ようやく住宅街でソーラーパネルを積んだカーポート、いわゆる「ソーラーカーポート」をポツリポツリと目にするようになってきた。
電気代高騰やエコ意識の高まりとともに、「ソーラーカーポート」は今後ますます普及していくだろう。
本記事では、「ソーラーカーポート」設置を検討しているあなたに、「ソーラーカーポート」のメリット・デメリットをわかり易く紹介する。
メリットはともかく、デメリットもしっかりと理解した上で設置を考えよう!
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【ソーラーカーポート】について
そもそも「ソーラーカーポート」って何だろう。
そんなのカーポートで太陽光発電をすることに決まってるじゃん!
それはまあその通りなのだが、、、もう少し詳しく分解してみよう。
そもそもカーポートって?
まずカーポートって何だろう?
そういえば似たような言葉にガレージっていうのもあるな?
カーポートとガレージの違いは
カーポート:柱と屋根だけの簡易的な構造物で車を駐車するスペース
ガレージ:屋根+3方向以上を壁で覆われた駐車スペース
である。
意外と知らなかった人が多いのでは?
【ソーラーカーポート】って?
「ソーラーカーポート」はカーポートの屋根の部分に太陽光パネルを設置した駐車スペースってことになる。
尚、「ソーラーカーポート」といっても、大きく分けて2つの種類がある。
①屋根一体タイプ
文字通り、太陽光パネルと屋根が一体型になったタイプ。
太陽光パネル設置を前提とした屋根なので、一切のムダがなくスペース効率が抜群に良い。
また、都会的でスタイリッシュな外観も魅力的だ。
新築の家でよく見かけるタイプだね。
ただし、屋根一体タイプの場合は設置するパネルの面積によっては固定資産税が発生する可能性があるので注意しよう(詳細は後程解説)!
太陽光パネル搭載タイプ
カーポートの屋根に後から太陽光パネルを設置するタイプ。
屋根一体タイプと違い、太陽光パネルそのものが屋根を構成していないので、太陽光パネルの種類を選ぶ選択肢が広がるメリットがある。
また、太陽光パネルの角度調整の自由度が高いのも大きな特徴だ。
ただし、既存のカーポートに取り付ける場合、強度や形状の関係で取り付けできない場合もあるので、注意しよう!
【ソーラーカーポート】のメリット・デメリット
前置きが少々長くなってしまったが、いよいよ「ソーラーカーポート」を設置するにあたってのメリットとデメリットを紹介していこう!
メリット
「ソーラーカーポート」のメリット
- スペースの有効活用ができる
- しっかりと車を守ることができる
- 都会的でスタイリッシュに見えるタイプもある
- 電気代の削減に貢献してくれる
- 災害時の非常用電力として期待できる
- 環境に優しい
- 地方自治体の補助金や優遇制度が利用できる可能性がある
①スペースの有効活用ができる
すでに駐車場として使用している(使用しようとしている)スペースを利用するため、新たに土地を確保する必要がない。
②しっかりと車を守ることができる
よく見かける透明なポリカーボネートタイプの屋根よりも、しっかりと雨・直射日光を防いでくれる。
③都会的でスタイリッシュに見えるタイプもある
特に屋根一体型のタイプは、とてもスタイリッシュでおしゃれである。
特に新築の家に設置すると一段と映えて見える!
④電気代の削減に貢献してくれる
発電した電力を自家消費することで、自宅の電気代削減に大きく貢献してくれる。
また、余剰電力の売電については、一時期よりはメリットが小さくなってしまったが、これから設置する場合でも少なからず売電収入に貢献してくれる。
⑤災害時の非常用電力として期待できる
近いうちに必ずや発生するであろう大規模災害時の停電でも、天気が良い日中であれば電力を活用できる。
また、合わせて蓄電池を備えておくことで、災害対策をより強化することもできる。
⑥環境に優しい
あらためて説明するまでもないだろう。
再生可能エネルギーの活用により、化石燃料に頼ることなく電力を賄うことができる!
私も自宅電気の一部を太陽光発電で賄う生活をしているが、このエコ生活が何とも心地よいのだ!
