟していたが、結局天気予報は半分外れ、なんとか雨に会わずに至仏山登山を完了することができた!

引用:山と渓谷オンライン

 移動手段:🚙(ハイエース)

山名至仏山
標高2228m
山と高原地図エリアNo13(日光)
備考日本百名山

日本三百名山の最新改版が2023年10月に上巻、2024年6月に下巻に行われた。前回は2017年だったので、私は購入を控えてずっと待っていた。おそらく次回は2030年以降に改版かと思われるので、購入するなら今だろう。

登山計画

 鳩待峠側から入山する場合、マイカー規制のため戸倉第一駐車場までマイカーで行き、ココから乗り合いバスで鳩待峠に向かうしかない。

 鳩待峠からは山ノ鼻経由で反時計回りに至仏山を登ることにした。

2024年10月2日(水)「戸倉第一駐車場」で車中泊
2024年10月3日(木)鳩待峠登山口‐山ノ鼻ビジターセンター‐至仏山山頂‐子至仏山‐鳩待峠登山口(下山)

車中泊(前泊)

 戸倉第一駐車場に前日の16時前頃到着。

 ここは24時間で1000円の駐車料金がかかるが、トイレの使用や安全に車中泊ができると考えれば安いものだ。

 また、24時間を超えると+1000円かかるので、あまり早くインすると、翌日ゆっくり尾瀬ヶ原の湿原散策や至仏山登山ができなくなる。

 なので、日光白根山の五色沼で昼寝をするなどして時間をつぶし、夕方頃自動ゲートを通過できる時間になるように調整した。

筋肉おやじ
筋肉おやじ

まあ、昼寝は時間つぶしというよりも単にポカポカして気分が良かったからであるが。。。

 ちなみに、戸倉第一駐車場は収容台数280台の大駐車場であるが、週末にはほぼ車で埋め尽くされるそうである。

 だが、この日は週中日なのと、翌日の天気予報が芳しくないためか、ガラガラ状態であった。

 おかげさまで、下記写真のように駐車場の最奥の方に止めた私のハイエース周辺には車はおらず、静かな車中泊が楽しめた。

今夜の寝床を確保。皆さん入口側に駐車していたが、私だけポツンと最奥に鎮座!

 ところで、、、登山遠征時の車中泊の夜の楽しみは、ささやかな宴である。

クーラーボックスに入れて持ち込んた食材達(カップ麺以外)で夕食
つまみを準備して、ささやかな夜の宴の始まり

 私の愛車ハイエースは、いすやテーブル等の装備に加えて電装系もDIYで車中泊仕様に改造しているので、いつも快適な車中泊が楽しめるようになっている!

広い自作テーブル(既製品のベッドキッドの裏側を合板で加工)と座椅子がとても便利だ!

 この日も、駐車中や運転中にハイエースの屋根で発電した電気をポータブル電源に蓄えておき、これを電源にしてT-falの電気ポットで湯を沸かし、カップラーメンや焼酎のお湯割りを楽しんだ。

登山口(鳩待峠) – 山ノ鼻 – 至仏山山頂

 10月3日(木) 天気:☁

 朝5時過ぎに起きて、軽く朝食(パンとヨーグルトが私の定番)をとって、乗り合いバスの始発に向けて準備。

 ところが、不覚にもゆっくりし過ぎて、朝一番の5時30分を逃してしまった。

筋肉おやじ
筋肉おやじ

というよりも、車中泊が快適過ぎて、5時30分始発に対して5時過ぎ起床っていうのが、そもそもあまかった。。。

 時刻表ではこの次の出発は6時30分となっていたので、チョットへこんでいたのだが、どうやら人数が揃えば出発するらしい。

 定員が揃ったところで、6時頃第2陣の乗り合いバス(ハイエースの一番でかいスーパーロング)で出発することができた。

乗り合いバスの乗車券売り場。片道1300円だ
ハイエースの乗り合いバス。5台以上並んでいた。週末はひっきりなしにフル稼働とのこと!

 20分くらい?で鳩待峠に到着。

 ココからいよいよ至仏山に向けて登山開始!

鳩待峠で身支度をして出発!
山ノ鼻経由は右、直接至仏山に行く場合は左。ほぼ全員が山ノ鼻経由だった
山ノ鼻まではこのような木道が延々と続く。夏がくーれば・・・の曲が頭の中で無限リピート!
水芭蕉の株と思われる植物周辺にシカの足跡が多数。これは大問題である!
30分くらいで山ノ鼻ビジターセンターに到着。ココからは有料100円トイレだ。PayPayが使えるので気軽に払える
至仏山に向けて出発!シカ除けゲートがあった。こういったゲートをもっと増やしてほしいくらいだ!

