狭い庭でも大型プランターがあればたいていの野菜を育てることができる。
本記事では強度の高い「金属製の大型プランター」を、「塗装 → 組み立て → 再塗装」した後、実践使用するまでの様子を紹介しよう!
本記事で言いたいこと!
庭をスタイリッシュに演出したい方は、プラスチック製よりも「金属製プランター」の購入をおすすめする。この際、新品購入時に必ず自分で再塗装しよう!そうすればベース色にこだわる必要もなく、自分の好きな色にカスタムできるし、長期の腐食耐性もバッチリ!まさに一石二鳥である!
【大型プランター】購入の経緯
筆者は庭付き戸建て住宅に住んでおり、小さいながらも家庭菜園スペースはある。
だが、これまでイチゴ作りは小型のプランターを複数個そろえて行ってきた。


小型といっても(L70×W40×H30cm/個)とそれなりに大きいので、プランター1個当たり3株ほどのイチゴを植えてきた。
これだけでもワンシーズンで100粒程度のイチゴを収穫することができた!
だが、収穫後にランナーから子株を取った後に親株を引っこ抜くと、プランター全体に根が張り巡らされており、いかにも窮屈そうな状態であった(下写真参照)。

また、紫外線による劣化でプランターにもひび割れが目立ち始めたので、もっと強度の高い大型のプランターにリニューアルすることにした!
【大型プランター】選択の条件
今回筆者が選んだプランターの条件は以下である!
- L200≧ × W50≧ × H40cmくらいの細長い長方形タイプ
- 強度の高い耐腐食用に塗装された金属製
- 商品の色は一切気にしない!(後で塗装するので・・・)
①細長い長方形タイプ
イチゴ栽培のスペースはこれまでと同じく、家庭菜園として区切っているブロック外側の細長いスペースを予定している(下写真参照)。

通行などを考慮すると、長さ200cm≧、幅50cm≧までが限界だった。
また、イチゴの成長や収穫作業・メンテナンス性を考慮すると、高さはできるだけ高い方が良い。
②耐腐食用に塗装された金属製
プラスチック製品は、いくら耐候性をうたった商品でも数年で確実にひび割れ易くなってくるのは経験済だ。
また見た目もチープでイマイチ・・・
なので、今回は金属製を導入することにした。

もちろん、金属製もいずれは雨風で腐食することは避けられないが、耐食性に塗装された商品を選択し、かつ自分でも複数回分厚く塗装することで、相当年延命させることはできる(他の金属性のDIYで実証済!)
③商品の色は一切気にしない!
おそらく多くの方は商品の色に超絶こだわるのではないだろうか?!
特に本記事で紹介するような大型のプランターの場合、幸か不幸か庭での存在感はタップリある!
筆者が購入した商品も、ブラックやアイボリーが人気色のためか品切れ状態が続いており、ペールグリーンだけが長らく残っていた。
商品のコメント欄にも「ブラックはいつ頃入荷しますか」なんて書いている方もいた。

だが、私はどっちみち購入後に自分で再塗装するので、購入時の色は一切気にしなかった。再塗装時に好みの色を選択すればいいのだ!
みなさんも必要以上に色にこだわって再入荷を待つのはやめよう!時間の無駄だ!
購入した商品の紹介
先に解説した大型プランター選択の3つの条件をクリアーした商品がこれだ。


筆者は最終的にはダークブラウン色に塗装したかったので、本来であれば下地の色はブラック色がよかったのかもだが、在庫切れだったので迷わずペールグリーンを選択した。
中身をチェックすると、仕様図面に書いている品番とパーツに貼られているシール番号におかしなところがあったが、、、まあ、中国製品あるあるということで寛大な心で許しておこう!
もう一つ言うと、仕様書にもシワが入っていた。まあ、商品には影響しないので気にしない!

ご丁寧に作業時に手を切らないための軍手が入っていた!これは好印象だ!
組み立て前の塗装
金属製の商品を屋外で長く使用するには、自分で分厚い塗装を追加するのが一番だ!
この際、組み立て中にどうしても傷が入る可能性が高いので、全体を組み立ててから塗装する手もあるが、細部まで確実に塗装するなら、少々手間ではあるが、各パーツの状態で1回目の塗装を行なうことをおすすめする。
シリコンオフで油分除去
まず塗装する前にシリコンオフで油分をしっかりとっておこう。
もちろん作業は軍手をはめて行う。


シリコンオフは塗装・貼り付け系のDIYでは必須アイテムなので、是非常備しておきたい!
塗装(各パーツ状態)
1回目は全体に薄く広げる程度、乾燥後の2回目で厚めにしっかりと塗装しよう!



とりあえずこの状態で一晩放置して完全に乾燥させた!

もはやベース色のペールグリーンの「ぺの字」も見当たらないだろう?!
組み立て
お待ちかね、いよいよ組み立てだ!
大量のボルトとナットを使うので、無くさないようにあらかじめ深めのタッパーに出しておくのが良いだろう。


ネジ緩みが発生し難い形状に加工された緩み防止ナットが付属されていた。




ネジ止め箇所が多いので少々大変だが、作業自体は単純でだれでも出来るレベル。
筆者は全工程一人で行ったが、二人でプレートを支えながら作業すればもっと早く、効率よくできるだろう。
また、作業は付属の貧祖なスパナを使ってもいいが、作業箇所が多いので間違いなく指のハラが痛くなるし、せっかくの塗装にスパナがあたって傷がついてしまう可能性が高い。
ここは専用スパナを使うことを強くおすすめする!
スパナはさまざまなDIYで活躍する場面が多いので、サイズ違いで一式持っておきたい!

組み立て後に再塗装
組み立て後の状態だとネジとナットがむき出しになっているので、間違いなくココからサビが発生する。
また、組み立て時にどうしても傷がついてしまうので、この段階でもう一度全体を再塗装しておこう!



設置&土入れ
もともとあった小型プランターを移動させて、リニューアルした大型プランターを設置。
その中に400ℓ以上の大量の土をガンガン入れていく!



想像以上に土が入るので、畑スペースの土に加え、ホームセンターで購入して追加した!
イチゴを移植
一昨年購入した親株から今年もランナーで増やしてきた株(孫株、ひ孫株)を植え付けていく。



さすが大型プランターだ!
一つでなんとイチゴ17株ほど植え付けることができそうだ!

まだ15株程度余っているし、思いのほかいい雰囲気になったので追加オーダーして別の場所に設置することに決めた!

追記

数週間後、予定通りプランターをもう一つ追加した。
この時もペールグリーンしか在庫がないかったので、ベース色はペールグリーンを選択してダークブランに塗装した!

明らかに庭の雰囲気が変わった!自分色に塗装すると実用面に加えて、見た目の効果も大きい!
まとめ
金属製のプランターはメーカー側で塗装されて出荷されているからと言って、自分で塗装しないでそのまま使うのはかしこい選択ではない!
すぐにエッジや塗装されていないネジ・ナットやネジ止め等組み立て時にできた傷付近から必ず腐食してくる!
自分で塗装するのが面倒に感じる方は、残念だが金属製をあきらめてチープなプラスチック製を数年毎に交換しながら使う方がいいだろう!
筆者のように塗装が苦にならない(むしろ楽しい)方は、自分好みの色に合わせて丁寧に塗装し、スタイリッシュでカッコイイ家庭菜園生活を末永く楽しもう!