⑦補助金や優遇制度が利用できる可能性がある
2025年1月時点、残念ながら個人向けのソーラーカーポート設置に関する国の補助金や優遇制度はない(民間事業者・団体は適時実施アリ(環境省HP))。
ただし、地方自治体の中には積極的な補助金や優遇制度を設けているところもある。
東京都の場合(一例)
例えば再生可能エネルギーの普及に熱心な東京都の場合、下記の手厚い補助金制度があるので紹介しておこう※。
※下記記載の太陽光発電システムはソーラーカーポートも含まれる
●事業実施年度:令和9年度まで(助成金の交付は令和11年度まで)
令和6年度申請期間:令和6年6月28日~令和7年3月31日まで
※事業期間中は、年度ごとに申請受付期間を設けている
ココでは東京都の例で紹介したが、他の地方自治体でも補助金・優遇制度を活用できるところはある!必ずあなたのお住まいの自治体の状況を確認しておこう。尚、補助金関連の制度はコロコロ変わるし、一般の人には非常にわかり難い(わざとわかり難くしているのでは?と疑うほどだ)ので、「トモシエ」のようなプロの専門業者に任せておくのが安心だ!
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デメリット
なんだか良さそうなイメージばかりだな。デメリットなんてあるの?
どんなに良さそうなモノ(人間でもだ!)でも必ずデメリットはある!しっかりと理解しておこう!
「ソーラーカーポート」のデメリット
- 初期費用が高い
- 設置に制約がある
- 発電量は天候に大きく影響される
- 初期費用回収までに長い年月がかかる
- 定期的なメンテナンスが必要
- 建築申請が必要になる場合がある
- 固定資産税が発生する場合がある
①初期費用が高い
屋根一体タイプにしろ、太陽光パネル搭載タイプにしろ、通常のカーポートよりも大幅に初期費用がかかる(後半に紹介するが、200万円以上はかかるとみておいた方がいい)。
また、「ソーラーカーポート」は太陽光パネルを屋根に設置すればすぐに使えるシロモノではない。
発電した電力を制御するパワーコンディショナー(パワコン)や蓄電池などの周辺機器も合わせて必要になる。
②設置に制約がある
まず屋根に太陽光が十分に当たる南向きで、かつ周辺に日差しを遮る建物や障害物がないことが絶対条件である。
また、既存のカーポートに設置するには強度や形状の問題で設置できない場合もある。
周辺環境への影響
太陽光パネルからの反射がまぶしい等、周辺住民から苦情が来たという設置の失敗例がネット上に散見される。非常にまれなケースだとは思うが、念のため設置周辺環境への影響がないか確認しておこう!
③発電量は天候に大きく影響される
日本では何週間も晴天が続くことはほとんどない。
また、設置する地域によっては、冬は雪に閉ざされて発電量が大きく低下する可能性もある。
訪問販売やチラシなどで、「当社のパネルは平均発電出力が〇〇kW前後なので、年間XXX円の電気代削減!△△年で初期費用を回収可能!」っていうのがよくあるが、決して鵜呑みにしてはいけない!きちんとあなたの地域に合わせた天候や売電・買電電力料金等が計算の前提になっているかを確認したほうがいいだろう。
④初期費用回収までに長い年月がかかる
初期費用を回収するまでには長い年月がかかることを覚悟しておこう!
途中で周辺機器(特にパワコンや蓄電池)の耐用年数オーバーによる交換が発生すると、想定以上に年月がかかるし、もしかしたら回収できないかもしれない?
また売電価格の基準となるFIT(Feed-in tariff:固定価格買取制度)は、制度導入当初は余剰電力を大盤振る舞いの売電価格で買い取ってもらえたが、今は二束三文の価格になっており、しかも年々下がり続けている(下記グラフ参照)
あちゃー。見事に右肩下がりだ!
なので、これから設置する場合、太陽光発電で得られた電力は、売電で儲けようではなく、蓄電池に蓄えながら自家消費メインで考えておくべきだろう(2024年の電気料金はおおよそ30~40円前後/kWh)。
⑤定期的なメンテナンスが必要
当然太陽光パネルが汚れると発電量が低下する。
また、雪が降る地域ではこまめに雪下ろしが必要になる(これは普通のカーポートでも同じだが)。
いずれにしても、太陽光パネルの定期的な清掃や点検は必ず必要になる。
もちろん、太陽光パネル以外の周辺機器(パワコン等)も定期的な点検が必要だ。
⑥建築申請が必要になる場合がある
基礎が地面にしっかり固定され、屋根があり、広さが10平方メートル以上であれば建築申請が必要になると考えておこう(参考文献:e-GOV)。
DIYで設置する人は超絶気にする必要があるが、さすがにカーポートをDIYで設置する人はいないだろう?