 山ノ鼻ビジターまでは緩やかな木道の下りが続くので気分良く歩けるだろう。

筋肉おやじ
筋肉おやじ

たぶん、みんなそうだと思うが・・・?この木道を歩いているとなぜか頭の中で「夏がくーれば思い出す・・・はるかな尾瀬ーーー・・・」の歌が頭の中で無限リピートしまくっていた!

 途中、水芭蕉の株と思われる植物が生えているところが点在しているのだが、おしなべてシカと思われる足跡が乱雑についており、水芭蕉の株も無残に食いちぎられていた。

筋肉おやじ
筋肉おやじ

私の長い登山経験の肌感覚としても、ここ数年で明らかにシカを見る機会が多くなってきた。シカによる高山植物の食害対策は待ったなしだと思う。ジビエ等でシカ肉を流通させるなど、シカの増殖を抑制すべきだと思う。

草紅葉と至仏山。この時は山頂まで見えていたのだが…
湿原の端までくると、ココからコースタイム3時間弱の急登が始まる!
至仏山は標高1600mくらいで森林限界らしい!低くね?
確かに森林限界の看板を境に、急に視界が開けた!うっすら紅葉しているが、例年よりもかなり遅いようだ

 至仏山は蛇紋岩で覆われているため植物が育ちにくいようで、標高1600m付近で森林限界となるそうだ。

 確かに森林限界の標識を過ぎたところから、急に低木地帯に変わった。

始発バスで30分以上前に出発した人たちをこのあたりで結局全員追い抜いてしまった。。。最近はゆっくり登山派だが、この日は天気が怪しいのでコースタイムの半分くらいで登っていたようだ
恐るべし蛇紋岩のツルツル!私の頭と同じくらい?
登りでは最後に見えた尾瀬ヶ原。ココから上はガスに突入して見えなくなった
頂上方面。ようやく傾斜が緩やかになってきた
至仏山に登頂!誰もいなかったので、どうやら一番ノリだったようだ!
残念ながら視界ナシ!

 それにしても、噂には聞いていたが、蛇紋岩の滑り易いこと!

 しかも、登山者の靴でピカピカに磨かれているため、どんな靴でも滑ると思う。

 今回、私はモンベルのアルパインクルーザーで登っているので、滑り難いとされるトレイルグリッパーのソールなのだが、それでも滑った。

 山頂部に近づくにつれて、ガスに覆われてしまい、結局山頂では真っ白で何も見えなかったのは残念だったが、まあこれも山登りの醍醐味だろう。

至仏山山頂 – 小至仏山 – 鳩待峠(下山)

 前日登った日光白根山では、頂上で30分以上のんびりしたのだが、至仏山では何も見えず、風も強くなってきたので、10分くらいで早々に下山開始!

 小至仏山(2162m)方面の尾根に向けて出発!

行く先の尾根方面は真っ白!
奇跡的に一瞬小至仏山(2162m)が見えた!
ひと登りで小至仏山(2162m)に登頂!
小至仏山を超えてしばらく行くと、気持ちの良い笹原になる。ガスの下に入って視界も良好になってきた
笠ヶ岳分岐。そのうち笠ヶ岳方面にも行ってみたいものだ
再び姿を現した尾瀬ヶ原。いつ見ても美しい!
遠くに幻の日本三百名山、景鶴山(2004m)も姿を現していた!
振り返って至仏山はやっぱりガスの中・・・
鳩待峠に到着。下山完了!
戸倉行の乗り合いバス乗り場。昼前で時間が早すぎたためか、人数がなかなかそろわず30分以上待ちぼうけ!

 小至仏山を過ぎて、標高が下がってくると視界が開けてきた。

 登山愛好家では「登れない幻の日本三百名山」として知られている「景鶴山(2004m)」も見ることができた。

 早く下山したのはいいが、だいぶ早く歩き過ぎたのか、バスに乗車する人数がなかなか揃わず、、、30分以上待ったが、結局定員まで集まりそうにないということで、運転手さんが出発してくれた。

筋肉おやじ
筋肉おやじ

もともとこの日は登山者が少ないっていうのもあるのだろう

最後に

 これで、10月の日光白根山と至仏山のセット、一泊二日の車中泊登山旅は終了。

 至仏山は天気予報がうまく外れてなんとか雨になる前に登りきることができた。

 雨の中であのツルツルの蛇紋岩地帯を行きたくはないものだ。

 至仏山は何年か前に登った燧ケ岳から見た時に、いつかは登りたいと思っていた山だったので、景色は見えなかったが、私としては大満足の登山であった!

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