墓じまい後に【手元供養】で自宅に遺骨を保管したい!でもどうやればいいの?

生活
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 昨今、墓じまいに関する話題が、新聞・テレビ・ネット等でにぎわっている。

 それだけこの問題に関心がある人が多いということであろう。

筋肉おやじ
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実は私も2024年9月に遠方にある実家の墓じまいを完了した。

 本記事は、FPである筆者が自らの墓じまいを実行する際に調査した内容を、同じように悩んでいる方にできるだけわかり易く伝える目的で執筆したものである。

 今回は墓じまい後の手段の一つである「手元供養」について、やり方や注意点などを紹介しよう!

 これからの日本では墓じまい後に限らず、火葬後の供養についても、「手元供養」が主流になるのではないかと思う。

【手元供養】ってどんな供養?

 まず「手元供養」とはどんな供養なのか?気になる方もいるだろう。

 簡単に言うと、手元供養とは、

故人の遺骨や遺灰を自宅に保管し、供養すること

 である。

 つまり、お寺や霊園の墓地に納骨するのではなく、自宅に保管するってことだ。

【手元供養】の種類は?

引用:家墓HP

 墓じまい後の手元供養としては、主に以下の種類がある。

  • 骨壺を使用して自宅で保管
  • ペンダント等のアクセサリーを使用して身に着ける

 一般的には骨壺に入れて、自宅の供養台などに保管することがメインになるだろう。

 骨壺であれば、相当量の遺骨を収めることができる。

 加えて、故人や先祖にいつも一緒にいて見守っていて欲しいという方は、ペンダントなどのアクセサリーに遺骨の一部を入れて身に着けておくのもいいだろう。

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【手元供養】のメリット・デメリット

 ココからは墓じまい後に「手元供養」をする場合のメリット・デメリットを紹介しよう。

【手元供養】のメリットは?

  • 故人を身近に感じることができる
  • 遠方に出向くことなく供養することができる
  • コストを抑えることができる
  • 小さなスペースに収めることができる
  • 生前から手軽に準備することができる
  • 愛するペットと一緒に眠ることができる

①故人を身近に感じることができる

 自宅に保管していれば、いつでも故人を身近に感じることができる。

 また、アクセサリー等で常に身に着けておけば、どこにいても身近に感じることができるだろう。

②遠方に出向くことなく供養することができる

 墓じまい後の遺骨は、一般的には永代供養のお寺や霊園のお墓・納骨堂等に収めるケースが多い。

 これらはいずれも墓じまい前の実家のお墓周辺にある場合場多く、供養するには遠方に出向かなくてはならない。

 墓じまいによって「お墓の管理」についての心配はなくなっても、供養のために頻繁に出向くことは、これまでと変わらず難しいだろう。

 この点、「手元供養」であればいつでも供養できる。

③コストを抑えることができる

 永代供養のお寺や霊園のお墓・納骨堂等の場合は初期費用や年間管理費がかかり続けるケースが多い。

 「手元供養」であれば骨壺等、自身の状況に応じて初期物品を準備した後は、一切の費用はかからないのでコストを抑えることができる。

④小さなスペースに収めることができる

引用:家墓HP

 「手元供養」として使用される供養品は、昔の仏壇のように、部屋の一角を占めるような大きなものではなく、コンパクトでスタイリッシュななものが多い。

 なので、チョットした棚やスペースにさりげなく置くことができる。

 狭いマンションでも違和感なく置くことができるだろう。

筋肉おやじ
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もちろん、引っ越しの際も簡単だ!

⑤生前から手軽に準備することができる

 墓じまいは子世代だけの関心事ではなく、親世代にとっても大いに関心のある問題であろう。

筋肉おやじ
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実際に私が墓じまいを実行したきっかけは、母親から自分の代で墓じまいしたいと切り出されたことからだった・・・

 生前に、一体何百万円もする墓石と墓地区画を用意するのは大変な勇気と資金力が必要だが、「手元供養」の小さなお墓と骨壺程度であれば、自分の好みにあった形や文字入れとともに、手軽に準備することができるだろう!

筋肉おやじ
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下記リンクで紹介している「家墓」の商品を見ていると、ともすればとっつきにくい「死」や「お墓」の話題であるにもかかわらず、何となく楽しい作業にも思えてくるから不思議だ・・・

⑥愛するペットと一緒に眠ることができる

 愛するペットと一緒のお墓で眠りたいという潜在的なニーズは非常に高いと思われる。

 これまでのような伝統的なお墓では、このニーズをかなえることは一般には認められていなかった。

 だが、「手元供養」であれば可能だ!

筋肉おやじ
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ペット専用霊園等で離ればなれになることなく、いつも一緒にいられるのだ!このメリットはとても大きいと思う!

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【手元供養】のデメリットは?