「トモシエ」のようなプロの専門業者に依頼するだろうから、建築申請関係は設置業者に任せておけばいいだろう。
これは「ソーラーカーポート」だからというよりは、該当するカーポートなら申請が必要ってことだからデメリットとは言えないだろうが、念のため・・・
⑦固定資産税が発生する場合がある
固定資産税とか税金って聞いただけでアレルギーなんだけど・・・
まあ、ほとんどの一般の方はそうだろう。FPの私がわかり易く解説しよう!
カーポートの場合
まず普通のカーポートの場合、固定資産税がかかるのだろうか?
実は普通のカーポートの場合でも、以下の4つの条件を全て満たした場合に固定資産税がかかる!
- 屋根がある
- 基礎が地面にしっかり固定されている
- 三方向以上を壁に覆われている
- 居住・作業・貯蔵に利用できる状態にある
あれ、これはガレージのことだな。じゃあカーポートは固定資産税はかからないんだね。ソーラーカーポートも大丈夫ってこと?
それが大丈夫ではない条件があるんだ。次に「ソーラーカーポート」で固定資産税がかかる条件を見てみよう!
「ソーラーカーポート」で固定資産税がかかる条件
「ソーラーカーポート」で固定資産がかかる条件は以下の2つをどちらも満たした場合である。
- 発電量が10kW以上
- 屋根一体型のタイプである
発電量10kW以上ってどのくらいなの?
イメージし易いように、カーポートの駐車台数で見てみよう!
駐車場サイズ | 発電量/kW |
---|---|
2台用 | 3.7~7.3 |
3台用 | 6.1~9.2 |
4台用 | 9.2~12.8 |
目安として3台用以下であればかからないんだね。
地方税である固定資産税の税率は標準税率(市町村で税率を変えることができる)だが、基本全国一律1.4%と考えておけばいいだろう。尚、ココで紹介した解釈も地域差はないと思うが、念のため、設置前に設置業者によく確認しておくことをおすすめする!
固定資産税がかかるからと言って、やみくもに発電量10kW未満にこだわるのもどうかと思う。例えば先に紹介したFIT制度は、発電量10kW以上だと産業用の区分になり、固定買取期間が10年→20年に延長されるメリットもあるのだ!
初期費用は何年で回収?
ところでソーラーカーポートの設置費用ってどのくらいなの?
「ソーラーカーポート」専門の設置業者「トモシエ」のHPでは以下のようになっている。
サイズ | 価格 |
---|---|
2台用 | 180~240万円 |
3台用 | 250~300万円 |
4台用 | 300~380万円 |
けっこうな価格だね。業者のチラシやHP見ると、〇〇年で初期費用を回収できるシミュレーションが載っているけど、難しそうだし、いつも前提条件が小さい文字で書かれているから見る気がしないんだよな!
OK!ならば私がわかり易く計算してみようか!
業者の初期費用回収シミュレーションは正しいのか?
「ソーラーカーポート」の訪問販売・チラシ・HPに必ずうたい文句として大きく載っているのが、初期費用回収にかかる年月だ。
本当に正しいのか?
特に発電量は各地の晴天率によって大きく変わるので超重要パラメータと言っていいだろう!
そこで、例として関東地方を前提に私がチョット試算してみたので紹介しよう!
計算前提:関東地方(東京・千葉・神奈川・埼玉周辺)の戸建て住宅(4人家族、2台駐車用カーポート)
〇ソーラーカーポートによる年間発電量
発電電力 | 5 | kW |
有効日射時間 (9時~15時とした) | 6 | 時間/日 |
年間晴天日数 (雲量8.5未満とした) | 215 | 日前後(都道府県別統計) |
この前提で計算すると、「ソーラーカーポート」による年間発電量は
5kW x 6時間 x 215日 =6450 kWh
となる。
〇自宅での年間電力自家消費量・電気代
電力使用量 | 436 | kWh/月(HTB ENERGY) |
年間電力使用量 | 5232 | kWh/年 |
電気料金 | 約35円(プランで異なる) | 円/kWh(東京電力) |
数値上は、年間の電力使用量5232kWh < ソーラーカーポートによる年間発電量6450 kWh
が成立するので、自家消費電力を全てソーラーカーポートからの発電で賄えると仮定すると、年間の電気代削減額は
5232kWh x 35円 = 183,120円※①
となる。
※①実際には梅雨時など曇りや雨続きで蓄電池が空になり、買電することも多々あるし、発電した電力を蓄電池に充電しきれないことだってあるので、あくまでも机上の計算上であることに注意!
