前日、日本三百名山の浅草岳(1585m)を登った後、枝折峠に移動して車中泊をし、翌日越後駒ケ岳に登ってきたので紹介しよう!

移動手段:🚙(ハイエース)
山名 | 越後駒ケ岳 |
標高 | 2003m |
山と高原地図エリア | No15(越後三山) |
備考 | 日本百名山 |
登山計画
越後駒ケ岳には複数の登山コースがあるが、今回はもっとも一般的な枝折峠からのピストンを選択した。
日付 | コース |
---|---|
2025年9月25日(木) | 枝折峠登山口 ‐ 明神峠 ‐ 小倉山 – 越後駒ケ岳頂上 ‐ 小倉山 – 明神峠 ‐下山 |
「枝折峠」で車中泊
浅草岳を下山したあと、252号線を走って新潟県側から枝折峠へと向かう途中、神湯温泉で汗を流してから枝折峠へと向かった。
新潟県側から枝折峠へ向かうには、クネクネ道の352号線をそのまま進むよりも、一旦シルバーライン(ほとんどトンネル)で銀山平方面まで通り越したあと、352号線に再合流して福島県側から枝折峠に向かう方が便利で安全だ。
シルバーラインでは、めずらしくトンネル内で銀山平方面への分岐がある。筆者はココを見逃して快調なペースでダムの方まで直進してしまったので注意しよう。幸い、途中で間違いに気が付いてトンネル内のトラック用転回場所でUターンした・・・
10分くらいロスったが、うす暗くなってきた18:00頃「枝折峠」に到着。
天気予報だと明日はAM9時頃から雨だったが、平日とは言え既に車中泊と思われる車でトイレ前の駐車場は3割くらい埋まっていた!
この時はてっきり皆さん登山目的かと思ったが、翌日の行動からほとんどの方が滝雲見学目的の方達のようであった。
群れるのが大嫌いは筆者は、トイレからも登山口からも一番遠い第二駐車場の端に陣取った!


夏場ならこの後暑さ対策の準備(網戸取り付けや扇風機等)が必要だが、9月末だし枝折峠の標高は1065mなので、さすがに夜は涼しく、何も対応する必要はなかった。
とにもかくにも腹が減っていたので、早速宴の準備に取り掛かる。
筆者にとって登山と同じくらい楽しみなのが車中泊の宴だ!
なにも手の込んだ料理は必要ない!
「1000Wh程度のポータブル電源」と「電気ポット」さえあれば、お湯を入れるだけで簡単に美味しい料理が素早くできる。

よく車中泊のTV番組で、芸能人がこだわった食材で手の込んだ料理を作っているが、登山目的の車中泊ではそんな暇はないし、そもそも興味すらない!手早く作れる料理とアルコールがあれば十分なのだ!


今回は暑いか寒いか微妙だったので、アルコールは水割りでもお湯割りでも楽しめる焼酎にした。
結局お湯割りにするほど寒くはなかったので、クーラーボックスの中で少し溶けかけたキンキンに冷えた水を使って、焼酎の水割りを楽しんだ!

この後、天気の関係で明日の朝は4時前には出発したかったので、早々に寝入ったが、夜中に雨の音ですっかり目が覚めてしまった・・・
しばし天気と睨めっこ
9/25の越後駒ケ岳の山天気ではAM9:00頃からずっと雨予報になっていた。
なので、今回の筆者の作戦としては、
「朝4時前からヘッドランプ行動を開始して、雨が本降りになる前に山頂に着く」
であった。
ところが、夜中からハイエースの屋根をパラパラと雨が降ったりやんだりになってしまった。
予報よりも天気の崩れが早いのか?
4時頃はまだ暗いので、空の様子もさっぱりわからない。
ただし、前日寝る前までは満点の星空だったのだが、全く見えないので曇っていることだけは確かだった。

今の時点で雨が降っているならこの先はますます状況が悪くなりそうだ。仕方がない。あきらめてもう一寝入りしてから帰ることにするか!
と、再度シュラフに潜り込んだが、5時前頃少し明るくなってきたので、空を見上げた。
すると、まだ高曇りではないか!
ガスもおりておらず、山もはっきり見えるし、風もそれほど悪くない。
まだ数時間は低気圧による本降りの雨にはならないはず。
これならほぼ当初の見込み通りだ!

よし、行こう!
ということで、ちょっと遅くなってしまったが、5時30分頃越後駒ケ岳に向けて出発した!
登山口(枝折峠)- 越後駒ケ岳頂上
9月25日(木) 天気:☁/☔


トイレ前の第一駐車場のスペースは満車状態だったが、あまり動きがない。
高曇りの中、筆者が先陣を切って出発!
皆さん出発すべきか様子を見ているのかと思ったが、後から判断するとほとんどが滝雲目当ての方達だったようだ。
だが、この日は低気圧が接近中なので、気温・湿度が高めで滝雲のたの字も見えなかった。。。
残念!






結局少なからず景色が楽しめたのはココまでであった・・・


天気予報通り、途中百草ノ池を過ぎたあたりから本格的な雨になった。
とはいえ、登山道が滝のようになる夏の雷雨よりもよほど扱いやすい。
景色が楽しめないのは残念だが、上下レインウエアを着こんでひたすら頂上をめざす!






雨とガスで散々だったが、なんだかんだで越後駒ケ岳の頂上に立つことができた。
ココまで下りてくる人(装備と時間帯から前日小屋泊まりの方だと思う)は5名ほど出会ったが、結局この日に登った人は私の他1名(この後下山中に出会った)しかいなかったようだ。
越後駒ケ岳頂上 – 下山
前日の浅草岳と違い、景色ゼロで長居は無用なので、写真を撮った後早々に下山を開始する。


下山していくと一瞬雨が止んでガスが晴れたので、登りの時に気になっていた道行山(1298m)によってみることにした。


分岐から少しの急登で道行山に到着。
雰囲気から樹林帯の展望無を想像していたが、意外にも360°開けており気持ちがいいピークであった。
そうこうするうちにまた雨が降り始めてきたので、さっさと下山を急ぐ!


結局土砂降りの中登山口までもどってきた。
いつもは賑わっているであろう9月末の枝折峠も、ポツンと筆者のハイエース一台だけが鎮座。
まあ、そりゃーそうだろう!
雨が降っていても7時間以上歩いたので腹は減るし喉も乾く。
この後、車中泊残りの食料・飲料(もちろんアルコール以外)の在庫を一掃した。



登山や車中泊旅をする方は、シマノのクーラーボックスに冷たい飲み物や食材を持っていくといい。真夏の炎天下3泊程度でも余裕で氷が残っている優れものだ!下山直後の炭酸飲料ガブ飲みは最高だ!
まとめ
天気が悪くなることはわかっていたので、一度はあきらめようかと思ったが、自分の天気予報を信じて行動してほんとうに良かった。
ちなみに、筆者は大学山岳部で叩き込まれたのでラジオ放送で天気図もかけるし、チョットした気象マニアでもある。経験や体力に自信のない方は、このような天気の日はおとなしく引き返した方が良いのは言うまでもない!
次は天気が良い日にまた登りに行きたいと思う!

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