2024年9月、ついに実家の墓じまいを完了させた!
実家の母たっての希望により実行したものであるが、私もFP有資格者(ファイナンシャルプランナー)とはいえ、墓じまいについては詳しくなかったので、今回の墓じまい実行にあたりいろいろと調査させてもらった。
私のようなケースは、これからの日本ではどこにでもありうる極一般的なケースになると思われる!
私と同じように、実家のお墓が気になっている方は、是非本記事を参考にしていただきたい!
墓じまいの背景
私の実家は、とある地方の田舎にある。
私と兄弟(妹)は、それぞれ大学やその後の就職・結婚で、実家から遠方に所帯を構えており、おいそれと実家に帰ることもできない。
実家は数年前に父が他界した後、母が一人で住んでいる。
先祖代々のお墓(祖父母と父が眠っている)は、実家から車で5分ほどの市が管理する共同墓地にある。
車で5分とは言え、車で行けるのは墓地につながる山道の入り口までで、そこから徒歩でこれまた3分程度急な未舗装の山道を登らなくてはならない。
母も年だし、私たち兄弟も長年実家から出ているので、墓は前々からなんとなく気にはなっていたが、特段切迫しているわけでもないので、そのままになっていた。。。
真剣に検討することになった!
そんな時に、実家の母から、「最近共同墓地からお墓を移転(おそらく墓じまいだろう)している家が相次いでいるので、我が家のお墓も自分の代でなんとか整理しておきたい」と相談された。
帰省したときに見に行くと、確かに我家のお墓の周辺区画が、更地や荒れ放題になっているところが明らかに増えてきたようだった。
ということで、2024年の春先から真剣に「墓じまい」を検討することにしたのである。
本記事で、墓じまいに必要な手続きを紹介していくが、自分でやるのは大変だと思われる方は、プロの専門業者に依頼する手もある。以下の2社は全国展開している優良業者である。
全国対応!お寺とのトラブル・離檀のことならお任せください【わたしたちの墓じまい】 ミキワの墓じまい新規見積申込み墓じまいについて
そもそも墓じまいとは?
そもそも墓じまいってなんだろうって思う方もいらっしゃるだろう。
あらためて墓じまいの定義を確認すると、
「今あるお墓の遺骨や墓石を撤去し、墓所を整理、使用権を管理者に返還すること」
ということになる。
つまるところ、、、お墓で供養する形式をやめるってことでもある。
よく「改葬」と間違えやすいが、「改葬」はお墓の引っ越しやリフォームを指しており、お墓の形式で供養することには変わりがないので、墓じまいとは明確に異なる!
なぜ墓じまいをするのか?
墓じまいをする主な理由を下記にあげてみた。
- 墓守りがいない(子供や頼れる親族がいない)
- 墓参りが大変になった(子供はいるが、遠方に住んでいる)
- 維持管理費が負担になった
- お墓に対する価値観の変化
もちろん私のケースは②になるだろう!
家を代々長男が実家を引き継いでいくという世襲制、いわゆる家長制度が崩壊し、核家族化が進んだ現代社会では、これまでのように一つのお墓を代々引き継いでいくこと自体に無理があると思う。
また、お墓の維持管理費も馬鹿にならない。
自分の祖父母や親くらいならまだしも、実際に見たこともない先祖のお墓を管理するために、毎年何万円も管理費を払い続けることに抵抗がある方も多いだろう。
日本人のお墓に対する価値観の変化により、今では様々な弔いのスタイルが市民権を得ているので、そちらを選択する人が年々増えていると思われる。
墓じまいをしないとどうなる?
お墓や遺骨は管理されない状態になると、当然荒れ放題となり、いずれは無縁墓・無縁仏となって放置されてしまう。
初めに紹介した私の実家の共同墓地でも、区画外の土手に無縁墓となって転がっている墓石がゴロゴロしていた・・・このような事態だけは避けたいものだ!
このような状態になることが想定される方は、自分の代で早めに墓じまいを考えた方がいいだろう!