〇余剰電力の売電
先にコメントしたように、売電収入はあまり期待しない方がいいが、一応計算に入れておこう。
前提:FIT売電価格(2025年~2029年:平均13円※②、2030~2034年:平均10円※②)、FIT終了後は売電しない
※②あくまでもFIT価格推移から私が決めた値。確定値ではない。
FIT対象期間中(10年間)の売電収入総額は
(6450 – 5232) x 13円 x 5年間 + (6450 – 5232) x 10円 x 5年間 = 140,070円
となる。
ココまで計算できれば、後はソーラーカーポートの価格(蓄電池や周辺機器も必要)次第で何年で回収できるかが簡単に計算できるだろう?
〇初期費用回収にかかる年数(あくまでも一例として)
ソーラーカーポート+蓄電池+周辺機器 | 初期費用回収までにかかる期間 |
250万円だとすると・・・ | 約13年 |
300万円だとすると・・・ | 約16年 |
350万円だとすると・・・ | 約19年 |
なるほど。前提次第でいろいろ変わりそうだけど、考え方はよくわかったぞ!
単純計算でも13年以上はかかりそうだ。しかも私の計算には機器の交換費用は一切入っていない。パワコンや蓄電池はいずれメンテ・交換が必要になる可能性が高いと考えておこう!なので、周辺設備機器の保証期間も必ず確認しておきたい!※
※本記事で紹介している「トモシエ」なら10年間の安心保証だ!
先にもコメントしたが、ソーラーカーポートを導入して儲けようなどと考えてはいけない。初期費用の完全回収も簡単ではない。あくまでもエコ生活の実践と災害時の停電対策をメインの目的と考えておこう!
【ソーラーカーポート】をおすすめする人
ココまで「ソーラーカーポート」のメリット・デメリットを紹介してきたが、今一度「ソーラーカーポート」をおすすめする人をあげておこう!
こんな人におすすめ
EV(電気自動車)と「ソーラーカーポート」の相性は抜群に良い
すでにEV車を持っている、もしくはこれからEV車の購入を検討している人は、「ソーラーカーポート」の設置との相性がとてもいい。
EV車は、まだ充電ステーションが少ないためか普及スピードが鈍っているが、自宅で充電して街乗り程度のいわゆる「チョイ乗り」だと非常に便利だ。
「ソーラーカーポート」の設置に合わせて、充電コンセントや充電スタンドも合わせて設置すれば、自宅で手軽に充電することができる!
V2Hもおすすめ
EV車を持っている場合、話題のV2H(Vehicle to Home)もおすすめだ。
V2Hは自動車を蓄電池変わりのイメージで使うことにより、自動車と自宅の電気を双方向でやり取りできるシステムのことである。
EV用電源もV2Hシステムも「トモシエ」ならワンストップで対応が可能なので、相談してみるといいだろう。
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【トモシエ】の「ソーラーカーポート」
「トモシエ」は、日本で唯一「ソーラーカーポート」に特化した専門の販売業者である。
【トモシエ】の強み
「トモシエ」は「環境省のHP(再エネスタート)」でも「ソーラーカーポート」設置普及活動が紹介されており、いわば日本政府お墨付きの優良業者なのだ!
「トモシエ」の設置工事対応エリア
メイン対応エリア※ | 岩手・ 宮城 ・ 山形・ 福島 ・茨城 ・ 栃木 ・群馬 ・埼玉・ 千葉・神奈川 ・ 東京・山梨 ・ 静岡 ・ 愛知・ 岐阜 |
※記載のない県でも、南東北、関東、東海、関西、中国地方であれば対応は可能
対応エリア内にお住まいの人はラッキーだ。信頼と実績の「トモシエ」に設置を依頼するといいだろう!
「トモシエ」について、もっと知りたい方は下記に詳細を紹介しているので、訪問いただきたい!
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最後に
自宅の屋根に太陽光パネルを設置できなくても駐車場の屋根なら設置できるケースはよくある。
日当たりの良い駐車スペースにカーポートを設置するなら、「ソーラーカーポート」にすることも考えてみよう!
毎月の電気代削減もさることながら、万が一の大規模災害時でも電力を確保できるという安心感は、何にもかえることができないものなのだ!
あなたも早速「トモシエ」に相談してみてはいかがだろうか?
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自宅の屋根で太陽光発電+蓄電池システム設置施工業者を探すなら、ネットの「一括見積もりサイト」が一番手軽でお得だ!だが、「一括見積もりサイト」も乱立気味で、正直どこを選んだらいいか迷うだろう?このような方のために、全国展開の優良サイト4選を紹介しているので、是非こちらも参考にしていただきたい!
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