皆さんは登山時の心配事と言えば、何が思いつくだろうか?
天気、体力、ケガ、道迷い等・・・いろいろありそうだが、人によってはトイレ問題が最大の心配事になるのではないだろうか?
男性であれば「小」の方は、まあそれほど困ることはないだろうが、「大」の方はやっかいだ。
一般的に男性はおなかがゆるくなりがちなので、よけいにそう考える人が多いのではないだろうか?
私もその類だ。というよりも、私の場合は、普通の人よりも多く食べるので、代謝が良いということなのかもしれないが。
本記事では、そんな方々に役立つ携帯トイレ【ポイレ】の実践使用レビューを紹介しよう。
【ポイレ】をザックに入れておくだけで大きな安心感が得られること間違いなしだ!
登山におけるトイレ事情今昔
昔(20年以上前)のトイレ事情
今から約30年ほど前、私は某大学の山岳部で登山を始めたのであるが、その頃は登山中のトイレと言えば、部員全員がいわゆる「キジ撃ち」専門だった。女性でいえば「お花摘み」だ。
この記事を読んでいただいている方々は、おそらく登山通だと思うのでご存じかと思うが、念のため補足しておくと、どちらも山で便用を足すときの隠語だ!
当時は今ほど登山者が多くなかったからまだ許されていたのかと思いきや、総務省の統計データ(行動者率)からの推定では、どうやら登山者数は逆に減っているようだ(平成8年との比較)。
改めて思いかえしてみれば、確かに当時もそれなりの登山者はいたが、今ほど初心者風の人はいなかったというのが正しい印象なのかもしれない。
昔はクロウトの人が多かったためか、ある程度登山者間で「この行為」は理解されていたし、それなりのマナーも保たれていたので、問題になることも少なかったということか?
最近のトイレ事情
ところが、最近は老若男女問わず、明らかに初心者風の人が登山をしているように見える。
初心者風のソロ登山の人も多い。
それ自体は喜ばしいことであり、むしろWelcomなのだが、山のルールが山岳部や山岳会などで伝承され難くなっている最近の状況では、トイレ事情も昔のように野放しでは立ち行かなくなってきたのだろう。
百歩譲って、森林地帯では「ブツ」は土を被せておけばそのうち消滅するだろうが、使ったティッシュペーパーは当分の間分解されずに残り続けるのだ!
これがまた登山道では目立つ!せっかくの気持ちいい登山が台無しだ!
また、標高が高いアルプスの稜線などでは「ブツ」の分解もされ難いことは容易に想像がつくだろう。
登山に携帯トイレを持参
社会環境や意識の変化により、私も「キジ撃ち専門」から「携帯トイレ」を持参するようになった。
最初は車中泊用の「万が一」のために愛車ハイエースに常備していた比較的大き目のタイプをそのまま登山に使用していた。
これはこれでいいのだが、携帯するには嵩張るし、使うにも使いづらかった。
上の写真のポケットティッシュと比較すれば大きさがわかるだろう。
やはり、一回分が個別梱包され、携帯時はできるだけコンパクトなタイプの方が登山用途には向いているのだ!
最終的にたどり着いた携帯トイレ【ポイレ】
いろいろ試した結果、最近は「ポイレ」という商品に落ち着いている。
【ポイレ】の特徴
「ポイレ」の特徴を以下にまとめてみたので、早速紹介しよう。
ポイレの特徴
- コンパクトな収納形態
- 一回分毎の個別梱包(オールインワン)
- 大きな黒ビニール袋
- 一回当たり100円台という高コスパ
①コンパクトな収納形態
写真を見るとお分かりのように、サイズはポケットティッシュよりもコンパクトだ。ザックの雨蓋に入れておくにしろ、ズボンのポケットに忍ばせておくにしろ、コンパクトな収納形態であることは絶対条件だ。
②一回分毎の個別梱包(オールインワン)
もちろん一回分毎に個別梱包され、この中に凝固剤と収納ビニール袋の一回使用分が入っている。
個別梱包されていることで、実際の使用時の使い勝手がとても良い。
③大きな黒ビニール袋
登山用携帯トイレは他にもネットで様々な商品があるが、収納袋が小さいものが多い。
実際に使ってみるとわかるのだが、小さい収納袋は、いざと言うときに非常に心もとないのだ!
そもそも、携帯トイレを使うようなときは最後の最後の手段というときが多い。
しかも無風の穏やかな時ばかりではないのだ。
天気が悪い日には登山用ズボンの上に、レインウエア等嵩張るウエアを履いていることもあるだろう。
風がビュービュー吹いている稜線付近ってこともある。
このようなシチュエーションでギリギリサイズの幅狭の用足し袋の上に、周囲を気にしながら急いでかがむ自分の姿を想像してみてほしい。
とても心もとないだろう?
この点、「ポイレ」はビニール袋がごみ袋の(大)程の大きさなので、雑に広げても外すことなく安心して用を足すことができるのだ!
これだけ大きいと、逆に外す方が難しい!
また場所によってはトイレはないが、携帯トイレブース(穴あきの椅子があるところが多い)だけは設置しているところもある。
このような場所では、ポイレのビニール袋だとそのまま椅子にセットすることもできるのだ。
④コスパが良い
ポイレはまとめて購入すればするほど一袋当たりの単価が安くなり、お得感が増す。
私は最初は10回分セットで購入してきたが、最近登山に行く頻度が増えてきたので使用ペースが早くなってきた。
下界でも災害時の非常用途としても使える(様式便器でも使える)ので、直近では50回分の購入に変更したばかりだ。
ちなみに10個セットだと一袋あたり170円前後、50個セットだと130円前後になる!
「ポイレ」実践使用時の注意点
黒ビニール袋だけでも凝固剤が固まればほとんど臭いはしなくなるが、固まるまでの間は少し臭いが気になるかもしれない。
また、登山で数日間縦走する時などは数回分をまとめておきたくもなくだろう。
なので、私はジッパー付きのビニール袋を携帯トイレ用として一つ持っていくようにしている。
袋の大きさは登山日数に応じて変えればいいだろう。
写真のものでもキチンと入れれば3回分は収納可能だ!
最後に
携帯トイレを携帯して登山するようになって、いざとなったらいつでも用を足せるという安心からか、変なプレッシャーがなくなったような気がする。
低山の樹林帯では、少し穴を掘って「ブツ」に土をかけて処理することも許されると思うが、使ったティッシュは絶対にビニール袋に入れて持ち帰ろう。
携帯トイレの使用も、使ったティッシュの持ち帰りも最初は抵抗があるかもだが、一度やってみると何のことはない。
むしろ自然環境に配慮しているという自負で、すがすがしい気分で登山ができるのだ!
皆さんも携帯トイレを持参し、自然環境に配慮しながら登山を楽しもう!
にほんブログ村
コメント