墓じまいの件数ってどのくらい?
では具体的にどのくらいの人が実際に墓じまいをしているのだろうか?
2023年に朝日デジタルが報じている厚生労働省のデータによると、2022年度の墓じまい件数は初めて15万件を超え、しかも急増しているようだ。
このデータを見ると、コロナ禍が人々の意識の変化に大きく影響している可能性がありそうだ。
2023年、2024年はもっと増えているのは肌感覚としても間違いないだろう。
墓じまいの流れ
ここからは、墓じまいの一般的な流れを紹介しよう。
墓じまいの手順
墓じまいの手順
- 家族・親族とよく相談する
- 今の墓地管理者・お寺と相談する
- 新たな受け入れ先や供養方法を決める
- 墓石解体を請け負う石材店を決める
- 改葬許可申請書を記入する
- 埋葬証明書を準備する
- 受け入れ証明書を取得する
- 改葬許可証を取得する
- 開眼供養をして遺骨を取り出す
- 石材店による解体撤去
①家族・親族とよく相談する
墓じまいを思い立ったら、まずは家族・親族・関係者で事前によく話し合っておこう!
ココを勝手に進めると後で思わぬゴタゴタに巻き込まれる可能性が高い。
私の場合も、
何も高い撤去費用を払って今やらなくてもいいんじゃない?
と言う意見が親族からでてきた。
今あるお墓の管理費用がタダ同然だから、見かけ上負担になっていないというのが背景にありそうだ。
母も含めて話し合いの結果、最終的には予定通り墓じまいすることに落ち着いた。
②今の墓地管理者・お寺と相談する
墓地管理者がお寺の場合、お寺との関係性も重要だ。
おそらく昔ながらの実家のお墓の多くは、最寄りのお寺の檀家に入っているケースがほとんどなのではないだろうか?
この場合、墓じまいの旨を丁寧にお寺に説明し、気持ちの意味を込めた離檀料※①を包んでおこう。
※①離檀料は地方によるので一概には言えないが、10~20万円前後と言われている。ココはそれぞれの地方で確認いただきたい!
多くのお寺は理解があると思うが、一部金儲け主義の悪徳なお寺が、異常な離檀料を要求してくることもあると聞く。
幸い私の場合は、、、檀家のお寺に、個別の納骨堂が新設されていることがわかり、空きもあったのでココに収めてもらうことに決めた。なので、離檀料などめんどうなやり取りは一切発生しなかった。
③新たな受け入れ先や供養方法を決める
墓じまい後の一般的な受け入れ先・供養方法は以下になる。
この受け入れ先が決まっていないと、⑧の改葬許可証を取得することができないので、必ず決める必要がある。
先に紹介したように私は一般的な納骨堂を選択したが、最近、特に都会では「手元供養」、「海洋散骨」、「樹木葬」の人気が高くなってきている。
ここは人それぞれであろうから、親族とよく話し合って決めておこう。
④墓石解体を請け負う石材店を決める
一般的には実家のお墓を建てた石材店や、墓地の管理者とつながりのある石材店にそのまま相談するのが一番スムーズだろう。
おそらくお寺と石材店のつながりも伝統的に深いだろうから、お寺に相談した時点で自動的に石材店にも話がつながるケースがほとんどだと思う。
私のケースも、お寺に相談した時点で、石材店にも話をしておくと、お寺の方から言われた。実際に石材店とは撤去日程くらいしかコンタクトしていない。
⑤改葬許可申請書を記入する
お墓を管轄している市町村役場から「改葬許可申請書」を取り寄せ、必要事項を記入する。
改葬許可申請書は各市町村役場のHPからPDFでダウンロードできる場合が多いので、こちらの方が便利だろう。
⑥埋葬証明書を準備する
⑧の改葬許可証を取得するためには、今あるお墓に埋葬者が確実に埋葬されていることを証明する必要がある。
多くの市町村役場では、⑤の改葬許可申請書にある墓地管理者の署名欄の署名と捺印が押されることで、埋葬証明書の代用となる。
まれに役場によっては別紙で証明書が必要な場合があるようなので、念のため各市町村役場に問い合わせてみることをおすすめする。
⑦受け入れ証明書を取得する
受け入れ先が決まったら、受け入れ先の管理者から受け入れ証明書を発行してもらおう。
⑧改葬許可証を取得する
先の⑤~⑦の書類が揃ったら、現在の墓がある市町村役場に書類を提出して、改葬許可証を取得しよう!