  • 親族の理解が必要
  • 災害時の紛失リスクがある
  • きちんとした保管管理が必要

①親族の理解が必要

 「手元供養」は最近登場した新しい供養方法なので、伝統的なしきたりを重んじる親族(特に年配者の方)がいれば、十分に理解してもらうことが必要になる。

②災害時の紛失リスクがある

 火災に加え、昨今頻発している洪水や地震などの災害で自宅が被害を受けた場合は、紛失のリスクがある。

 お寺や霊園のお墓・納骨堂等でも同様のリスクはあるが、自宅保管の方がリスクは高いだろう。

③きちんとした保管管理が必要

 遺骨の管理状態が悪いとカビや細菌が繁殖することがある。

 ココはケチらずに、しっかりと密閉できる専用の骨壺を準備しておこう。

 また、保管している方が亡くなった場合の次の管理(引継ぎ者がいない場合)をどうするかも考えておく必要がある。

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【手元供養】の流れは?

 意外に思われるかもしれないが、墓じまい後「手元供養」を選択する際に、特別な行政手続きや書類は一切必要ない。

 ただし、いくつか注意点はある。

 ココからは墓じまい後に「手元供養」を選択する場合の流れや注意点を紹介しよう。

墓じまい後に「手元供養」を選択する時の流れ

  1. 親族の理解を得る
  2. 手元供養品を決める
  3. 遺骨が骨壺に入りきらない場合どうするかを決めておく
  4. お寺や霊園と調整する

①親族の理解を得る

 すでに紹介した通り、まずは親族関係者の理解を得ておこう。

 勝手に「手元供養」前提でコトを進めると、後で思わぬゴタゴタに巻き込まれる可能性がある。

②手元供養品を決める

 すでに紹介した通り、骨壺などの手元供養品をあらかじめ準備しておこう。

③遺骨が骨壺に入りきらない場合はどうする?

 納骨時に収めた遺骨が多すぎて、「手元供養」の小さな骨壺に入りきらないケースはよくある話だ。

筋肉おやじ
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火葬場でお骨拾いをする際に、骨壺に隙間があれば火葬場の職員からもっと入れてあげてくださいって言われるし、心理的にもできるだけ入れたくなるだろうから、そりゃーそうだろう。

 この場合、一般的には以下のいずれかで対応することになる。

永代供養のお寺や霊園のお墓・納骨堂等に収める

 コストの視点も重視する方は、永代供養の中でも最初から共同で遺骨を埋葬する「合祀型」を選択するのがいいだろう。

 合祀型であれば、比較的低コストで納骨できるし、故人への思いは「手元供養」でできるので心配ない!

樹木葬

 樹木葬は「墓じまい」後に限らず、通常の埋葬方法(火葬後)として最近一番人気の供養方法だ。

 上で紹介したお寺等での永代供養と同じく最初から合祀型か、一定期間個別で管理してもらった後合祀で永代供養という形式か、になるだろうが、火葬後の方は後者(一定期間個別埋葬)を選択する方が多い。

 下記に紹介した信頼と実績のある専門業者に依頼すれば、滞りなく進めてくれるので、樹木葬が気になっている方は相談してみるといいだろう。

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粉骨して海洋散骨

 海洋散骨も樹木葬同様、人気が高くなってきた供養方法である。

 散骨に関する特別な行政手続きはないのだが、暗黙のルールはある。

 思わぬトラブルに巻き込まれないように、自分たちで行おうとせずに、必ず下記に紹介しているような専門の業者に依頼して行うのがいいだろう。

海洋散骨の際は、暗黙のルールとして遺骨を粉末状に粉骨するのが一般的だ。遺骨をある程度砕くのは自身でもできるが、さすがに粉末レベルにすることはできないだろう。尚、遺骨を骨壺に入れて自宅保管する場合でも粉末状にすると取り扱いが楽になる。散骨を予定していない方でも、粉骨だけを下記に紹介する専門業者にお願いするのがいいだろう。

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④お寺や霊園と調整する

 墓じまいのためにお墓から遺骨を取り出す場合は、当然お墓の管理者である寺院や霊園と調整が必要になる。

 この際、必ず「分骨証明書」を発行してもらうことを忘れないようにしよう

先に紹介したように、墓じまい後に「手元供養」を選択する場合、行政に特別な申請をする必要は一切ない。逆に言えば、遺骨の身分を証明するものが当事者の記憶以外一切ないということにもなる!未来永劫「手元供養」し続ける場合は特に不都合はないが、何らかの事情で「改葬」(例えば再び埋葬や納骨する)したくなった場合、遺骨の身分証明が必ず必要になる。なので、必ず現墓の管理者に「分骨証明書」を発行してもらおう。

 この辺は、きちんとした管理者であれば十分に理解しているので、それぞれの形式で書類を準備してくれるはずだ。

最後に

 本記事では墓じまい後に「手元供養」を選択する場合を想定して一連の流れと注意点を紹介した。

 尚、日本の核家族化や宗教観、狭い国土・住宅事情を考えると、墓じまい後に限らず、通常の火葬後でも、いわゆる一般的な墓に入らず、そのまま「手元供養」として遺骨を自宅に保管するケースが主流になってくるものと思われる。

 いずれにしても、自分自身や家族がどのような形で眠るのがベストなのか、元気なうちによく考えておくのがいいだろう。

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