各市町村役場で書類や必要書類が微妙に異なる可能性があるので、必ず墓がある役場に確認して、二度手間にならないようにしておこう!
⑨開眼供養をして遺骨を取り出す
開眼供養により、お墓から魂や霊を抜く。
②のお寺の僧侶にお願いするのが一般的だろう。
開眼供養が終わると、お墓はただの石と化すると言われている。
⑩石材店による解体撤去
④で決めた石材店にお墓を撤去をしてもらう。
ようやく今あるお墓は完全になくなったことになる!
全てを自分でやるのは大変?
ここまで墓じまいの流れを紹介してきたが、「これらをすべて自分でやるのは時間的にも労力的にも大変かも?」と思われた方も多いかと思う。
私の場合は実家の母がまだ健在で、母と菩提寺の関係性が続いている段階で踏み切ったので、私が事前にいろいろ調べた知識をあまり(というかほとんど)活かすことなく、すんなりと完了したというのが正直な感想だ。
私は高校卒業からカレコレ30年以上実家を離れており、実家の菩提寺の菩の字も知らないので、母がいない状態で墓じまいをすることになっていたら、相当苦労したであろうと想像する!
無理なら専門業者に依頼しよう!
墓じまいのように、一生のうちに何度も経験することがないものは、とにかくわからないことが多すぎる。
また、一度経験しても次に活かす機会がほとんどないのもなかなかむなしい!
このような類のものは、一定のコストを払って、いっそのことプロの専門業者に依頼するのもアリだろう!
ここからは全国展開している優良の専門業者を紹介しよう!
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子どもが娘しかおらず、嫁いでいるため負担を掛けたくないと思い墓じまいを考えていました。そんな矢先御社を紹介していただき、墓じまいサービスを利用しました。スムーズに行っていただき、無縁墓にもならずに済んだのでとても助かりました。ありがとうございます。
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私自身は特にお墓にこだわりは無く、あまり考えていなかったのですが、妻や子どもたちのために墓じまいのパンフレットと費用を見て、この際と思い決心しました。ありがちな追加の費用等もなくテキパキと処理をしていただき本当に良かったです。
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やはり皆さん同じようなことを気にかけているようだな。サービスの利用者は皆ポジティブな感想なので、安心して依頼できそうだ!
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公式HP 東京都 T様
大変お世話に成りました。ていねいな説明と遺骨の引き取りをしてくださいました。ありがとうございました。私もいずれお世話に成ります。宜しくお願い致します。
公式HP 埼玉県 Y様
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最後に
最近テレビや雑誌等で、墓じまい関連の特集が取り上げられることが多くなったように感じる。
それだけ潜在的な関心が高いってことだろう?
もしかしたら、自分が超絶墓じまいの当事者だったので、感度が異常に高まっていただけかもしれないが・・・?たぶんそれだけではないだろう?
だが、関心は高く気になってはいるものの、なかなか一歩が踏み出せない方が多いのではないだろうか?
私もそうだったが、思い切って一歩踏み出してみると、意外とトントン拍子に事が運んでいくことはよくあることだ。
もしつまずいたら、その時は本記事で紹介した専門のプロを頼ればよいだけなのだ!
この度、気になっていた墓じまいを完了して、私は実にスッキリした気分だ!
本記事を読んでいただいている方々は、少ながらず墓じまいが気になっている方々であろう?
そうであれば、できるだけ早めに第一歩を踏み出すことをおすすめする!
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